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ヤン・ヨゼフ・ドブジェンスキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラザロ騎士団総長としてのドブジェンスキー、2016年

ヤン・ヨゼフ(4世)・ネポムク・マリア・カシュパル・レオナルト・ドミニク・ドブジェンスキー・ズ・ドブジェニツJan Josef (IV.) Nepomuk Maria Kašpar Leonard Dominik Dobřenský z Dobřenic, 1946年6月14日 プラハ - )は、チェコ出身のフランスの銀行員。ボヘミア貴族の末裔で貴族社会の伝統において伯爵を称する。聖ラザロ騎士団(オルレアン分派)の総長(在任2010 - 2023年)を務めた[1]

ヤン・マクシミリアン・ドブジェンスキーチェコ語版伯爵と妻レオポルディーネ・フォン・ロプコヴィッツ侯女の間の第1子・長男。母方祖母はモンテヌオーヴォ家出身で旧オーストリア帝室と遠縁であり、父方の大叔母アルジュベータ・ドブジェンスカーは旧ブラジル帝室英語版に嫁いでいた。

1948年チェコスロヴァキアの共産化に伴い両親と共にカナダに亡命し、少年時代を過ごす。フランス・パリで高等教育を受け、1974年ケプナー・トリゴー社ビジネス・マネジメント部門に入社、1983年INSEAD経営学修士号を取得、1988年国際金融協会に転職。長くフランス国籍だったが、東欧の民主化後はチェコ市民権を取得し、1992年両親が没収された居城ホチェボシュ城チェコ語版の所有権を返還された。1974年フランス人のディアーヌ・オペノー(Diane Hoppenot)と結婚し、間に1男3女をもうけている。

1974年より聖ラザロ騎士団に所属し、同騎士団ボヘミア管区長などを務めた。2010年ラザロ騎士団(オルレアン分派)総長アンジュー公シャルル=フィリップ・ドルレアンが総長職を辞任した際、後継の総長に指名され着任[2]。在任中の2016年には教皇庁より大聖グレゴリウス勲章騎士章を受けた。2023年3月総長を退き[3]、後継に前任者アンジュー公爵の実弟であるドルー伯フランソワ・ドルレアンフランス語版を指名した。

引用・脚注

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  1. ^ International Organisation”. 15 June 2024閲覧。
  2. ^ “Jan Nepomuk Dobrzenský: To, co naší rodině udělal náš národ, bylo opravdu podlé” (Czech). Havlíčkobrodský deník. (10 December 2016). https://havlickobrodsky.denik.cz/zpravy_region/jan-nepomuk-dobrzensky-to-co-nasi-rodine-udelal-nas-narod-bylo-opravdu-podle-20161210.html 11 October 2022閲覧。 
  3. ^ Ordre de Saint Lazare, Royaume de Belgique et Grand-Duché de Luxembourg, 27.4.2023