ミルクヘビ
ミルクヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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トウブミルクヘビ
Lampropeltis triangulum triangulum | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Lampropeltis triangulum (Lacepede, 1788) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ミルクヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Milk snake |
ミルクヘビ(学名:Lampropeltis triangulum)は、ナミヘビ科キングヘビ属に分類されるヘビ。
分布
[編集]- L. t. abnorma グアテマラミルクヘビ
- L. t. campbelli プエーブラミルクヘビ
- L. t. elapsoides スカーレットキングヘビ
アメリカ合衆国南東部(アラバマ州、サウスカロライナ州、ケンタッキー州、テネシー州、ノースカロライナ州、バージニア州東部、フロリダ州、ミシシッピ州)[1][2]
- L. t. sinaloae シナロアミルクヘビ
- L. t. triangulum トウブミルクヘビ
最大全長199センチメートル[1]。
- L. t. abnorma グアテマラミルクヘビ
全長165センチメートル[1]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は21か23[1]。総排出口までの腹面にある幅の広い鱗の数(腹板数)は217-244[1]。総排出口より後部の鱗の数(尾下板数)は47-61[1]。頭頂を覆う鱗(頭頂板)の前半分より前方が黒く、吻端に白い横縞が入る[1]。背面に19-31の赤い斑紋が入り、赤い鱗の後端が黒い[1]。
- L. t. campbelli プエーブラミルクヘビ
全長70-90センチメートル[2]。体列鱗数は21か23[1]。腹板数は196-219[1]。尾下板数は40-49[1]。頭部が黒く、前額板から鼻間板にかけてアルファベットの「U」字状の白い斑紋が入る[1][2]。背面に14-22の腹面で半数が途切れる赤い斑紋が入る[1][2]。
- L. t. elapsoides スカーレットキングヘビ
最大全長55.8センチメートルと最小亜種[1]。体列鱗数は17か19(まれに21)[1]。腹板数は152-191[1]。尾下板数は31-51[1]。側頭板は前方が1枚、後方が2枚[1]。背面に12-22の腹面でも途切れない赤い斑紋が入る[1][2]。
- L. t. gaigeae クロミルクヘビ
全長157.8センチメートル[1]。体列鱗数は19か21[1]。腹板数は216-236[1]。尾下板数は42-63[1]。成長に伴い黒一色になる[1]。
- L. t. micropholis ナンベイミルクヘビ
最大亜種[1]。体列鱗数は21か23[1]。腹板数は209-229[1]。尾下板数は39-51[1]。
- L. t. sinaloae シナロアミルクヘビ
全長126.6センチメートル[1]。体列鱗数は21か23[1]。腹板数は205-228[1]。尾下板数は42-60[1]。背面に10-16の腹面でも途切れない赤い斑紋が入る[1][2]。黒い斑紋は腹面でも途切れず、最前部の斑紋は口角に接する[1]。
- L. t. triangulum トウブミルクヘビ
全長90-114センチメートル[1][2]。体列鱗数は21(まれに19や23)[1]。腹板数は182-214[1]。尾下板数は35-54[1]。背面に24-54の褐色や灰褐色(幼蛇では赤い)の斑紋が入る[1]。腹面には市松模様状に黒い斑紋が入る[1][2]。
分類
[編集]25亜種に分かれるが[1]、形態が重複し差異がわずかで分布域がわからないと同定できない亜種もいるため有効性を疑問視する説もある[2]。
- Lampropeltis triangulum abnorma (Bocourt, 1886) グアテマラミルクヘビ Guatemalan milksnake
- Lampropeltis triangulum amauna Cope, 1861 ルイジアナミルクヘビ Luisiana milksnake
- Lampropeltis triangulum andesiana Williams, 1978 アンデスミルクヘビ Andean milk snake
- Lampropeltis triangulum annulata Kennicott, 1861 メキシコミルクヘビ Mexican milksnake
- Lampropeltis triangulum arcifera Werner, 1903 ハリースコミルクヘビ Jalisco milksnake
- Lampropeltis triangulum blanchardi Stuart, 1935 ユカタンミルクヘビ Blanchard's milksnake
- Lampropeltis triangulum campbelli Quinn, 1983 プエーブラミルクヘビ Pueblan milksnake
