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モンターズィオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モンタジオチーズから転送)
モンターズィオ、モンタジオ
Montasio
分類 セミハード[1][2]
原料 牛乳
原産国 イタリア
原産地 フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ヴェネト州
生産期間 一年中
形状 円筒状
大きさ 直径30 - 40cm
高さ6 - 10cm
重量 5,000 - 9,000g
脂肪分 40%以上
表皮 淡い黄色で、熟成が進むと茶褐色へ変化
熟成 2か月 - 1年またはそれ以上[3]
呼称統制 DOP(イタリア - 1986年)、
PDO (EU - 1996年)[4]
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モンターズィオ[2][5]イタリア語: Montasio)は、イタリアフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州およびヴェネト州で生産される、牛乳を原料としたセミハードタイプのチーズ[2]モンタジオ[6]モンタジオ・チーズ[7]モンタジオチーズ[8]とも表記される。

起源は13世紀[2]あるいは1200年ごろ[9]などとされ明確には示されないものの、ベネディクト会の修道院であった[9]モッシオ修道院からモンターズィオ山英語版の民衆に伝えられたのが始まりとされている[2]。現存する最初の記録としては1775年に行われた価格統制の文書が確認される[9]。この修道院は現在ではクララ会の一派[10]であるクララ童貞会 (Poor Clares) に移管されている[9]

熟成は2か月から1年[2]、あるいはそれ以上の期間をかけて行われる[3]。表面には製造日の刻印がなされる[3]。熟成期間によって呼び名があり、熟成期間の短いものから順に「フレスコ」、「メッツァーノ」、「スタジオナート」と分類される[11]

クセのない味で、熟成が進むと「深みのあるパイナップル」のような風味を醸し出す[2]。一般的に、レフォスコスキオッペッティーノ英語版のワインと合わせるのがよい[12]

脚注

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  1. ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り下記文献 (本間, 増井 & 山田 2009, p. 163) による。大きさの cm はセンチメートル。重量の g はグラム
  2. ^ a b c d e f g 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』 182巻(7版)、株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、163頁。ISBN 4-16-660182-2 
  3. ^ a b c Fletcher, Janet. Cheese & Wine: A Guide to Selecting, Pairing, and Enjoying. p. 90. https://books.google.co.jp/books?id=8T2R-fPxZf8C&pg=PA90&redir_esc=y&hl=ja 
  4. ^ P.D.O. Legislation”. formaggiomontasio.net(公式サイト). 2015年2月22日閲覧。
  5. ^ モンターズィオ”. コトバンク. 朝日新聞社. 2015年2月22日閲覧。
  6. ^ イタリアのチーズマップ”. 世界チーズ商会. 2015年2月22日閲覧。
  7. ^ フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州”. イタリア政府観光局(ENIT). 2015年2月22日閲覧。
  8. ^ ブレクス”. カゴメ. 2015年2月22日閲覧。
  9. ^ a b c d History”. formaggiomontasio.net(公式サイト). 2015年2月22日閲覧。
  10. ^ クララ会 クララかい”. コトバンク. 朝日新聞社. 2015年2月22日閲覧。
  11. ^ チーズの紹介”. 日伊文化交流サロン アッティコ. 2015年2月22日閲覧。
  12. ^ 林茂『最新 基本イタリアワイン【増補改訂第3版】』株式会社阪急コミュニケーションズ、2006年、307頁 および 324頁。ISBN 4-484-06236-4 

外部リンク

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