ヨウコウ
ヨウコウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Cerasus ‘Yoko’[1][2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヨウコウ |
ヨウコウ (陽光、学名: Cerasus ‘Yoko’[1][2])は日本原産の交雑種のサクラで、愛媛県に在住していた高岡正明[注釈 1]がアマギヨシノ(天城吉野)とカンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させて作出した栽培品種である。別名「陽光桜」。1981年(昭和56年)に種苗法により登録。
由来と特徴
[編集]高岡正明は第2次世界大戦中に学校教員であったが、戦後、戦死した生徒たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち、環境適応能力が強いサクラを作出すべく、25年の試行錯誤の後に、寒さに強い日本のソメイヨシノに由来を持つアマギヨシノ[注釈 2]と台湾もしくは日本(参照)の暑さに強いカンヒザクラを交雑させて誕生させた[3][4][5][6]。
樹形は広卵状で、ソメイヨシノより早く咲き、花は一重で大輪、鮮やかなピンク色となるのが特徴。てんぐ巣病や病害虫に強い樹勢強健な種とされる[3][4][5][6]。
-
満開のヨウコウ
-
新宿御苑の散りかけのヨウコウ
-
ヨウコウの花弁
関連作品
[編集]2013年(平成25年)、シンガーソングライターの茜沢ユメルが、ヨウコウの誕生秘話を後世に伝える音楽プロジェクトを開始した。 2015年(平成27年)2月に徳間ジャパンからシングル「Stay~さくらの花のように」(c/w「夢桜~あなたの希望になる~」)、2018年(平成30年)5月にシングル「風になって花と踊ろう」(c/w「さくら」「陽光桜~あの時の教え子たちへ」)をリリースしている[7]。 2017年(平成29年)12月、東京・豊洲で行われた第四回新人監督映画祭の招聘部門で、茜沢が初監督を務めたインディーズ作品「陽光の木の下で」が上映された。
2015年には笹野高史主演で、高岡正明がヨウコウを誕生させる物語を描いた映画「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」が公開された[8]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 陽光 多摩森林科学園 サクラデータベース
- ^ a b 陽光 日本花の会 桜図鑑
- ^ a b 「陽光」桜の父、初代高岡社長の顕彰碑が建てられました! 伯方の塩 2009年10月9日
- ^ a b ヨウコウサクラ(陽光桜)[学名:Prunus campanulata 'Yoko'] オザキフラワーパーク
- ^ a b サクラ ヨウコウ 森林総合研究所
- ^ a b 陽光桜 ようこうさくら 高東農園
- ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【クリップボード】茜沢ユメル、「陽光桜」テーマに新譜 戦後70年…平和のシンボル”. 産経ニュース. 2019年1月14日閲覧。
- ^ 陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM- Yahoo Japan 映画