- Lampropeltis triangulum celaenops Stejneger, 1903 ニューメキシコミルクヘビ New Mexico milksnake
- Lampropeltis triangulum conanti Williams, 1978 コナントミルクヘビ Conant's milk snake
- Lampropeltis triangulum dixoni Quinn, 1983 ディクソンミルクヘビ Dixon's milksnake
- Lampropeltis triangulum elapsoides (Holbrook, 1838) スカーレットキングヘビ Scarlet milk snake
- Lampropeltis triangulum gaigeae Dunn, 1937 クロミルクヘビ Black milksnake
- Lampropeltis triangulum gentilis (Baird & Girard, 1853) ヘイゲンミルクヘビ Central Plains milksnake
- Lampropeltis triangulum hondurensis Williams, 1978 ホンジュラスミルクヘビ Honduran milksnake
- Lampropeltis triangulum micropholis Cope, 1861 ナンベイミルクヘビ Ecuadoran milk snake
- Lampropeltis triangulum multistriata Kennicott, 1861 シロミルクヘビ Pale milksnake
- Lampropeltis triangulum nelsoni Blanchard, 1920 ネルソンミルクヘビ Nelson's milksnake
- Lampropeltis triangulum oligozona (Bocourt, 1886) チアパスミルクヘビ Pacific Central American milksnake
- Lampropeltis triangulum polyzona Cope, 1861 ベラクルスミルクヘビ Atlantic Central American milksnake
- Lampropeltis triangulum sinaloae Williams, 1978 シナロアミルクヘビ Sinaloan milksnake
- Lampropeltis triangulum smithi Williams, 1978 スミスミルクヘビ Smith's milksnake
- Lampropeltis triangulum stuarti Williams, 1978 スチュアートミルクヘビ Stuart's milksnake
- Lampropeltis triangulum syspila (Cope, 1888) アカミルクヘビ Red milksnake
- Lampropeltis triangulum taylori Tanner & Loomis, 1957 ユタミルクヘビ Utah milksnake
- Lampropeltis triangulum triangulum (Lacepede, 1788) トウブミルクヘビ Eastern milksnake
生態
[編集]食性は動物食で、亜種にもよるが小型爬虫類、鳥類やその卵、小型哺乳類などを食べる[1][2]。
繁殖形態は卵生。
人間との関係
[編集]ネズミを食べるために牛舎に侵入したのを、ウシの乳を目当てに侵入したと勘違いされたことが名前の由来とされる[1][2]。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。野生では爬虫類を好む傾向にあるが、飼育下では大型亜種の場合は専門店などで販売されている冷凍マウスや冷凍ラットを解凍し個体の大きさに合わせて与えるだけで問題ない。しかし小型亜種の場合は成蛇でもマウスが大きい個体もいる。
画像
[編集]-
メキシコミルクヘビ
L. t. annulata -
プエーブラミルクヘビ
L. t. campbelli -
スカーレットキングヘビ
L. t. elapsoides -
ホンジュラスミルクヘビ
L. t. hondurensis -
シナロアミルクヘビ
L. t. sinaloae -
アカミルクヘビ
L. t. syspila
関連項目
[編集]- キングヘビ属
- サンゴヘビ属 - コブラ科の毒蛇。本種がサンゴヘビ属のヘビと酷似していることから、しばしばニセサンゴヘビと呼ばれる。ただし体の配色は本種が赤 - 黒 - 白 - 黒 - 赤なのに対し、サンゴヘビ属は赤 - 白 - 黒 - 白 - 赤と、白と黒の順番が逆になっている(ただしブラジルサンゴヘビは赤 - 黒 - 白 - 黒 - 白 - 黒 - 赤と、やや複雑で紛らわしい配色のため注意)。
参考文献
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、121-123頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 鳥羽通久 「ミルクスネークの分類」『クリーパー』第9号、クリーパー社、2001年、48-49、51-57頁。
- ^ curie, Marie (2024年8月29日). “Honduran Milk Snake: History, Care, Breeding, And Expert Tips” (英語). SNAKES WORLD. 2024年9月3日閲覧。