ミレニアム&コプトーン・ホテルズ
種類 | 公開有限会社 |
---|---|
市場情報 | LSE: MLC |
業種 | ホテル業 |
設立 | 1972年 |
本社 | イギリス、ロンドン |
売上高 | 8億4700万ポンド(2015年)[1] |
営業利益 | 1億1200万ポンド(2015年)[1] |
利益 | 9700万ポンド(2015年)[1] |
ウェブサイト | www.millenniumhotels.com |
ミレニアム&コプトーン・ホテルズ公開有限会社(英: Millennium & Copthorne Hotels plc)は、イギリスのロンドンに本社を置き、ホテル業を営む企業である。アジア・オセアニア・ヨーロッパ・中東・北米にある20ヶ国・84ヶ所のビジネス街や観光地に124のホテルを営業している[2]。世界で40番目に規模の大きなホテル運営会社で[2]、1996年には、ロンドン証券取引所に上場し[3]、FTSE250種総合株価指数の算出対象銘柄に選ばれている[4]。
沿革
[編集]ミレニアム&コプトーン・ホテルズの起源は、ブリティッシュ・カレドニアン航空がウェスト・サセックス州、ガトウィック近郊のコプソーンでコプソーン・ホテル (Copthorne Hotel) を買収した1972年まで遡ることができる[5]。その後、コプソーンブランドが1985年に立ち上がり、数多くの新しいホテルがイギリス・フランス・ドイツにオープンした[5]。
一方で1989年、シンガポールに拠点を置く、CDLホテルズ・インターナショナル (CDL Hotels International) はアジアで6つのホテルを買収した[6]。更に1993年には、CDLがアジア以外で初めてとなるホテル買収をロンドンで行った[6]。これによって、548部屋のグロスター・ホテル (Gloucester Hotel) を手中に収めた。また、同年、ニュージーランドにある13のホテルチェーンにも手を伸ばし、経営権を獲得した[7]。1994年、CDLはアメリカでの第一手として、ニューヨークのミレニアム・ヒルトン (Millenium Hilton) を買収し、同年12月にはタイムズスクエアのミレニアム・ブロードウェイ (Millennium Broadway) を買収した[8]。1995年、CDLはコプソーン・ホテルズを買収し、規模を大きくした会社は現在の企業名である、ミレニアム&コプトーン・ホテルズと改称された[9]。
1999年、ミレニアム&コプトーン・ホテルズはアメリカのリーガル・ホテルズ (Regal Hotels) を買収し[10]、2001年には、アラブ首長国連邦でいくつかの経営契約を締結し、中東に進出した。
日本への進出
[編集]日本企業としては、三井不動産との関わりがあり[11]、三井不動産ホテルマネジメントのホテルブランドである「三井ガーデンホテルズ」とを掛け合わせたダブルブランドとして[12]、「ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京」を2014年12月にオープンさせている[13]。立地は、東京メトロの銀座駅から徒歩2分[12]の銀座5丁目で、客室数は329部屋を備えている[14]。世界的に知られるブランドの「ミレニアム」を使うことで訪日観光客の取り込みが画策されている[15]。
経営ブランド
[編集]ミレニアム&コプトーン・ホテルズが経営するホテルブランドは以下の3種がある。
- ミレニアム・ホテルズ (Millennium Hotels) – 世界各国で展開
- コプトーン・ホテルズ (Copthorne Hotels) – 中国、マレーシア、シンガポール、イギリス、ニュージーランド、イラク、カタール、アラブ首長国連邦で展開
- キングスゲート・ホテルズ (Kingsgate Hotels) – ニュージーランド、アラブ首長国連邦で展開
投資
[編集]シンガポールの投資会社、シティー開発有限責任会社 (City Developments Limited) は、ミレニアム&コプトーン・ホテルズが発行した株式の約62%を保有している[16]。
出典
[編集]- ^ a b c 『Annual Report 2015』(プレスリリース)Millennium & Copthorne Hotels 。10 April 2016閲覧。
- ^ a b “M&C Hotels in top 40 on global list”. Straits Times (Singapore Press Holdings). (2016年10月7日) 2017年2月1日閲覧。
- ^ “Millennium and Copthorne Hotels plc”. London Stock Exchange. 2014年6月17日閲覧。
- ^ “FTSE 250” (PDF). London Stock Exchange (2016年11月19日). 2017年2月1日閲覧。
- ^ a b “World Airline Directory”. Flight International (29 March 1986). 2014年6月17日閲覧。
- ^ a b Stevenson, Tom (14 July 1994). “Singapore investor buys hotel in London”. The Independent 2014年6月17日閲覧。
- ^ “Millennium & Copthorne Hotels plc History”. Funding Universe. 2014年6月17日閲覧。
- ^ “Millenium sold to CDL Hotels International”. The New York Times. (16 February 1994) 2014年6月17日閲覧。
- ^ Wilson, Iain (7 October 1995). “Singapore group buys Glasgow's Copthorne Aer Lingus sells hotel for £224m”. The Glasgow Herald 2014年6月17日閲覧。
- ^ “Regal Riverfront becomes Millennium Hotel-St. Louis”. St. Louis Business Journal. (9 April 2001) 2014年6月17日閲覧。
- ^ 桂木麻也『ASEAN企業地図』翔泳社、2015年11月30日、137頁。ISBN 978-4-7981-4293-7 。
- ^ a b 『銀座の中心にエリア内最高価格帯のホテル誕生、ミレニアムブランド初上陸! 訪日外国人を意識した「和」の演出、GINZAブランドを発信する真珠や金箔のコンセプトルーム 「ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京」 2014年12月17日(水)グランドオープン』(プレスリリース)三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント、2014年12月15日 。2017年2月1日閲覧。
- ^ “おもてなし-拡大するホテル市場・4”. 日刊建設工業新聞 4面 (日刊建設工業新聞社). (2016年5月27日) 2017年2月1日閲覧。
- ^ 猪澤 顕明「ホンリョンと組む三井ガーデンホテルの狙い」『東洋経済ONLINE』、東洋経済新報社、2013年10月19日、2017年2月1日閲覧。
- ^ “三井ガーデンホテル、銀座にミレニアムと新店、訪日需要獲得めざす”. Travel vision (トラベルビジョン). (2014年12月15日)
- ^ “Millennium expands through acquisition”. Hotel News Now. (30 April 2014) 2014年6月17日閲覧。