ユリー・デ・フラーハ
ユリー・デ・フラーハ Julie de Graag | |
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Bertha van Hasselt(1878-1932)による肖像画 | |
生誕 |
1877年7月18日 ホルクム |
死没 |
1924年2月2日 デン・ハーグ |
ユリー・デ・フラーハ(Anna Julia "Julie" de Graag、 1877年7月18日 - 1924年2月2日)はオランダの木版画家、水彩画家、イラストレーター [1]。
略歴
[編集]オランダの南ホラント州のホルクムで地方役人の娘に生まれた[2]。母親はアマチュア画家であった[2]。病弱な子供であったとされる。1890年代に家族とデン・ハーグに移った。デン・ハーグの王立美術アカデミーの女性クラスに入学し、版画家のヨハネス・ヨセフス・アールツや画家、批評家のヘンク・ブレマー(Henk Bremmer: 1871- 1956)に学んだ[2]。中等教育の教員資格(MO-opleiding)も取得した。
1904年に、芸術家村になっていた北ホラント州のラーレンに移って活動し、彫刻家のヨーゼフ・メンデス・ダ・コスタ(Joseph Mendes da Costa: 1863-1939)や、幾何学的抽象絵画の画家、工芸家のバルト・ファン・デル・レック(Bart van der Leck: 1876-1958)らの影響を受けて、様式的なスタイルの作品を制作するようになった[2]。1908年12月にスタジオが火事になり多くの作品が失われた。画家の仕事をしながら、週に数時間ユトレヒトの女学校で教えた[2]。
恵まれない健康のため、しばしば実家で静養しなければならなかった。 作品の傾向は暗いものになっていったとされる。
1924年にデン・ハーグで47歳で自殺した。
作品はユトレヒト中央博物館やクレラー・ミュラー美術館、アーネム現代美術館(Museum of Modern Art Arnhem)、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、アムステルダム国立美術館などに収蔵されている。
作品
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雪の中の農場
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シクラメン
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死んだ鳥
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犬
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小学校の生徒たち
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月夜
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泳ぐカエル
脚注
[編集]参考文献
[編集]- C. De Lorm, « Houtsneden van Anna Julia de Graag », De vrouw en haar huis, no 14 (juillet 1919), p. 70-73.
- K. J. Mienis, « De Gezusters M.J. en A.J. de Graag: een schelpen verzamelaarster en een kunstenares » , Correspondentieblad NMV, vol. 323, no 1, 2001, p. 107–108.
- Delia Gaze, Dictionary of Women Artists, volume 1 : « Introductory surveys : Artists, A-I », Londres/Chicago : Fitzroy Dearborn Publishers, 1997, p. 435-437.
- Marjan Groot, Vrouwen in de vormgeving in Nederland 1880-1940, Rotterdam : Uitgeverij 010, 2007.