メメント・パーク

メメント・パーク
メメント・パーク
	ウラジーミル・レーニン、カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルスの像がある正面入口
分類	都市公園
所在地	ハンガリーブダペスト
造成	1993年
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メメント・パーク（洪:Memento Park）とは、ハンガリー、ブダペストにあるハンガリー人民共和国時代の像を讃える屋外の博物館である。ここにはウラジーミル・レーニン、カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルスの他、数人のマジャール人共産主義者の像が建立されている。この公園はマジャール人建築家のエレエード・アーコシュによって作られた。

歴史[編集]

1989年にハンガリーで共産主義体制が崩壊すると、多くの共産主義の像や彫刻は即座に取り払われた。これらがこの公園の像の元となっている。

1993年 6月29日、すなわちソビエト連邦軍のハンガリー領からの撤退の二周年の日、この公園はリボンカットをし、屋外の博物館として開業した。

2006年はこの公園の歴史の新たな一章を開く年となった。市内にある等身大のスターリン像と壊れた銅の靴が台座の上に建てられたのである。これはオリジナルの完全なコピーでは無く、むしろエレエードによって芸術的に再構成された物である。

翌2007年、新しい展示ホールと小さな映画館が公園内に開業した。展示ホールでの写真展は「スターリンのブーツ」と呼ばれ、ハンガリー動乱から1989年、1990年にかけての政治的な変化を扱っており、英語とマジャール語で注釈がつけられている。映画館では「エージェントの一生」と言う、秘密警察を題材にした、ガーボル・シグモンド・パップが監督をしたドキュメンタリー映画を見る事が出来、英語の字幕を見る事が出来る。

彫像[編集]

入口の壁[編集]

銅像の人物 (原語)	制作者	年	素材	元の位置
ウラジーミル・レーニン (Lenin)	パール・パーツァイ	1965	銅	フェルボヌラーシ広場（ドージャ・ジェルジ通りと平行でヴァーロシュリゲットの隣）
カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルス (Marx és Engels)	ジェルジ・シェゲシュディ	1971	マウトハウゼン産花崗岩	V・ケル・ヤーサル・マリ広場

自由への永遠の行進[編集]

銅像の人物 (原語)	制作者	年	素材	元の位置
赤軍兵士像 (Felszabadító szovjet katona)	ストロブル・シグモンド・キシュファルディ	1947	銅	ゲッレールトの丘頂上の自由の像の一部
洪ソ友好記念碑 (A magyar-szovjet barátság emlékműve)	ストロブル・シグモンド・キシュファルディ	1956	銅	聖ラースロー広場
自由像 (Felszabadulási emlékmű)	キッシュ・イシュトヴァーン	1971	石灰岩	14区セケリ通り141番地
自由の記念石 (Felszabadulási emlékkő)	不明	1960	石	1区ディース広場
ソ連英雄記念碑 (Szovjet hősi emlékmű)	ペーテル・ラースロー	1951	石灰岩	12区レゲ公園セーチェーニ山
ソ洪友好碑 (Szovjet-magyar barátság emlékműve)	バルナ・ブーザ	1975	火成岩	10区バラートシャーグ公園ケーバーニャ山
ソ連英雄記念碑 (Szovjet hősi emlékmű)	ミクシュ・シャーンドル	1970	銅	16区英雄広場
ソ連英雄記念碑 (Felszabadulási emlékmű)	カッロ・ヴィクトル	1965	銅	13区ベーケ広場
ソ連英雄記念碑l (Felszabadulási emlékmű)	カッロ・ヴィクトル	1965	石灰岩	13区ベーケ広場
ソ連英雄記念碑 (Szovjet Hősi emlékmű)	メジェリ・バルナ	1948	石灰岩	17区カッステル・アンドラーシュ通り

労働者の人格の永遠の行進[編集]

