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ヨハン・ミエセス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨハン・ミエセス
Johan Mieses
2023年3月4日 阪神甲子園球場
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1995-07-13) 1995年7月13日(29歳)
身長
体重
185 cm
120 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2013年 アマチュアFA
初出場 NPB / 2023年5月5日
年俸 7350万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
五輪 2021年
獲得メダル
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
男子 野球
オリンピック
2020 野球

ヨハン・ミエセスJohan Mieses1995年7月13日[2] - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。

2021年開催の東京オリンピック 野球 銅メダリスト。

経歴

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プロ入りとドジャース傘下時代

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2013年5月31日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び[3]、プロ入り[4]。 ルーキー級ドミニカ・サマーリーグ・ドジャース英語版でプロデビューし、16試合に出場して打率.222を記録した[3]

2014年も引き続きDSLドジャースでプレーし、59試合で打率.299、5本塁打、24打点、29盗塁の成績を残した[3]

A-級ランチョクカモンガ・クエークス時代
(2015年8月)

2015年はA級グレートレイクス・ルーンズとA+級(現A-級)ランチョクカモンガ・クエークスでプレーし、打率.260、11本塁打、39打点を記録した[3]

2016年は1年間ランチョクカモンガでプレーした。打率は.247を記録し、28本塁打と78打点はキャリアハイであった[3]

2017年はランチョクカモンガに加えて、初めてAA級タルサ・ドリラーズでもプレーし、打率.215、24本塁打、63打点を記録した[5]

カージナルス傘下時代

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2018年4月1日、ブレイビック・バレラとのトレードでセントルイス・カージナルスに移籍した[6]。同年はA級パームビーチ・カージナルス英語版とAA級スプリングフィールド・カージナルスでプレーし、122試合で打率.229、19本塁打、71打点の成績を残した[3]

2019年は前年に引き続きスプリングフィールドでプレーするとともに、初めてAAA級メンフィス・レッドバーズに昇格。118試合で打率.233、22本塁打、66打点の成績を記録した。オフの11月4日にFAとなった[3]

レッドソックス傘下時代

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2019年11月13日、ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[7]

2020年COVID-19の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり[8]、公式戦への出場はなかった[3]

2021年はAA級ポートランド・シードッグスで開幕を迎えた[3]。6月にAAA級ウースター・レッドソックス英語版への昇格を果たした[3]。シーズン中の7月9日には東京オリンピック本戦の野球ドミニカ共和国代表に選出された[9]。同大会では元巨人のフアン・フランシスコらと共に打線の中軸を構成。8月3日に行われたイスラエルとの敗者復活戦では1点ビハインドの9回裏に同点ソロ本塁打を記録し[10]、7日に行われた韓国との3位決定戦では8回表に呉昇桓から試合を決定づける2点本塁打を放つなど、ドミニカ共和国の銅メダル獲得に貢献した[11]。オフの11月7日にFAとなった[3]

2022年1月4日に、レッドソックスとマイナー契約で再契約した[12]。オフの11月10日にFAとなった[3]

阪神タイガース時代

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2022年12月15日にNPB阪神タイガースと契約を結んだことが発表された[13]。推定年俸50万ドル(7000万円)の1年契約で[14]、背番号は55[13]

2023年はオープン戦で本塁打を放つなど長打力でアピールした[15]一方、守備力の低さを露呈した[16]。開幕一軍を勝ち取ることはできず[17]、5月5日に初めて出場選手登録される[18]と、同日の広島東洋カープ戦で来日初本塁打を放った[19]。1年目の成績は、60試合の出場で打率.222、5本塁打、16打点[20]。11月30日に現状維持となる推定年俸50万ドル(7350万円)で残留することが発表された[1]

2024年は、怪我の影響で出遅れ[21]、5月18日に登録されるが、14試合の出場で打率.111、0本塁打、0打点という成績だった。6月14日に出場選手登録を抹消されてからは再昇格の機会はなく、9月25日には翌年の戦力構想から外れたことが報道じられ[22]、オフの10月24日に自由契約選手公示がなされた[23]

