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ヤジリハゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤジリハゼ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: ハゼ科 Gobiidae
: オニハゼ属 Tomiyamichthys
: ヤジリハゼ T. lanceolatus
学名
Tomiyamichthys lanceolatus
(Yanagisawa, 1978)
英名
Lanceolate shrimpgoby

ヤジリハゼは、ハゼ科オニハゼ属に属する魚の一種[1]。和名は尖った尾鰭がを彷彿とさせることに由来する[2]

形態

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全長6.5-7cm。体は細長く、頭部よりわずかに長い尖った尾鰭を持つ[3]。尾鰭には一本の黒い線が入る[4]。体色は白から淡い灰色で、淡褐色の斑模様が頭部と背中に不規則に並ぶ[5]。体側面には5つの大きな黒点が並ぶ[3]

生態

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生息水深は2-35m。河川の河口域やサンゴ礁、内湾の砂泥底に住み、テッポウエビ類と共生する[2]

分布

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日本からインドネシアニューギニアオーストラリア北部にかけての西太平洋に分布する[5][4]。日本では伊豆半島和歌山県高知県愛媛県鹿児島県大隅諸島奄美群島沖縄県西表島石垣島で確認されている[4]

脚注

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  1. ^ Tomiyamichthys lanceolatus (Yanagisawa, 1978)”. WoRMS - World Register of Marine Species. 2023年9月21日閲覧。
  2. ^ a b 『ハゼガイドブック』155頁
  3. ^ a b 『新版 日本のハゼ』303頁
  4. ^ a b c 佐藤智水; 山田守彦; ジョン ビョル; 望月健太郎; 松岡 翠; 本村浩之 (2023). “薩摩半島から得られた九州あるいは鹿児島県本土初記録のハゼ亜目魚類13種”. Ichthy, Natural History of Fishes of Japan 28: 16-17. doi:10.34583/ichthy.28.0_12. https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/INHFJ_2023_028_012.pdf. 
  5. ^ a b Tomiyamichthys lanceolatus, Lanceolate shrimpgoby”. Fishbase. 2023年9月21日閲覧。

参考文献

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  • 瀬能宏・矢野維幾・鈴木寿之・渋川浩一『新版 日本のハゼ』平凡社 2021年 ISBN 978-4-582-54261-5
  • 林公義『ハゼガイドブック』阪急コミュニケーションズ 2013年 ISBN 978-4-484-13219-8

関連項目

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