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モトナリヒメコバネナガハネカクシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モトナリヒメコバネナガハネカクシ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
下目 : ハネカクシ下目 Staphyliniformia
上科 : ハネカクシ上科 Staphylinoidea
: ハネカクシ科 Staphylinidae
亜科 : アリガタハネカクシ亜科 Paederinae
: ナガハネカクシ族 Lathrobiini
亜族 : ナガハネカクシ亜族 Lathrobiina
: ナガハネカクシ属 Lathrobium
: モトナリヒメコバネナガハネカクシ Lathrobium motonari
学名
Lathrobium motonari Senda, 2023
和名
モトナリヒメコバネナガハネカクシ

モトナリヒメコバネナガハネカクシLathrobium motonari)は、コウチュウ目(鞘翅目)ハネカクシ科ナガハネカクシ属昆虫の一種。

発見

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お笑いコンビアンガールズ山根良顕庄原市立比和自然科学博物館客員研究員の千田喜博が、中国放送(RCC)のバラエティ番組『元就。』のロケ中、広島県庄原市比和町で発見した[1]

その後、千田はロケ時に発見された3個体と[2]、ロケ地から追加で採集した11個体[2]、同市西城町毛無山から過去に採集されていた1個体[2]を基に検討を行った結果、未記載種と結論づけ、新種として記載した[2]

ロケの道中で「新種が見つかったら(名前を)ヤマネとつけるか」と尋ねられた山根は「(番組名にちなんで)モトナリとつける」と答えており[1]種小名は番組名にちなんで命名された[1][2]

2024年7月12日の国立科学博物館特別展『昆虫MANIAC』オープニングイベントにアンガールズがコンビで出席した際、「モトナリ」が山の入り口で発見され、専門家らが普段探さない場所だったからこそ発見につながったということについて、山根の相方の田中卓志は「山根の(山奥まで探さない)だらしなさがプラスに働いた」と指摘した[3]

特徴

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本種の属するヒメコバネナガハネカクシ種群の種は、通常ほぼ左右対称の雄交尾器を持つ。一方、本種では明らかに左右非対称である[2]。似た特徴を持つ種として、愛知県から記載されたサトウヒメコバネナガハネカクシ(Lathrobium satoi)があるが、雄交尾器の外形や内袋が明確に異なること[2][4][5]などで区別できる。

脚注

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  1. ^ a b c "アンガールズ・山根さん「未知の昆虫」大発見!その名は「モトナリ」 テレビ番組ロケで新種を捕まえる 国際的学術誌も認定「日本のコメディアンが発見した」". TBS NEWS DIG. RCC 中国放送. 2023年11月17日. 2023年11月17日閲覧
  2. ^ a b c d e f g Senda, Yoshihiro (2023-11-02). “Lathrobium motonari, a new soil-inhabiting species of the genus Lathrobium(Coleoptera: Staphylinidae: Paederinae) from western Honshu, Japan: Lathrobium motonari sp. nov. from western Honshu, Japan” (英語). Journal of Insect Biodiversity (New Zealand: Magnolia Press) 43 (2): 51-56. doi:10.12976/JIB/2023.43.2.2. ISSN 2538-1318(print), ISSN 2147-7612(online). 
  3. ^ 昆虫の新種発見のアンガールズ山根、相方田中は「寄生虫です」 田中「山根のバーターは人生初」 日刊スポーツ 2024年7月12日14時54分 (2024年9月12日閲覧)
  4. ^ https://twitter.com/_x_hibagon_x_/status/1725558888114856109”. X(formerly Twitter). 2023年11月20日閲覧。
  5. ^ Watanabe, Yasuaki (2003). “Lathrobium satoi(Coleoptera, Staphylinidae), a new staphylinid beetle from Tôkai district in Central Honshu, Japan”. Special Bulletin of the Japanese Society of Coleopterology (6): 151–155.