選手としての特徴・人物

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  • メジャー出場経験はないものの、マイナーで通算140本塁打を放ったパワーが魅力[24]。ウースター時代の2021年6月4日には、球場付近を走る貨物列車に直撃する推定435フィート(132.6メートル)の特大本塁打を放ち話題になった[25]
  • 2023年に父が急死したため、4月9日に一時帰国[26]。5月5日の対広島戦で来日初本塁打を放ちヒーローインタビューに呼ばれた際には、父への感謝を述べている[27]
  • 真面目な性格であり、母国とは異なる日本の野球文化を学ぶため、二軍練習終了後に近隣の野球場で行われていた少年野球を観戦したことがある[28]
  • 愛称は「ミエちゃん[29][30]
  • 「ギャルピース」がトレードマーク[31]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2023 阪神 60 143 126 11 28 3 0 5 46 16 0 0 0 2 14 1 1 45 3 .222 .301 .365 .666
NPB:1年 60 143 126 11 28 3 0 5 46 16 0 0 0 2 14 1 1 45 3 .222 .301 .365 .666
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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外野(OF)












2023 阪神 33 42 1 2 0 .956
NPB 33 42 1 2 0 .956
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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NPB

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初記録

背番号

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登場曲

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代表歴

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脚注

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  1. ^ a b 【阪神】ノイジーは20万ドル減110万ドルで契約更新 ビーズリー、ミエセスも単年で契約更新」『日刊スポーツ』2023年11月30日。2024年9月30日閲覧
  2. ^ 『阪神タイガース リーグ優勝!プロ野球2023シーズン総括BOOK』コスミック出版、2023年11月12日、53頁。ISBN 978-4-7747-4319-6
  3. ^ a b c d e f g h i j k l MLB公式プロフィール参照
  4. ^ Hugh Bernreuter「Los Angeles Dodgers prospect Johan Mieses uses tools to wow Great Lakes Loons fans, coaches, teammates」『mlive』(英語)、2015年4月24日。2022年11月22日閲覧
  5. ^ Johan Mieses Minor & Winter Leagues Statistics」『Baseball-Reference.com』(英語)。2022年11月22日閲覧
  6. ^ Cardinals acquire Johan Mieses from Dodgers」『MLB.com』(英語)。2022年11月22日閲覧
  7. ^ Katie Morrison「Johan Mieses adds firepower to WooSox lineup (WooSox notebook)」『masslive』(英語)、2021年6月4日。2022年11月22日閲覧
  8. ^ 2020 Minor League Baseball Season Shelved」『MiLB.com』(英語)、2020年6月30日。2020年7月1日閲覧
  9. ^ Dominicana presenta roster oficial para Juegos Olímpicos」『ESPNdeportes.com』(スペイン語)、2021年7月8日。2022年11月22日閲覧
  10. ^ ドミニカ共和国が逆転サヨナラ勝ち バティスタV打でアメリカへ挑戦権」『BASEBALL KING』2021年8月3日。2022年11月22日閲覧
  11. ^ ドミニカ共和国が韓国破り銅メダル獲得 10-6で打ち勝つ/詳細 - 野球・ソフトボール - 東京オリンピック2020」『日刊スポーツ』2021年8月7日。2022年11月22日閲覧
