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マリア・ルイーザ大通り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリア・ルイーザ大通り
булевард Мария Луиза
マリア・ルイーザ大通り
マリア・ルイーザ大通りの位置(ソフィア (ブルガリア)内)
マリア・ルイーザ大通り
マリア・ルイーザ大通り
マリア・ルイーザ大通り (ソフィア (ブルガリア))
マリア・ルイーザ大通りの位置(ブルガリア内)
マリア・ルイーザ大通り
マリア・ルイーザ大通り
マリア・ルイーザ大通り (ブルガリア)
旧名#名称節を参照
名祖マリア=ルイザ
所在地 ブルガリア ソフィア
座標北緯42度42分24.0秒 東経23度19分24.3秒 / 北緯42.706667度 東経23.323417度 / 42.706667; 23.323417座標: 北緯42度42分24.0秒 東経23度19分24.3秒 / 北緯42.706667度 東経23.323417度 / 42.706667; 23.323417

マリア・ルイーザ大通り(マリア・ルイーザおおどおり、ブルガリア語: булевард Мария Луизаラテン文字転写の例: Bulevard Maria Luisa)は、ブルガリアソフィアにある街路[1]:163マリアルイザ通りまたはマリアルイーザ通りとも表記される[2]。通りの名称は、ブルガリア国王フェルディナント1世の妻であるマリア=ルイザに由来する[3]

概要

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ソフィアの中心地にある聖ネデリャ広場(ブルガリア語: Площад Света Неделя)とそのおよそ1キロメートル北にあるソフィア中央駅とを結んでいる[4][5][6][7][1]:166。1878年のブルガリアの解放英語版の後にソフィアで初めて景観整備された大通りである[1]:166

スリヴニツァ大通りブルガリア語版との交差点にあるライオン橋の以北ではセルディカ地区ブルガリア語版英語版の南部を走っており、同橋より南ではバズラズダン地区ブルガリア語版英語版オボリシュテ地区ブルガリア語版英語版の境界をなしている[8][9][5][6][7]。南端部でビトシャ通りブルガリア語版英語版と接続している[8]

名称

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通りの名称は何度か変更されている。1883年から1893年までおよび1895年から1899年まではビトシカ通り(ブルガリア語: улица Витошка)と呼ばれ、1893年から1895年まではディミタール・ペトコフ大通り(ブルガリア語: булевард Димитър Петков)と呼ばれた。1899年から1946年にかけてはマリア・ルイーザ大通り(ブルガリア語: булевард Княгиня Мария Луиза)と呼ばれ、主としてブルガリア人民共和国が存続していた時代に当たる1946年から1992年まではゲオルギ・ディミトロフ大通り(ブルガリア語: булевард Георги Димитров)と呼ばれていた。1992年以降は現在の名称で呼ばれている[1]:163[10]

由来

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ポップ・ボゴミル通り(ブルガリア語: улица Поп Богомил)との交差点には、かつてケラモティ・モスクやクルシュムリ・モスクが存在したが、1882年に大通りの拡張工事が行われた際にこれらのモスクが取り壊された[1]:165。1889年から1891年にかけて、ライオン橋が建設される[11][12]。20世紀の初めごろには、カフェやホテルの他に菓子店や醸造所などが通りに展開されていた[3]。1901年1月に運行が開始されたソフィアで最初の路面電車は、中央駅を出発し、マリア・ルイーザ大通りを南下するルートを走行していた[13][14]

1905年、通りの路面舗装の工事が実施される[1]:166。1908年12月には常設映画館、モダン・シアターブルガリア語版が開設された[3][15]。1911年、中央ソフィア市場ホールブルガリア語版英語版が開業される[16]。1977年、ホテル「ラマダ」が中央駅に隣接する形で建設される[1]:169。2004年6月8日、ソフィア中央バスステーションが中央駅の東隣に開設される[1]:167[17]。2012年8月31日、ソフィア地下鉄の駅の1つで、通りの名称が冠されたクニャージニャ・マリア・ルイーザ駅ブルガリア語版英語版が開業される[18]。2020年、ミュージアム・オブ・イリュージョンズブルガリア語版が開館される[19]

施設

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ショッピング施設としては、2番地にツム百貨店ブルガリア語版英語版がある他、25番地に中央ソフィア市場ホールがある[20]。宗教施設としては、16世紀後半にミマール・スィナンによって建造され、ソフィアに唯一現存しているモスクバーニャ・バシ・ジャーミヤブルガリア語版英語版が18番地にある[21]

公的機関としては、22番地に環境・水省ブルガリア語版英語版の庁舎がある他、48番地に内務省の移民局がある[22][23]。88番地にはセルディカ地区の地区庁舎があり、84番地にはアーバン・モビリティ・センターブルガリア語版英語版がある[24][25]。文化施設としては、16番地にミュージアム・オブ・イリュージョンズがある[26][19]

