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マルバウスゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルバウスゴ
福島県飯豊山 2011年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
亜科 : スノキ亜科 Vaccinoideae
: スノキ属 Vaccinium
: マルバウスゴ V. shikokianum
学名
Vaccinium shikokianum Nakai
シノニム

Vaccinium ovalifolium Sm. var. shikokianum (Nakai) H.Hara

和名
マルバウスゴ(丸葉臼子)

マルバウスゴ(丸葉臼子、学名:Vaccinium shikokianum)はツツジ科スノキ属落葉低木。別名、シコクウスゴナンブクロウスゴ

特徴

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樹高は20-100cmになる。若いには稜が4個あり、緑色または栗色で、毛は無い。は長さ0.5-1mmの葉柄をもって互生する。葉身は広楕円形、卵円形または円形で、長さ1-3cm、幅1-2.5cmになり、先端に小さい突起がある。葉の両面は無毛で、葉の縁全体に先端が毛状になる細鋸歯があるのが特徴。近縁のクロウスゴには、葉の下部の縁に1-4個の小さな鋸歯があるか、多くは鋸歯が無い。

花期は6-7月。新枝の葉腋に長さ3-5mmの花柄をもつ1個のを垂れ下がってつける。萼筒は長さ1.5mmの広鐘形で先端は輪状に広く開き、縁に不規則な凹凸がある。花冠は長さ5mmあり、つぼ形で先端は浅く5裂し、先は鈍く反曲する。花冠の色は、緑白色になり、しばしば赤みを帯びる。雄蕊は10本ある。果実は径約1cmの球状の液果で、黒紫色に熟す。果実は食用になる。

分布と生育環境

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日本固有種。本州の中部地方の日本海側、山形県から富山県にいたる鳥海山月山飯豊山谷川岳朝日岳などに分布し、高山の雪田わきに生育する。

種小名 shikokianum 、別名でシコクウスゴとあるが、四国には分布しない。これは、標本のラベルに記載されてあった東北地方の栗駒山の1峰である「剣山」を四国の剣山と誤認したことによるという。

ギャラリー

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参考文献

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関連項目

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