  12. ^ Chris Hilburn-Trenkle「Minor League Transactions: Nov. 19, 2021-Jan. 15, 2022」『Baseball America』(英語)、2022年1月13日。2022年11月22日閲覧
  13. ^ a b ヨハン・ミエセス選手との契約締結について」『阪神タイガース』2022年12月15日。2022年12月15日閲覧
  14. ^ 【阪神】新助っ人ミエセス獲得 東京五輪では呉昇桓から特大弾 岡田監督「迫力あるで」」『日刊スポーツ』2022年12月15日。2022年12月15日閲覧
  15. ^ 【阪神】ついに出た!ミエセス“来日初本塁打” ミエセスコールに「また井上が冗談を…早く頭を下げていれば…」」『スポーツ報知』2023年3月9日。2023年10月26日閲覧
  16. ^ 阪神・ミエセス 今季初紅白戦で“大暴れ” 右翼守備で落球&悪送球も…名誉挽回タイムリー「いい状態」」『スポニチ Sponichi Annex』2023年2月12日。2023年10月26日閲覧
  17. ^ 阪神開幕一軍選手一覧|公示|セ・リーグ|プロ野球 | DAZN News JP」『DAZN』2023年3月30日。2023年10月26日閲覧
  18. ^ 新里公章「阪神・ミエセス 5日に1軍初昇格 好調虎打線さらに破壊力UPや!!」『サンスポ』2023年5月5日。2023年10月26日閲覧
  19. ^ 【阪神】来日初本塁打のミエセス 亡くなった父へホームランボール捧ぐ「父も見てくれたと思う」」『日刊スポーツ』。2023年10月26日閲覧
  20. ^ 日本の野球に驚き「全投手とタイミングが…」 打率.204でも残留、阪神ミエセスの決意」『Full-Count』2024年2月29日。2024年9月30日閲覧
  21. ^ 波部俊之介「【阪神】ミエセスが左脇腹筋挫傷で別メニュー調整へ 過去症例では実戦復帰まで3週間~2カ月も」『日刊スポーツ』2024年3月28日。2024年9月29日閲覧
  22. ^ 阪神・ノイジー、ミエセスが戦力構想外に 昨季日本一に貢献した来日2年目の助っ人外野手コンビ」『サンケイスポーツ』2024年9月26日。2024年9月30日閲覧
  23. ^ 【阪神】ノイジーとミエセスが自由契約公示 CS前にすでに帰国」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2024年10月24日。2024年10月24日閲覧
  24. ^ 阪神新外国人第3弾!マイナー140発の右打ち大砲ミエセス獲得 背番号55「全力でプレー」」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2022年12月15日。2022年12月15日閲覧
  25. ^ All aboard: 435-foot HR hits moving train」『MLB.com』(英語)、2021年6月5日。2022年12月21日閲覧
  26. ^ 【阪神】ミエセス、身内の不幸のため一時帰国…球団発表」『スポーツ報知』2023年4月9日。2023年5月17日閲覧
  27. ^ 阪神・ミエセス 特大1号!亡き父に捧ぐ衝撃デビュー 5・5に背番号「55」が躍動!貯金も5」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年5月6日。2023年5月6日閲覧
  28. ^ 【阪神】1号のミエセス 日本流を学ぶため2軍練習後に中学生の試合を観戦/とっておきメモ」『日刊スポーツ』2023年5月6日。2023年5月17日閲覧
  29. ^ 【阪神】ミエセスが入団会見「チームメートが『ミエちゃん』と呼んでくれた。すごくお気に入り」」『日刊スポーツ』2023年1月27日。2023年5月17日閲覧
  30. ^ 石橋隆雄「【阪神】16日は狭い球場「ミエちゃん行かな。あっち向いてホイでも入る」岡田監督/一問一答」『日刊スポーツ』2023年5月15日。2023年5月17日閲覧
  31. ^ 阪神・ミエセスの来日2号ソロで同点 ギャルピースさく裂」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年5月25日。2023年5月25日閲覧
  32. ^ 阪神・ミエセスが「6番・右翼」で昇格即先発 4連勝狙う大竹が先発 捕手は坂本 広島戦スタメン発表」『デイリースポーツ』2023年5月5日。2023年5月5日閲覧
  33. ^ 阪神・ミエセスが確信歩きの来日1号!塹江の直球を左翼席上段へたたき込む 守備でも好プレー 右翼争いに名乗り」『デイリースポーツ』2023年5月5日。2023年5月5日閲覧

関連項目

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外部リンク

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