コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ミオカワセミフタオシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミオカワセフタオミシジミ
ミオカワセミシジミのオス(上)とメス(下)
ミオカワセフタオミシジミのオス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目Lepidoptera
: シジミチョウ科Lycaenidae
: カワセミフタオシジミ属 Rachana
: ミオカワセミフタオシジミ R. mioae
学名
Rachana mioae
(H. Hayashi 1978)
和名
ミオカワセミフタオシジミ

ミオカワセミフタオシジミRachana mioae) は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。本属は当初、本種を基準種として1978年にEliotia属として記載されたが、のちに1909年に軟体動物のショウジョウウミウシ科の属名に使われていたのが判明して、無効名(junior homonym)となってしまった経緯がある。

分布

[編集]

ミンダナオレイテに分布する。

形態

[編集]

オスの前翅長は16-19mm。メスの前翅長は19-20mm。ミンダナオ島やレイテ島には本種にそっくりな各種のカワセミフタオシジミ属が分布しているので、同定には細心の注意を要する。メスの翅表では区別できないが、オスの翅表の青色部の広がり方と色彩の微妙な変異や、オス、メスの裏面・後翅のチョコレート色の外中央帯の形などが良い区別点になる。

生態

[編集]

中標高の樹林帯でたまに見かけることができる。

種名の語源:命名者の長女 林美緒に因む。

参考文献

[編集]
  • Hayashi, Hisakazu, 1978: Lycaenid butterflies from Mindanao, with the descriptions of new genus, new species and new subspecies (Lepidoptera: Lycaenidae). Tyo-to-Ga. 29(3): 164-168. [1]
  • Eliot, J. N., 1978: In Corbet, A. S. & Pendlebury, H. M., The butterflies of the Malay Peninsula, edn 3. Kuala Lumpur.
  • 林 寿一, 1984. 東南アジアのシジミチョウ Ⅱ:iii, 105pp., 14pls. ニューサイエンス社, 東京. ISBN 4-8216-0109-5
  • Treadaway, C. G., 1995. Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera) Nachr. entomol. Apollo Suppl.14: 7-118.
  • Takanami, Y. & Seki, Y., 2001. A synonymic list of Lycaenidae from the Philippines. Edn. 12 - ウェイバックマシン(1998年12月5日アーカイブ分).
  • Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.