宿泊施設としては、29番地にホテル・マリア・ルイーザ(ブルガリア語: Хотел Мария Луиза)がある他、60番地にホテル・ライオン・ソフィア(ブルガリア語: Хотел Лион София)がある[27][28]。131番地には、カジノ施設を併設し、およそ600室の客室をもつホテル、ラマダ・ソフィア英語版がある[29]。交通機関としては102A番地にソフィア中央駅があり、これに隣接する100番地にソフィア中央バスステーションがある[30][31]。金融機関としては、70番地にユナイテッド・ブルガリア銀行ブルガリア語版英語版がある[32]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h Булевард „Княгиня Мария Луиза””. Столична библиотека. 2022年1月9日閲覧。
  2. ^ マリアルイザ通り”. コトバンク. 2022年1月9日閲覧。
  3. ^ a b c “Булевард „Княгиня Мария-Луиза””. Столица.bg. https://stolica.bg/sofia-tur/ulitsi-ploshtadi-i-mostove/bulevard-knyaginya-mariya-luiza 2022年1月9日閲覧。 
  4. ^ Baker 2018.
  5. ^ a b СТОЛИЧНА ОБЩИНА - РАЙОН СЕРДИКА ИЗБИРАТЕЛНИ СЕКЦИИ”. ソフィア. 2022年1月9日閲覧。
  6. ^ a b СТОЛИЧНА ОБЩИНА - РАЙОН ВЪЗРАЖДАНЕ ИЗБИРАТЕЛНИ СЕКЦИИ”. ソフィア. 2022年1月9日閲覧。
  7. ^ a b СТОЛИЧНА ОБЩИНА - РАЙОН ОБОРИЩЕ ИЗБИРАТЕЛНИ СЕКЦИИ”. ソフィア. 2022年1月9日閲覧。
  8. ^ a b Discover Sofia Bulgaria”. Sofia Tourism Administration. 2022年1月9日閲覧。
  9. ^ Lavov most - Lion's Bridge”. BG Guide - Tourism cluster. 2022年1月9日閲覧。
  10. ^ “Булевард „Княгиня Мария-Луиза” – ларгото на следосвобожденска София”. Строител. (2011年10月28日). https://vestnikstroitel.bg/archive/30055_булевард-„княгиня-мария-луиза”-–-лар/ 2022年1月9日閲覧。 
  11. ^ Макарова 2018.
  12. ^ Христо Николов (2012年11月6日). “Метрото чисти имиджа на Лъвов мост”. Епицентър. http://epicenter.bg/article/archive/5511/11/0 2022年1月9日閲覧。 
  13. ^ “Възстановиха трамвай от 1935 г. (видео)”. Vesti.bg. (2015年12月1日). https://www.vesti.bg/bulgaria/obshtestvo/vyzstanoviha-tramvaj-ot-1935-g.-video-6046405 2022年1月9日閲覧。 
  14. ^ Илиана Иванова (2020年1月14日). “Вече 119 години трамваен звън оглася софийските улици”. Dir.bg. https://impressio.dir.bg/izgubenata-balgariya/veche-119-godini-tramvaen-zvan-oglasya-sofiyskite-ulitsi 2022年1月9日閲覧。 
  15. ^ Божидар Янев (2018年9月25日). “Уникалността на кино „Модерен театър“ и превратностите на времето”. БНР Новини. https://bnr.bg/sofia/post/101023195/kino-moderen-teatar 2022年1月9日閲覧。 
  16. ^ Йоан Колев (2021年8月10日). “Централните софийски хали – между историята и неизвестното бъдеще”. БНР Новини. https://bnr.bg/radiobulgaria/post/101510281 2022年1月9日閲覧。 
  17. ^ “5 години от сградата на централна автогара София”. Dir.bg. http://calendar.dir.bg/inner.php?eid=54704 2022年1月9日閲覧。 
  18. ^ Метростанция "Княгиня Мария Луиза"”. ソフィア地下鉄. 2022年1月9日閲覧。
  19. ^ a b Соня Георгиева (2020年1月26日). “Музей на илюзиите отвори врати в София”. Виа Понтика. https://www.viapontika.com/index.php?page=article&article=17558 2022年1月9日閲覧。 
  20. ^ 岩崎歩 (2002年12月11日). “寒い冬の楽しみはクリスマス・ショッピング ショッピングスポット巡りも楽しい”. 地球の歩き方. 2022年1月9日閲覧。
  21. ^ Chika (2019年10月7日). “ソフィア唯一のモスク:バーニャバシ・ジャーミーに行ってみよう!”. 地球の歩き方. 2022年1月9日閲覧。
  22. ^ Ministry of Environment and Water of Bulgaria”. 欧州委員会. 2022年1月9日閲覧。
  23. ^ 紛失物”. 一般社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会. 2022年1月9日閲覧。
  24. ^ Местоположение”. セルディカ地区. 2022年1月9日閲覧。
  25. ^ Contacts”. Urban Mobility Center. 2022年1月9日閲覧。
  26. ^ Museum of Illusions”. Sofia Tourism Administration. 2022年1月9日閲覧。
  27. ^ Хотел Мария Луиза”. Sofia Tourism Administration. 2022年1月9日閲覧。
  28. ^ Хотел Лион София”. Sofia Tourism Administration. 2022年1月9日閲覧。
  29. ^ Хотел Рамада София”. Sofia Tourism Administration. 2022年1月9日閲覧。
  30. ^ About us”. ソフィア中央バスステーション. 2022年1月9日閲覧。
  31. ^ GUIDE FOR ERASMUS STUDENTS AT THE BULGARIAN ACADEMY OF SCIENCES”. Università degli Studi di Napoli Federico II (2016年). 2022年1月9日閲覧。
  32. ^ Three united branches already serve clients of CIBANK and UBB”. ユナイテッド・ブルガリア銀行 (2017年8月21日). 2022年1月9日閲覧。

参考文献

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  • Mark Baker, et al (2018). Lonely Planet Europe on a Shoestring. Lonely Planet Global Limited. ISBN 978-1-78868187-2. https://books.google.co.jp/books?id=BgN0DwAAQBAJ 
  • Татьяна Макарова (2018). Български език. Първи стъпки. Болгарский язык. Первые шаги. ЛитРес. ISBN 978-5-04041970-8. https://books.google.co.jp/books?id=7d8MDgAAQBAJ