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マルバウツギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルバウツギ
Deutzia scabra
Deutzia scabra(2007年5月30日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ミズキ目 Cornales
: アジサイ科 Hydrangeaceae
亜科 : Hydrangeoideae
: Philadelpheae
: ウツギ属 Deutzia
: マルバウツギ D. scabra
学名
標準: Deutzia scabra Thunb. var. scabra (1781)[1]

広義: Deutzia scabra Thunb. (1781)[2]

シノニム
和名
マルバウツギ(丸葉空木)、ツクシウツギ
英名
fuzzy pride-of-Rochester

マルバウツギ(丸葉空木[4]学名: Deutzia scabra var. scabra または Deutzia scabra)は、アジサイ科[注 1]ウツギ属落葉低木ツクシウツギともいう。

分布・生育地

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本州関東地方以西、四国九州の低地や山地に分布する[4]。日当たりのよい山野に多く見られる[5]。植えられることは稀である[4]

形態・生態

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落葉広葉樹低木[4]、高さは1.5メートル (m) ほどになる[5]樹皮は灰褐色から茶褐色で、縦に裂けて剥がれる[5]。若い枝は紫褐色で星状毛が密生するのが特徴である[5]楕円形から形で、他のウツギ属と比べると丸みがある[5]。葉の正面はざらつく[4]。秋には紅葉し、橙色から赤色に染まり、ウツギのなかまの中では鮮やかに色づく[4]

花期は4 - 5月ごろで、白いを咲かせる。果実は直径3ミリメートル (mm) ほどの椀形で星状毛がある[5]。冬場でも萼片花柱が残っていることがある[5]

冬芽は伏毛が密生し、枝先に仮頂芽が2個つくが、片方が大きいことが多い[5]側芽は枝に対生する[5]。葉痕は三角形から半円形で、維管束痕が3個つく[5]

同科のウツギは、葉がより細く、紅葉はくすんだ橙色や黄色が多い[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ 植物分類体系のAPG体系クロンキスト体系アジサイ科であるが、古い分類の新エングラー体系ではユキノシタ科に分類される[1]

出典

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参考文献

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  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、93頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 林将之『紅葉ハンドブック』文一総合出版、2008年9月27日。ISBN 978-4-8299-0187-8 
  • 茂木透写真『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、74頁。ISBN 4-635-07004-2 
  • 林将之『葉で見わける樹木 増補改訂版』小学館〈小学館のフィールド・ガイドシリーズ〉、2010年、173頁。ISBN 978-4-09-208023-2 

関連項目

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外部リンク

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