銅像の人物 (原語)	制作者	年	素材	元の位置
レーニンのレリーフ (Lenin-emléktábla)	サボー・イヴァーン	1970	銅	7区エリザベット広場
ゲオルギ・ディミトロフ胸像 (Dimitrov mellszobor)	ジョルダン・クラスマロフ	1954	銅	5区フェヴァーム広場
ゲオルギ・ディミトロフ像 (Dimitrov szobor)	ヴァレンチン・スタルチェブ	1983	銅	5区フェヴァーム広場
クン・ベーラ、ランドレル・イェネーとチボール・サムエリ記念碑 (Munkásmozgalmi harcosok emlékműve)	ゾルターン・オルサイ・キッシュ、クラーラ・ヘルセグ、アラダール・ファルカス	1967	銅	8区ルドヴィカ広場
レーニン (Lenin)	不明	1958	銅	21区製鉄所正面玄関
カラマール・ジョーセフ胸像 (Kalamár József mellszobor)	タマーシュ・ジェネシュ	1957	銅	21区聖イシュトヴァーン通り
アスタロシュ・ヤーノシュ記念板 (Asztalos János emléktábla)	ナジ・イシュトヴァーン・ヤーノシュ	1968	石	8区ナジヴァーラド広場
クレウツ・ローベルト記念板 (Kreutz Róbert emléktábla)	キッシュ・ナジ・アンドラーシュ	1977	銅	8区オルシー・ケルト
クン・ベーラ記念板 (Kun Béla emléktábla)	ヴィクトール・カッロ	1989	銅	21区聖イムレ広場
サーグヴァーリ・エンドレ胸像 (Ságvári Endre mellszobor)	バクサ・ソオース・ジェルジ	1949	銅	5区ヴァーロシュハーズ通り9番地～11番地
サカシッツ・アールパード胸像 (Szakasits Árpád szobra)	ラースロー・マルトン	1988	銅	11区エテレ通り
クン・ベーラ記念碑 (Kun Béla emlékmű)	ヴァルガ・イムレ	1986	銅、クロム、石炭	1区ヴェールメゼー公園
ムンニッヒ・フェレンツ像 (Münnich Ferenc szobra)	キッシュ・イシュトヴァーン	1986	銅	5区ホンヴェード広場
チレプコー・エデ胸像 (Chlepkó Ede mellszobor)	サボー・ジェルジ	1980	銅	19区エトヴェンハトソク広場
トゥルネル・カールマーン記念板 (Turner Kálmán emléktábla)	不明	1959	大理石	9区ソロクサーリ通り
ハーマーン・カトー記念板 (Hámán Kató emléktábla)	不明	1959	大理石	9区メステル通り59番地

動労の終わりなき道[編集]

銅像の人物 (原語)	制作者	年	素材	元の位置
労働者と戦士の評議会記念板 (A Munkás és Katonatanács emléktáblája)	不明	1959	大理石	1区聖ハーロムシャーグ通り2番地
労働者の民兵の象徴碑 (Munkásőr-demonstráció emléktábla)	キッシュ・ナジ・アンドラーシュ	1973	銅	6区オクトゴン2番地
動労記念碑 (Munkásmozgalmi emlékmű)	キッシュ・イシュトヴァーン	1976	鉄	2区ヘーヴェシュヴェルジ
国際旅団のマジャール人戦士記念碑 (A spanyolországi nemzetközi brigádok magyar harcosainak emlékműve)	マクリス・アガメムノン	1968	銅、石	5区ホンヴェード広場
評議会共和国記念碑 (Tanácsköztársasági emlékmű)	キッシュ・イシュトヴァーン	1969	銅	14区ドージャ・ジェルジ通り
評議会共和国設立者記念碑 (Béke őrei dombormű)	アンブロージ・シャーンドル、ステッケルト・カーロイ	1953	石	2区パサレーチ通り191番地～193番地
ハンガリー共産党記念板 (KMP ferencvárosi szervezet emléktábla)	不明	1959	大理石	9区ソロクシャーリ通り
ハンガリー共産党印刷所記念板 (KMP Nyomda emléktábla)	不明	1955	大理石	9区ラーダイ通り53番地
人民の力の英雄の記念碑 (A néphatalom hőseinek emlékhelye)	カッロ・ヴィクトル	1983	石	8区ケズタールシャシャーグ広場
マルチルシュ記念碑 (Az ellenforradalom mártírjainak emlékműve)	カッロ・ヴィクトール	1960	石	8区ケズタールシャシャーグ広場
ブダ義勇聯隊記念碑 (A Budai Önkéntes Ezred emlékműve)	メーサロシュ・ミハーイ	1975	コンクリート	2区ターロガトー通り
オスタペンコ (Osztapenkó)	ケレーニィ・イェネー	1951	銅	11区ブダエルシュ通り～バラトニ通り
キャプテン・ステインメッツ (Steinmetz kapitány)	ミクシュ・シャーンドル	1958	銅	18区ウッレーイ通り

行事[編集]

メメント・パークは旅行者の目的地であるだけでなく、文化的、教育的見地から見ても芸術的企画や祭事の専門的であったり一般的であったりする行事の場所としての機能を有している。ここでは懐古祭や映画祭を始めとしたいくつかの文化的行事が行われている。若い訪問者にとっては、ここは展示品に焦点を当てて、生徒が学んでいく事を手助けする博物教育の行事の場となっている。

また、旅行者には著名であり、毎日午前10時から日没まで営業している。公共交通では直行バスでアクセスする事が出来る。