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ヤマキチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマキチョウ
ヤマキチョウ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
: シロチョウ科 Pieridae
亜科 : モンキチョウ亜科 Coliadinae
: ヤマキチョウ属 Gonepteryx
: ヤマキチョウ G. rhamni
学名
Gonepteryx rhamni
(Linnaeus1758)
和名
ヤマキチョウ
英名
The Brimstone, The Sulphur
亜種
  • G. r. maxima (Butler)

ヤマキチョウ(山黄蝶 Gonepteryx rhamni)は、シロチョウ科に分類されるチョウのひとつ。

概要

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近縁種スジボソヤマキチョウに似るが、それよりやや大きく翅の縁がピンク色になる。前翅の先端がかぎ状にとがるが、スジボソヤマキより突出が弱い。

内陸性だが森林にはあまりおらず、乾燥した高原地帯で見られる。スジボソヤマキよりは明るい場所を好む傾向がある。

幼虫の食草はクロツバラのみ。年一化で、初夏から夏に発生した個体はそのまま越冬するが、成虫がとくによく見られるのは7月・8月。

なお、蝶を表す英単語「butter fly」は本種を見た昆虫学者が「バターのような羽」とたとえて名付けた。

分布

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岩手県青森県長野県山梨県の一部。東北地方での生息範囲はこれより広かったが、現在は絶滅したとされる。

国外ではユーラシア大陸に分布。

2020年3月23日に青森県で絶滅の恐れがある野生生物を分類したレッドデータブックを10年ぶりに改訂。「最重要希少野生生物(Aランク)」だったカトリヤンマとヤマキチョウが新たに絶滅扱いになった。[1]

保全状況評価

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  • Gonepteryx rhamni maxima (Butler)

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

2007年の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類であったが、2012年には絶滅危惧IB類に指定された。

参考文献

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  • 牧林功解説、青山潤三写真『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6 
  • 日本環境動物昆虫学会編 編『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、文教出版、1998年。ISBN 4938489112OCLC 170389984 

脚注

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  1. ^ 青森県レッドデータブック(2020年版)について」更新日付:2020年3月23日 自然保護課

関連項目

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