マンガラ (インド神話)
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マンガラ(サンスクリット: मङ्गल Maṅgala)は、インドの九曜のひとつで、火星にあたる。
マンガラは文字通りには吉祥を意味する。アグニの名前でもある[1]。
ある神話によれば、マンガラはシヴァの血と汗から生まれたという。別の神話によれば、ヴィシュヌがヴァラーハ(猪)の姿で現れて、海底に沈められた大地(ブーミないしプリティヴィー)を元に戻したときにヴィシュヌとブーミから生まれたとする[2]。
マンガラは大地(地球)の子(bhauma < bhūmi)とも呼ばれる[3]。
カールッティケーヤと同一視されることもあるが、図像学上は異なっている。赤い肌で、4本の腕を持ち、牡羊に乗る[2]。
火星はまたアンガーラカ(aṅgāraka 文字通りには「炭」)とも呼ばれる[3]。
脚注
[編集]- ^ Monier Monier-Williams (1872). “maṅgala”. Sanskrit English Dictionary. Oxford: Clarendon Press. pp. 728-729
- ^ a b Roshen Dalal (2010). “Mangala”. Hinduism: An Alphabetical Guide. Penguin Books India. p. 240. ISBN 0143414216
- ^ a b Burgess, Ebenezer (1860). Translation of the Sûrya-Siddhânta: A text-book of Hindu astronomy. New Haven. p. 279