マラカイボ湖
マラカイボ湖 | |
---|---|
| |
所在地 | ベネズエラ |
位置 | 北緯9度48分57秒 西経71度33分24秒 / 北緯9.81583度 西経71.55667度座標: 北緯9度48分57秒 西経71度33分24秒 / 北緯9.81583度 西経71.55667度 |
南北長 | 159 km (99 mi) |
最大幅 | 108 km (67 mi) |
面積 | 13,210 km2 |
最大水深 | 60 m |
貯水量 | 280 km3 |
水面の標高 | 0 m |
淡水・汽水 | 汽水 |
プロジェクト 地形 |
マラカイボ湖(マラカイボこ、スペイン語: lago de Maracaibo)はベネズエラ北西にある湖(塩湖)。
南アメリカ大陸最大の湖であるが、実際は水路によってベネズエラ湾、さらにはカリブ海、大西洋にもつながっているため、海と定義する事もでき、その場合南米最大の湖(淡水湖)はチチカカ湖となる。
面積は1万3210km2、南北の長さは159kmある。北部はせまい水路を通じてベネズエラ湾につながっている。カタトゥンボ川、サンタアナ川、チャマ川などが流れこみ、湖水は北部でやや塩分を含んでいる。多数の島が存在する。漁業も盛んだが、アオウキクサ(Lemna)の繁殖が問題となっている。魚類への影響は無いとされるが、船舶の航行に邪魔で、除去できる化学物質や生物学的方法が無く、物理的に引き抜くしかない。
海底油田
[編集]1918年に湖底と湖岸に油田が発見され、ベネズエラが産油国として認知される契機となった。現在も湖の東部は油田地帯となっており、水路を利用して大型タンカーが原油の積み出しを行っている[1]。湖岸では石油産出に伴うとみられる地盤沈下があり、その対策に政府の出費が強いられる。
2010年代後半、原油価格が低迷する中でパイプラインなどの維持管理が停滞。関連施設の劣化により原油流出が発生、水産資源などが影響を受けている[2]。
カタトゥンボの雷
[編集]マラカイボ湖では、音の発生しない雷が度々発生しているが、その原理は現在でも詳しくは判明していない。湖の南西部のカタトゥンボ川河口部で頻繁に発生する雷は「カタトゥンボの雷」と呼ばれ、大航海時代から存在が知られており、船乗りたちから「マラカイボの灯台(Faro de Maracaibo)」と呼ばれ、目印として航海技術が未熟だった時代に安全に寄与したとされる[3]。
湖では、元読売ジャイアンツのジェレミー・ゴンザレス投手が落雷により亡くなっている。
2014年、1時間に走る稲妻の数3600本が認められ、「世界で最も稲妻が多い場所」としてギネス世界記録に認定された[4]。
参照
[編集]- ^ 倉田亮 『世界の湖と水環境』p88 成山堂書店、2001年、ISBN 4-425-85041-6
- ^ “経済破綻が引き起こした湖の原油汚染、人々の暮らし脅かす ベネズエラ”. AFP (2019年12月28日). 2021年3月29日閲覧。
- ^ 大自然スペシャル「南米ベネズエラ マラカイボ湖 謎の閃光を追う」 2004年12月29日放送(NHKアーカイブ)[リンク切れ]
- ^ “「稲妻世界最多」でギネス認定、1時間に3600本 ベネズエラ”. AFP (2014年1月31日). 2019年2月15日閲覧。