マンガン青銅
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マンガン青銅(マンガンせいどう、英語: manganese bronze、フランス語: bronze manganésé)は、マンガンを含む黄銅(真鍮)のことである[1]。組成からマンガン黄銅(マンガンおうどう)とも呼ばれる[2]。スズを含まない合金であるにもかかわらず「マンガン青銅」と呼ばれるのは、「青銅」の語が「銅合金」という意味でも用いらることに由来する[3]。
七三黄銅、六四黄銅の亜鉛を数%のマンガンに置き換えたものをいい[1]、強度が増すため、船舶、造機、鉱山機械などの部品に用いられている[1]。鋳造したものはスクリューやシリンダ、弁など、圧延したものはタービン翼、ネジ、ボルトなどに利用される[2]。さらにマンガンを5-15%添加することにより、引っ張り強さと耐熱性が強化される[1]。また、アルミニウム、スズ、ニッケル、鉄を少量添加することでさらに性能が増すという[1]。黄銅にマンガン3%、アルミニウム2%、鉄1.5%を添加した合金は特に高力黄銅と呼ばれ、高い強度を持つ[4]。
なお、亜鉛を含まない銅とマンガンの合金や、その改良合金はマンガン青銅とは普通呼ばず、これらはマンガン銅と呼ばれる[要出典]。