ミャンマー空軍Y-8墜落事故
事故機と同型のミャンマー空軍のY-8 | |
事故の概要 | |
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日付 | 2017年6月7日 |
概要 | 着氷と下降気流による失速 |
現場 | ミャンマー・タニンダーリ地方域ダウェイ付近のアンダマン海 |
乗客数 | 108 |
乗員数 | 14 |
負傷者数 | 0 |
死者数 | 122(全員) |
生存者数 | 0 |
機種 | Y-8F-200 |
運用者 | ミャンマー空軍 |
機体記号 | 5820 |
出発地 | ミェイク、ミェイク空港 |
目的地 | ヤンゴン、ヤンゴン国際空港 |
ミャンマー空軍Y-8墜落事故(ミャンマーくうぐんY-8ついらくじこ)とは、2017年6月7日にミェイクからヤンゴンへ向かっていたミャンマー空軍のY-8が墜落し、122人全員が死亡した航空事故[1]。この事故はミャンマー史上最悪の航空事故である。
機体
[編集]当該機はミャンマー空軍のY-8F-200で[2]、シリアルナンバーは5820であった[3]。2016年3月に引き渡され、事故当時、飛行時間は800時間以上であった[2]。
乗客乗員
[編集]乗員
[編集]機長は中佐1人、副操縦士は中佐と少佐の2人であった。また、乗員は14人であった[4]。
乗客
[編集]軍人やその家族ら108人が搭乗しており、うち15人は子供であった。6人は将校、29人はその他の軍人であった[4]。
失踪
[編集]現地時間13時6分(6時36分UTC)、事故機はミェイクを出発しヤンゴンへ向かった[5]。しかし、13時35分にダウェイの西20海里の地点(北緯13度48分 東経98度02分 / 北緯13.800度 東経98.033度)で交信が途絶えた[6]。当時、18,000フィートを飛行中であった。その後、アンダマン海で捜索救難活動が開始された[2][7]。ある匿名のスポークスマンは、天候は失踪の要因ではないと思われると述べた[8]。事故機からの遭難信号(メーデー)は受信されなかった[9]。
捜索
[編集]ミャンマー海軍の艦船9隻と[10]、ヘリコプターを含む軍用機3機が捜索に参加した[5][11]。6月7日、ミャンマー海軍の艦船がダウェイ沖118海里(218キロメートル)の地点で残骸を発見したと発表された[2]。6月8日には29体の遺体が発見されたと発表された[12][13]。
残骸は広範囲にわたって散乱しており、空中分解した可能性を示していた[9]。嵐で捜索が難航し、6月9日には生存者発見の可能性は低いと報じられた[14]。その後、生存者はいなかったと報告された[6]。遺体や残骸がアンダマン海に散乱しているのが見つかり、一部は海岸に漂着していた[15]。
この事故はミャンマー史上最悪の航空事故であり[16]、1987年のフォッカー F27-500の墜落事故(死者49人)以来の規模となった[17]。
6月15日、捜索に参加していた漁船が、Myin Khwar Aww湾沖で事故機の尾翼を発見した[18]。6月18日、コックピット・ボイス・レコーダーとフライト・データ・レコーダーが回収された[19]。
調査・原因
[編集]調査団は厚い嵐の雲に突入後に操縦士が操縦不能になったと報告した。国営メディアは、翼に着氷した状態で突然横風が吹いたため失速したと述べた[20]。
ミャンマーはモンスーンの季節であったが、当時は悪天候だったという報告はなかった[20]。
調査団はブラックボックスのデータを調査した結果、「破壊行為や爆発、エンジン故障は原因ではない」と判断した[20]。
通常、気象レーダーによってこのような雲を避けることができるので、なぜ操縦士が嵐に突入したのかはっきりしていない[20]。
出典
[編集]- ^ “ミャンマー軍用機不明、軍人と家族ら122人搭乗”. 日本経済新聞社 (2017年6月8日). 2020年7月29日閲覧。
- ^ a b c d “Debris Of Myanmar Plane With Over 100 On Board Found In Sea: Reports” (英語). NDTV. (2017年6月7日) 2017年6月7日閲覧。
- ^ @MayWongCNA (2017年6月7日). "(untitled)". X(旧Twitter)より。
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引数が必須です。 (説明) - ^ a b “Three Bodies, Debris Found in Search for Missing Military Plane” (英語). The Irrawaddy. (2017年6月8日) 2017年6月8日閲覧。
- ^ a b “Military aircraft with 120 people on board goes missing off Myanmar” (英語). Sky News. (2017年6月7日) 2017年6月7日閲覧。
- ^ a b “5820 Accident description” (英語). Aviation Safety Network. 2017年6月7日閲覧。
- ^ “Burma military plane disappears with more than 100 on board, army says” (英語). The Independent. (2017年6月7日) 2017年6月7日閲覧。
- ^ “Debris found in hunt for missing Myanmar plane with 105 people on board” (英語). Metro (Associated Newspapers Ltd). (2017年6月7日) 2017年6月7日閲覧。
- ^ a b “Myanmar plane: Debris and bodies found after search” (英語). BBC. (2017年6月8日) 2017年6月8日閲覧。
- ^ “Wreckage of missing Myanmar military plane found” (英語). CNN. (2017年6月8日) 2017年6月9日閲覧。
- ^ “Burmese military plane vanishes” (英語). BBC. (2017年6月7日) 2017年6月7日閲覧。
- ^ “Wreckage and bodies found in Myanmar missing plane search” (英語). Sky News. (2017年6月8日) 2017年6月8日閲覧。
- ^ Tin Htet Paing (2017年6月8日). “Crashed Military Aircraft Carried 9 Officers Transferring for Medical Treatment” (英語). The Irrawaddy 2017年6月8日閲覧。
- ^ Htay, Hla-Hla (2017年6月9日). “Storms hinder desperate search for Myanmar plane wreck” (英語). Yahoo News 2017年6月9日閲覧。
- ^ Connor, Neil (2017年6月8日). “Children among the dead as bodies pulled from the sea after Myanmar plane crashes with 120 on board” (英語). 2017年6月13日閲覧。
- ^ “ASN Aviation Safety Database” (英語). Aviation Safety Network. 2017年6月13日閲覧。
- ^ “Accident Description” (英語). Aviation Safety Network. 2017年6月13日閲覧。
- ^ “Fishing boat hooks tail of crashed Myanmar plane” (英語). News24. (2017年6月15日) 2017年6月16日閲覧。
- ^ “Black box from crashed Myanmar army plane retrieved” (英語). Reuters. (2017年6月18日) 2017年6月18日閲覧。
- ^ a b c d “Myanmar plane: Bad weather blamed for Andaman Sea crash” (英語). BBC. (2017年6月18日) 2017年6月19日閲覧。