マーチング・トゥ・マーズ
『マーチング・トゥ・マーズ』 | ||||
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サミー・ヘイガー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | カリフォルニア州サウサリート ザ・プラント・レコーディング・スタジオ、カリフォルニア州 スタジオX[1] | |||
ジャンル | ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル | MCAレコード | |||
プロデュース |
マイク・クリンク(all songs) ミッキー・ハート(on #11) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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サミー・ヘイガー アルバム 年表 | ||||
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『マーチング・トゥ・マーズ』(Marching to Mars)は、サミー・ヘイガーが1997年に発表したスタジオ・アルバム。ソロ名義での新作スタジオ・アルバムとしては10年ぶりの作品に当たる[3]。
背景
[編集]ヘイガーは1996年にヴァン・ヘイレンを脱退し、本作よりソロ活動を再開した[3][4]。ガンズ・アンド・ローゼズのアルバム多数を手がけてきたマイク・クリンクがプロデューサーに起用され[5]、当時ガンズ・アンド・ローゼズを脱退していたスラッシュもゲスト参加した。また、モントローズ時代の盟友デニー・カーマッシがドラマーに起用され[4]、収録曲「リーヴィング・ザ・ウォームス・オブ・ザ・ウーム」ではモントローズのオリジナル・メンバー全員が再共演を果たした[6]。
「アムネスティ・イズ・グランテッド」は、本作に先行してミートローフのアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ネイバーフッド〜地獄からの脱出』(1995年)に提供された[7]。
反響・評価
[編集]アメリカのBillboard 200では18位に達し、自身5作目の全米トップ40アルバムとなった[2]。また、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは「リトル・ホワイト・ライ」が1位、「マーチング・トゥ・マーズ」が3位、「ボゥス・サイズ・ナウ」が11位を記録した[2]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ハードロックの定石に則った、引き締まっており力強い作品」「弱い瞬間も少しあるとはいえ、彼の最も強力なレコードの一つであり、"Little White Lie"などブルージーな曲も含めて、彼が特に野心的になった作品の一つでもある」と評している[8]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はサミー・ヘイガー作。
- リトル・ホワイト・ライ - Little White Lie - 2:54
- サルヴェイション・オン・サンド・ヒル - Salvation on Sand Hill (Sammy Hagar, Damon Johnson) - 5:00
- フー・ハズ・ザ・ライト? - Who Has the Right? (S. Hagar, Jesse Harms, Craig Chaquico) - 5:20
- ウッド・ユー・ドゥ・イット・フォー・フリー? - Would You Do It for Free? (S. Hagar, J. Harms) - 4:30
- リーヴィング・ザ・ウォームス・オブ・ザ・ウーム - Leaving the Warmth of the Womb - 5:05
- ケイマ - Kama (S. Hagar, J. Harms) - 5:20
- オン・ジ・アザー・ハンド - On the Other Hand - 2:42
- ボゥス・サイズ・ナウ - Both Sides Now (S. Hagar, J. Harms) - 4:27
- ザ・ヨギーズ・ソー・ハイ(アイム・ストーンド) - The Yogi's So High (I'm Stoned) - 6:02
- アムネスティ・イズ・グランテッド - Amnesty Is Granted - 4:23
- マーチング・トゥ・マーズ - Marching to Mars (S. Hagar, Mickey Hart) - 5:12
日本盤ボーナス・トラック
[編集]- イーサー - Ether (S. Hagar, J. Harms) - 1:09
- ウォッシュ・ミー・ダウン・アゲイン - Wash Me Down Again (S. Hagar, J. Harms) - 6:05
参加ミュージシャン
[編集]- サミー・ヘイガー - リード・ボーカル(all songs)、ギター(all songs)、ベース(on #11)、バックグラウンド・ボーカル(on #3, #4, #6, #8, #10)
- スラッシュ - ギター(on #1)
- ロイ・ロジャース - ドブロ・ギター(on #1)
- デーモン・ジョンソン - ギター(on #2, #7)
- ロニー・モントローズ - ギター(on #5)
- マイケル・ランドウ - ギター(on #6)
- ジェシー・ハームス - キーボード(on #2, #3, #4, #6, #8, #9, #10)、バックグラウンド・ボーカル(on #4, #6, #8, #9)
- ジョン・ピアース - ベース(on #1, #2, #3, #6, #7, #8, #9, #10)
- ブーツィー・コリンズ - ベース(on #4)
- ビル・チャーチ - ベース(on #5)
- デニー・カーマッシ - ドラムス(#6を除く全曲)
- マット・ソーラム - ドラムス(on #6)
- ジョバンニ・イダルゴ - パーカッション(on #1, #7, #8, #11)
- ミッキー・ハート - パーカッション(on #1, #7, #8, #11)、シーケンサー(on #11)
- ルイス・コンテ - パーカッション(on #1, #8)
- ヒューイ・ルイス - ハーモニカ(on #1)
- エリック・マーティン - バックグラウンド・ボーカル(on #3)
- ミッキー・トーマス - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #6)
- アーロン・ヘイガー - バックグラウンド・ボーカル(on #6)
- Arnie's Army, Dave Cartategui, Derrek Hawkins, Harley Dinardo, Kari - バックグラウンド・ボーカル(on #11)
脚注
[編集]- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b c “Sammy Hagar - Awards”. AllMusic. 2016年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月13日閲覧。
- ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Sammy Hagar - Biography & History”. AllMusic. 2021年9月13日閲覧。
- ^ a b Wilkening, Matthew (2015年5月30日). “When Sammy Hagar Took Aim at Van Halen on 'Marching to Mars'”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2021年9月13日閲覧。
- ^ Mike Clink | Credits | AllMusic
- ^ “Sammy Hagar Remembers Ronnie Montrose”. Blabbermouth.net (2012年3月6日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ Boehm, Mike (1995年11月19日). “ALBUM REVIEW”. Los Angeles Times. 2021年9月13日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Marching to Mars - Sammy Hagar”. AllMusic. 2021年9月13日閲覧。