ミズオジギソウ属
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ミズオジギソウ属 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミズオジギソウの花
(2024年11月 大阪市 咲くやこの花館) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Neptunia Lour. |
ミズオジギソウ属(Neptunia)はマメ科ジャケツイバラ亜科の多年生草本または木本からなる属[1][2]。属名はローマ神話の海神ネプトゥーヌスを意味する[1]。
かつて旧ネムノキ亜科に含まれていたが、ジャケツイバラ亜科の再編に伴い、本属を含むネムノキ亜科はMimosoid cladeとして新しいジャケツイバラ亜科内に含まれるようになった[3]。
特徴
[編集]水生のほか、陸生の種もある。黄色い花が多数集まり頭状花序または円柱状穂状花序を形成する。オジギソウのような2回羽状複葉を持つが、茎に刺は無く、花が5数性であり、豆果が種子1個を含む断片に分かれないこと等でオジギソウ属と区別される[1][2]。
分布
[編集]世界の熱帯・亜熱帯域に広く分布[4]。
下位分類群
[編集]2024年現在、22種が記載されている[4]。日本国内には頭状花序をもつ2種が導入・帰化。
- N. oleracea ミズオジギソウ 水生。ミズオジギソウ属のタイプ種。新旧大陸の熱帯域原産で、日本国内では温室で栽培される
- N. pubescens オカミズオジギソウ 陸生。熱帯アメリカ原産で沖縄に帰化
利用
[編集]ミズオジギソウは東南アジアで野菜として利用されるほか、葉を触るとオジギソウのようにゆっくり閉じることから、観賞用としても栽培される[5][6][1][2]。陸生のオカミズオジギソウも葉に触れるとゆっくり閉じる[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d (最新園芸大辞典編集委員会 1989, p. 120)
- ^ a b c (根本 1997, pp. 60–61)
- ^ (LPWG 2017, pp. 44–77)
- ^ a b “Neptunia Lour. | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2024年12月9日閲覧。
- ^ (佐々木 1973, pp. 40–43)
- ^ (湯浅 & 前川 1987, p. 277)
- ^ (林 & 名嘉 2022, p. 68)
参考文献
[編集]- 佐々木尚友「南方植物雑記 熱帯の珍草 ミズオジギソウ」『熱帯林業』第29号、40–43頁、1973年。ISSN 0910-5115 。
- 湯浅浩史; 前川文夫「Neptunia oleracea ミズオジギソウ、カイジンソウ」『マメ科資源植物便覧』(財)日本科学協会、1987年。ISBN 9784887162266。
- 最新園芸大辞典編集委員会 編「ミズオジギソウ属」『最新園芸大辞典』 8巻(第2版)、誠文堂新光社、千代田区、1989年。
- 根本智行 著「ミズオジギソウ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 5巻、朝日新聞社、東京、1997年、60–61頁。ISBN 9784023800106。
- LPWG (2017). “A new subfamily classification of the Leguminosae based on a taxonomically comprehensive phylogeny: The Legume Phylogeny Working Group (LPWG)”. Taxon 66 (1): 44–77. doi:10.12705/661.3.
- 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。
外部リンク
[編集]- オカミズオジギソウとミズオジギソウ オオハシノスリが塔の上に メキシコの南の小さな家から(ブログ)2020-10-28