アジアヒキガエル
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アジアヒキガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
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アジアヒキガエル Bufo gargarizans
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Bufo gargarizans Cantor, 1842[2][3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アジアヒキガエル[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Asiatic toad[4] |
アジアヒキガエル(Bufo gargarizans)は、両生綱無尾目ヒキガエル科ヒキガエル属に分類されるカエル。未判定外来生物。(亜種ミヤコヒキガエルを除く)
分布
[編集]大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国東部、日本(南西諸島)、ロシア南東部[1]
形態
[編集]体長5.6 - 10.2センチメートル[4]。
分類
[編集]- Bufo gargarizans gargarizans Cantor, 1842 チュウカヒキガエル[5]
- Bufo gargarizans miyakonis Okada, 1931 ミヤコヒキガエル Miyako toad[6][7]
- 日本(伊良部島、宮古島)固有亜種[6][7]。沖縄島北部、北大東島、南大東島に移入[6][7]。模式標本の産地(基準産地・タイプ産地・模式産地)は宮古島[6]。
- 左右の眼の間(頭頂)がほぼ凹まない[6]。耳腺は小型で短い[6]。
- 鼓膜は不明瞭[6]。眼と鼓膜間の距離よりも鼓膜の直径の方が大きい[6]。後肢の指趾の間にはやや水かきが発達する[6]。
- 第二次世界大戦後に人為移入個体群とする説が提唱され有力とされた[8]。1980年代に宮古島のピンザアブ洞窟で後期更新世の本亜種と推定(発見当時は過程や同定の根拠が発表されていなかったが、後に骨格の比較から同定された)される化石が発見されたことから、在来分布と考えられている[8]。
生態
[編集]北東部の個体群では9 - 翌4月に休眠(冬眠)する[4]。
主に甲虫目や膜翅目などの昆虫を食べるが、クモ、多足類、軟体動物なども食べる[4]。
繁殖様式は卵生。北東部の個体群では4 - 5月に繁殖するが、6月下旬にわたり繁殖することもある[4]。亜種ミヤコヒキガエルは9月から翌3月にかけて止水に12,000 - 14,000個の卵を産む[6]。
人間との関係
[編集]- B. g. miyakonis ミヤコヒキガエル
- サトウキビ畑のカンショコガネ類などの害虫駆除のために北大東島、南大東島に移入・定着した[7]。1980年代に沖縄島北部にも移入され繁殖例もあったが、定着はしなかった[7]。
- 湿地開発や水質汚濁による生息地の破壊、人為的に移入されたコイやティラピアによる卵や幼生の捕食などによる影響を受けている[7]。
- 準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)[7]
中国では標準名で「中華蟾蜍」、一般には「癩蛤蟆(làiháma ライハーマ)」と呼ばれて卑近な種であり、この種をモデルに青蛙神と呼ばれる、後ろ脚が1本の怪物が伝えられ、金運をもたらす縁起物として各種意匠や工芸品に用いられている[要出典]。
画像
[編集]-
背面
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頭部
-
歩行するアジアヒキガエル
出典
[編集]- ^ a b Sergius Kuzmin, Wang Yuezhao, Masafumi Matsui, Yoshio Kaneko, Irina Maslova. 2004. Bufo gargarizans. The IUCN Red List of Threatened Species 2004: e.T54647A11180910. doi:10.2305/IUCN.UK.2004.RLTS.T54647A11180910.en, Downloaded on 25 April 2017.
- ^ Bufo gargarizans. Frost, Darrel R. 2017. Amphibian Species of the World: an Online Reference. Version 6.0 (Date of access). Electronic Database accessible at http://research.amnh.org/herpetology/amphibia/index.html. American Museum of Natural History, New York, USA. (Accessed: 04/25/2017)
- ^ a b 日本産爬虫両生類標準和名 日本爬虫両棲類学会(2017年4月25日閲覧)
- ^ a b c d e Sergius L. Kuzmin, AmphibiaWeb 2007 Bufo gargarizans: Asiatic Toad <http://amphibiaweb.org/species/179> University of California, Berkeley, CA, USA. Accessed Apr 25, 2017.
- ^ 松井正文 「スタイネガー (1907) に掲載された日本とその周辺地域産無尾両生類を見直す」爬虫両棲類学会 『爬虫両棲類学会報』 2007年 2007巻 2号 p.164-172, doi:10.14880/hrghsj1999.2007.164
- ^ a b c d e f g h i j 松井正文 「ヒキガエル属」「ミヤコヒキガエル」『ネイチャーウォッチングガイドブック 日本のカエル 分類と生活史 全種の生態、卵、オタマジャクシ』、誠文堂新光社、2016年、27、42-44頁。
- ^ a b c d e f g 太田英利 「ミヤコヒキガエル」『レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生動物-3 爬虫類・両生類』環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社ぎょうせい、2014年、145頁。
- ^ a b 中村泰之・太田英利 「第45回日本爬虫類両生類学会大会記録 宮古島からの後期更新世ヒキガエル科化石とミヤコヒキガエルとの関係について」『爬虫両棲類学会報』第2007巻 1号、日本爬虫両棲類学会、2007年、70頁。