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ヤマアラシ亜目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマアラシ形亜目
カピバラ Hydrochoerus hydrochaeris
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
亜目 : ヤマアラシ形亜目 Hystricomorpha
学名
Hystricomorpha Brandt1855[1]
和名
ヤマアラシ形亜目[2]
下目

ヤマアラシ亜目(ヤマアラシあもく)は、齧歯目の1亜目である。

その名のもととなったヤマアラシ類のほか、最大の齧歯類であるカピバラペット等として身近なモルモットチンチラなどが属する。

HystricomorphaとHystricognathi

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かつてネズミ目は、

  • ヤマアラシ亜目 Hystricomorpha
  • ネズミ亜目 Myomorpha
  • リス亜目 Sciuromorpha

の3亜目に分ける分類と、

の2亜目に分ける分類があった。ヤマアラシ亜目とヤマアラシ顎亜目は、ほぼ同じグループを意味していた。

グンディ科がヤマアラシ類と近縁ということがわかると、ヤマアラシ亜目 Hystricomorpha にグンディ科を含め、ヤマアラシ亜目をヤマアラシ下目 Hystricognathi(かつてのヤマアラシ顎亜目)とグンディ下目に分ける分類が主流になった。

分類

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以下の現生科の分類は、Burgin et al. (2020) に従う[3]。和名は原則として川田ら (2018) に従うが[2]、上科については遠藤・佐々木 (2001)[4]、ヌートリア科については谷戸ら (2022) に従った[5]

出典

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  1. ^ Michael D. Carleton and Guy G. Musser, “Order Rodentia,” In Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 2, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 745-752.
  2. ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  3. ^ Connor J. Burgin, Jane Widness & Nathan S. Upham, “Introduction,” In: Connor J. Burgin, Don E. Wilson, Russell A. Mittermeier, Anthony B. Rylands, Thomas E. Lacher & Wes Sechrest (eds.), Illustrated Checklist of the Mammals of the World, Volume 1, Lynx Edicion, 2020, Pages 23-40.
  4. ^ a b c d e 遠藤秀紀・佐々木基樹「哺乳類分類における高次群の和名について」『日本野生動物医学会誌』第6巻 2号、日本野生動物医学会、2001年、45-53頁。
  5. ^ a b 谷戸崇・岡部晋也・池田悠吾・本川雅治Illustrated Checklist of the Mammals of the Worldにおける日本産哺乳類の種分類の検討」『タクサ:日本動物分類学会誌』第53巻(号)、日本動物分類学会、2022年、31-47頁。