ムルターン県
ムルターン県 ضِلع مُلتان | |
---|---|
Multan | |
パンジャブ州内におけるムルタン県の位置 | |
座標:北緯29度56分 東経71度22分 / 北緯29.933度 東経71.367度座標: 北緯29度56分 東経71度22分 / 北緯29.933度 東経71.367度 | |
国 | パキスタン |
州 | パンジャーブ州 |
県都 | ムルターン |
テシルの数 | 4 |
政府 | |
• 県知事 | Shan ul Haq[1] |
• 副知事 | Mudasir Riaz Malik |
面積 | |
• 合計 | 3,721 km2 |
人口 (2017)[5] | |
• 合計 | 4,745,109人 |
• 密度 | 1,300人/km2 |
等時帯 | UTC+5 (PKT) |
言語 | サライキ語、パンジャーブ語、ウルドゥー語 |
ムルターン県(ムルターンけん、ウルドゥー語: ضِلع مُلتان、英語: Multan District)は、パキスタン・パンジャーブ州の県(ディストリクト)。県都はムルターンである。 ムルターン県の面積は、3,721平方キロメートルある。
日本語では、ムルタン県と表記されることもある[6][7][8][9]。
位置
[編集]ムルターン県は、北と北東を ハーネーワール県、東をヴィハーリー県、南をロードラーン県に、それぞれ囲まれている。県の西の縁にはシェナブ川が流れており、この川を越えた西岸には、ムザッファルガル県 がある。
人口構成
[編集]1998年と2017年の国勢調査の結果を踏まえると、この間に人口は、年率 2.32% で増加し続けたものとみなせる。1998年のパキスタンの国勢調査によると、人口は 3,116,851人で、そのうち 42.2%、およそ1,315百万人は都市部に居住していた[2][4][10]。世帯総数は 760,858世帯で、男性は 2,437,412人、女性は2,307,504人、トランスジェンダーが 193人となっており、女性100人に対して男性105.6人という性比となるが、男性の数が上回ることはパキスタンでは一般的である[5]。
年 | 人口 |
---|---|
1972 | 1.506.223 |
1981 | 1.970.075 |
1998 | 3.116.851 |
2017 | 4.745.109 |
言語
[編集]1998年の国勢調査によると、第一言語[11]として最も広く使われているのはサライキ語で、人口の61%を占めている。以下、パンジャーブ語が 22%、ウルドゥー語が 16% などとなっている[12]:29。
テシル
[編集]- ジャラルプール・ピルワラ・テシル
- ムルターン - テシルではなく、市 (City)
- ムルターン・サダー・テシル
- シュジャバード・テシル
社会
[編集]ムルターン県の農村では、同じパンジャーブ州でも北部などと比べると、中間層の未発達で、大土地所有者への富の集中が見られ、貧富の両極化が見られるとされる[9]。
日本との関わり
[編集]日本は、パキスタン政府の要請に基づき、国際協力機構 (JICA) を通じて、ムルターン県における保健医療分野の支援や[7][8]、小中学校の建設などの国際協力をおこなっている[6]。
もともとムルタン県は、パキスタン国内では、各種の保険指標が比較的良い値であり、2000年代半ばの数値で、乳児死亡率 (IMR)はパキスタン全体の78に対してムルタン県では54、5歳未満死亡率はパキスタン全体の94に対して73と低めになっていた[8]。パキスタン政府は、ムルタン県を保健衛生のモデル地域として整備すべく、日本の協力を求めた[8]。
脚注
[編集]- ^ “New Commissioner Multan Assumes Charge”. Urdu Point. 2020年8月13日閲覧。
- ^ a b “Multan District at Glance”. Population Census Organization, Government of Pakistan. 2012年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月28日閲覧。
- ^ “Punjab-Population of Urban Places 1901-98”. Urban Resource Centre. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ a b “Pakistan: General Information”. Geohive. Geohive. 2013年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月12日閲覧。
- ^ a b “DISTRICT WISE CENSUS RESULTS CENSUS 2017”. www.pbscensus.gov.pk. 2017年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ a b “[4] パキスタン” (PDF). 外務省. 2020年11月2日閲覧。
- ^ a b “評価調査結果要約表” (PDF). 国際協力機構. 2020年11月2日閲覧。
- ^ a b c d “パキスタン・イスラム共和国シンド州小児病院及びムルタン県立中央病院整備計画準備調査(その1)報告書” (PDF). 国際協力機構 (2010年). 2020年11月2日閲覧。
- ^ a b 水澤純人. “京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科 2012年度 JASSO ショートビジット派遣報告書” (PDF). 京都大学. 2020年11月2日閲覧。
- ^ “Punjab-Population of Urban Places 1901-98”. Urban Resource Centre. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ 母語のこと。当人が記憶している範囲で、最初に両親とコミュニケーションをとる際に使った言語、と定義される。
- ^ 1998 District Census report of Multan. Census publication. 34. Islamabad: Population Census Organization, Statistics Division, Government of Pakistan. (1999)