ユーロロック
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ユーロロックは、主に1970年代以降に活動したヨーロッパのバンドのロック・ジャンルに関する呼称である。日本独自表現、和製英語とも解釈される場合がある。
概要
[編集]1960年代半ばに、主にアメリカやイギリスなどの英語圏で発展、拡大したロックという音楽ジャンルは、同時にヨーロッパやラテンアメリカ、アフリカ、アジアなど世界各地のポピュラー音楽にも影響を与え、自ら音楽活動を行う者が数多く出現した。そして1970年代に入り、「ユーロ(ヨーロッパ)」の「ロック」・バンドやソロ・アーティストがヨーロッパ以外の地域でも知られる様になっていった。1970年代には、フォーカス[1]、スコーピオンズなど、ドイツ出身のハード・ロック・バンドが登場するなど、ユーロロックは世界に拡大し始めた。
ヨーロッパ出身のバンドには、「プログレッシブ・ロック(プログレ)」の要素が強いバンドが目立ったため、日本では当初はプログレと同義語であるという見方が多かった。しかしプログレ以外のハードロックや、ネーナ[2]のようなバンドも登場したため、プログレについては、後に「ユーロ・プログレッシブ・ロック」という用語が一般的になった。
西ドイツ(当時)のクラフトワーク[3]、イタリアのP.F.M.、オランダのフォーカスなどが母国以外のファンを獲得し、その名前が知られていった。
その後、ユーロロックは次第に多様化の傾向を示し始めた。
脚注
[編集]- ^ 「悪魔の呪文(ホーカス・ポーカス」がアメリカでもヒットした
- ^ 「ロックバルーンは99」が全米ヒットとなった
- ^ Rogers, Jude. “Why Kraftwerk are still the world's most influential band”. The Observer 30 June 2022閲覧。