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ムン・ジョンウォン (バレーボール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ムン・ジョンウォン
문정원
基本情報
国籍 大韓民国の旗 韓国
生年月日 (1992-03-24) 1992年3月24日(32歳)
ラテン文字 Moon Jung-Won
ハングル表記 문정원
身長 174vm[1]
体重 64kg[1]
血液型 B型[2]
選手情報
所属 韓国道路公社ハイパス[1]
背番号 12
ポジション OP
利き手
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ムン・ジョンウォンハングル:문정원、ラテン翻記:Moon Jung-Won、女性、1992年3月24日 -)は、大韓民国のプロバレーボール選手[1]韓国Vリーグ韓国道路公社ハイパスに所属している[2]

来歴

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小学校では陸上競技選手(100m走200m走)であったが[3]、小学6年次にバレーボールを始めた[1]。松源女子商業高校(韓国語版)へ入学したがバレーボール部廃部に伴い、木浦女子商業高校(韓国語版)に転校している。

サウスポーであることに加えて、サージャントジャンプ57cmの豊かなジャンプ力で注目を集めたが[3]、2011年8月29日に開催されたVリーグドラフト会議では、練習生同然の2巡目4番[4]韓国道路公社ハイパスジェニスに指名されて入団した[5]。ジョンウォンは後のインタビューで「指名されないだろうと思っていた」と語っている[4]

いざチームに入団したもののVリーグの壁は厚く、ジョンウォンと同じライトポジションは外国人選手の指定席で、時たまリリーフサーバーで登場する程度で2011年から2014年までの3シーズンで17試合26セットに出場したに留まり、ジョンウォンは引退の危機に晒された[4]

「2014/15シーズンを最後に」と心に決めたジョンウォンは、得意であったスパイクサーブに磨きをかけ、2014年のKOVOカップではチームのベストスコアラーに躍り出た。2014/15シーズンが始まり、チームは連敗スタートした。ベテランリベロのキム・ヘランの具申を受け、ソ・ナムウォン監督は2014年11月8日の試合からオポジットのニコル・フォーセットをレフトに回して、レセプションアタッカーとしてジョンウォンを先発でライトに起用した[4]。この起用が功を奏し、安定したレセプションと何より威力抜群のスパイクサーブによりレギュラーの座を射止めた[6]。2015年1月のオールスター戦に出場したジョンウォンは88km/hのサーブを放ち「サーブクイーン」の称号を奉られた[3][4]。また27試合連続サービスエースのVリーグ新記録をマークした[7]

道路公社は首位に躍り出て、ジョンウォンはレギュラーラウンド第4ラウンドのMVPに選出された[8]。チームはレギュラーラウンドで10シーズンぶりとなる首位となり、チャンピオン決定戦でIBK企業銀行に敗れたものの見事に準優勝となり[8]、ジョンウォンは大きな貢献を果たした。個人記録では、サーブ賞争いでポリーナ・ラヒモワと終盤までデッドヒートを演じ2位に甘んじたものの、歴代韓国人プレーヤーで最高の0.560本/セットをマークした。

2015年8月、練習試合中にバックアタックの着地に失敗し、右膝十字靱帯断裂の重傷を負った。同年10月23日に登録抹消され[9]、2015/16シーズンは欠場を余儀なくされた。

球歴

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ジュニア代表
シニア代表

所属チーム

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受賞歴

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  • 2011年 - 全国バレーボール選手権 サーブ賞
  • 2014/15 Vリーグオールスター戦 スパイクサーブ女子部 1位
  • 2014/15 Vリーグレギュラーラウンド第4ラウンド MVP

個人成績

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  • 記録
    • リーグ戦 1試合の最多得点 20点(スパイク16点、サービスエース 4点)… 2014年12月10日に達成
    • Vリーグ サービスエース記録最多連続試合数 27試合 … 2014/15シーズン
    • 1シーズンのセット当たりサービスエース数 0.560本/set(歴代3位、韓国人選手としては歴代1位) … 2014/15シーズン[10]
シーズン 所属 出場 アタック ブロック サーブ レセプション 総得点 備考
試合 セット 打数 得点 決定率 効果率 決定 /set 打数 エース /set 効果率 受数 成功率
2011/12 韓国道路公社 11 20 6 1 16.7% % 0 0.00 25 2 0.1 % % 3
2012/13 4 4 6 1 16.7% % 1 0.25 6 0 0.00 % % 2
2013/14 2 2 12 1 8.3% % 0 0.00 4 3 1.5 % % 4
2014/15 28 100 470 187 39.8% % 12 0.12 386 56 0.56 % % 255
2015/16 0 0 0 0 0.0% % 0 0.0 0 0 0.0 % % 0

脚注

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  1. ^ a b c d e f kovo. “選手紹介”. 2015年11月16日閲覧。
  2. ^ a b 韓国道路公社バレーボールクラブ. “ライト - 選手紹介”. 2015年11月16日閲覧。
  3. ^ a b c sportsQ. “[SQインタビュー "울기도 많이 울었다" 문정원, '서브여왕' 되기까지]”. 2015年11月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e 경향신문. “‘서브 퀸’ 꿈꾸는 작은 거인… 코트의 미생에서 ‘신데렐라’로 뜬 여자배구 도로공사 문정원”. 2015年11月16日閲覧。
  5. ^ kovo. “ドラフト”. 2015年11月16日閲覧。
  6. ^ 아시아경제. “'문라이트' 도로공사 우승 쌍라이트 켰다”. 2015年1月6日閲覧。
  7. ^ Xportsmedia. “우승하는 날 서브에이스 마감한 문정원 "후련하다"”. 2015年3月7日閲覧。
  8. ^ a b kovo. “受賞歴”. 2015年11月18日閲覧。
  9. ^ kovo. “경북김천 하이패스 배구단 부상선수 및 시즌대체선수”. 2016年4月22日閲覧。
  10. ^ 歴代1位は2014/15シーズンにおけるポリーナ・ラヒモワの0.629、第2位は2012/13シーズンにおけるニコル・フォーセットの0.566。