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ミヤコウミウシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミヤコウミウシ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
亜綱 : 直腹足亜綱 Orthogastropoda
上目 : 異鰓上目 Heterobranchia
: 後鰓目 Opisthobranchia
亜目 : 裸鰓亜目 Nudibranchia
上科 : ドーリス上科 Doridoidea
: クロシタナシウミウシ科 Dendrodorididae
: Dendrodoris
: ミヤコウミウシ D. denisoni
学名
Dendrodoris denisoni (Angas,1864)
和名
ミヤコウミウシ

ミヤコウミウシ Dendrodoris denisoni (Angas,1864) は、クロシタナシウミウシ科 Dendrodorididae に属するウミウシの一種。ウミウシとしては大柄な部類である。複雑な斑紋があって美しい。

特徴

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体長は大きいものでは80mm程度になる(10cmとも[1])。体は全体に柔軟で、背面には大小様々な瘤条の突起が多数あり、中でも背面中央の二対ないし三対が特に大きい傾向がある。瘤条突起の合間に青い眼紋状の斑点を持つ個体が多い[2]。更に菱状紋などもあり、複雑ながら美しい色合いである。『相模湾産後鰓類図譜』には『すこぶる美麗で、容易に文字に表現しえない』とある由。触手は黄褐色で先端が白く、外鰓は白っぽい半透明で縁取りが褐色。

分布と生息環境

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房総半島から相模湾、瀬戸内海などの太平洋側に分布する。転石海岸などに見られ、広域で普通種として観察される。

出典

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  1. ^ 中野(2004),p.193
  2. ^ 西村編著(1992),p.281

参考文献

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  • 西村三郎編著、『原色検索日本海岸動物図鑑〔I〕』、1992年、保育社
  • 中野理枝、『本州のウミウシ -北海道から奄美大島まで-』、2004年、株式会社ラトルズ