モーリス・シャバ
モーリス・シャバ Maurice Chabas | |
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シャバ作、「湖での夢想」 (c.1900) | |
生誕 |
1862年9月21日 フランス、ナント |
死没 |
1947年12月11日 フランス、ヴェルサイユ |
モーリス・シャバ(Maurice Chabas、1862年9月21日 - 1947年12月11日)はフランスの画家である。「象徴主義」の画家とされる。
略歴
[編集]ナントの商人の家に生まれた。父親はアマチュア画家で、父親は長兄に父親の事業を継がせ、モーリス・シャバと弟のポール・シャバ(Paul Émile Chabas : 1869-1937)を連れてパリに移り画家になる教育を受けさせた。兄弟はパリの私立の美術学校、アカデミー・ジュリアンでトニ・ロベール=フルーリー、ウィリアム・アドルフ・ブグロー、ギュスターヴ・ブーランジェ、ジュール・ジョゼフ・ルフェーブルといった美術教師たちから学んだ。
モーリス・シャバは1885年にフランス芸術家展(Salon des Artistes Français)に初めて出展し、この展覧会には1913年まで出展した。同じ展覧会に出展された「象徴主義」の画家、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの作品に影響を受けた。1890年から1907年の間、シャバはナントの美術展にも出展した。ジョセファン・ペラダンの影響も受け、1892年から1897年の間は象徴派の展覧会、「薔薇十字サロン」(Salon de la Rose + Croix)にも出展した。
1900年にパリ郊外のヌイイ=シュル=セーヌに移り、シャバのスタジオは多くの芸術家が集まる場所となった。ここでシャバスは象徴主義の詩人、モーリス・メーテルリンクや学者のリュシアン・レヴィ=ブリュールやルネ・ゲノンらと交流した。
1915年にベルギーの女性画家、カステロ( Gabrielle Storms-Castelot)と恋愛関係となり、画家になるGermaine Chanteaud-Chabasが生まれた。
1923年にアルベール・ベナール、ベシー・デイビッドソン、アントワーヌ・ブールデルらと新しい美術団体、サロン・デ・チュイルリー(Salon des Tuileries)の創立会員となった。サロン・ドートンヌやアメリカで開かれたカーネギー国際美術展にも出展した。
作品
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Néméa (1894)
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公園の2人の女性 (c.1900)
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庭園のおしゃれな女性
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幻影 (c.1900)
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キティラ島への帰還 (c.1900)
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緋色の雲
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貞淑なスザンヌ
参考文献
[編集]- Èmilien Maillard: L'art à Nantes au 19e siècle. Paris 1888, S. 56–57
- Otto Grautoff: Chabas, Maurice. In: Ulrich Thieme (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 6: Carlini–Cioci. E. A. Seemann, Leipzig 1912, S. 322 .
- Chabas, Maurice. In: Emmanuel Bénézit (Begründer); Jacques Busse (Hrsg.): Dictionnaire critique et documentaire des peintres, sculpteurs, dessinateurs et graveurs de tous les temps et de tous les pays. Nouvelle édition, entièrement réfondue [= 4. Auflage]. Gründ, Paris 1999, ISBN 2-7000-3020-6, Band 3, S. 429–430.