ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール (ELPのアルバム)
『ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール』 | ||||
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エマーソン・レイク&パーマー の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1992年10月 | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴィクトリー | |||
プロデュース | ELP | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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エマーソン・レイク&パーマー アルバム 年表 | ||||
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ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール (Live at the Royal Albert Hall) は、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)が1992年に発表したライブ・アルバム。
内容
[編集]1991年に再結成したELPは、1992年6月に『ブラック・ムーン』をリリースし、その直後から半年近くに渡ってワールド・ツアーを敢行した[注釈 1]。本作はその一環として10月に催されたロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの公演を収録したライブである。
「クレオール・ダンス」は、キース・エマーソンがアルベルト・ヒナステラ[注釈 2]作曲のピアノ組曲『クレオール舞曲集』 をヒナステラ夫妻の許可を得て改作した作品。2002年に発表されたエマーソンのソロ・アルバム『Emerson Plays Emerson』にスタジオ録音版が収録された[注釈 3]。
「アメリカ」と「ロンド」はエマーソンが1960年代に在籍したザ・ナイスの作品。「アメリカ」はミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』の挿入歌のカバー[注釈 4]で、1967年にアメリカのシングル・チャートを29位まで上昇した。「ロンド」はデイヴ・ブルーベックの"Blue Rondo à la Turk"の改作で、1970年代のELPのコンサートでも頻繁に取り上げられた。本作では中間部で、ニコライ・リムスキー=コルサコフ作曲の「熊蜂の飛行」とヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の「トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565」の一節が演奏されている。
本作は1992年12月に世界に先駆けて日本で発売され[注釈 5]、その帯には「日本独占発売」の謳い文句が踊っていたが、その後すぐ海外でも発売された。
収録曲
[編集]- Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 2 (Keith Emerson, Greg Lake)
- Tarkus Medley: Eruption (Emerson) / Stones of Years (Emerson, Lake) / Iconoclast (Emerson)
- Knife Edge (Leoš Janáček, arr. Emerson, Lake, Richard Fraser)
- Paper Blood (Emerson, Lake, Carl Palmer)
- Romeo and Juliet (Sergei Prokofiev)
- Creole Dance (Alberto Ginastera, arr. Emerson)
- Still...You Turn Me On (Lake)
- Lucky Man (Lake)
- Black Moon (Emerson, Lake, Palmer)
- Pirates (Emerson, Lake, Peter Sinfield)
- Finale: Fanfare for the Common Man (Aaron Copland, arr. Emerson, Lake, Palmer) / America (Leonard Bernstein, Stephen Sondheim) / Rondo (Dave Brubeck, arr. Emerson)
参加ミュージシャン
[編集]- Emerson, Lake and Palmer
- Keith Emerson – キーボード
- Greg Lake – ベース・ギター、ギター、ボーカル、ハーモニカ
- Carl Palmer – ドラムス
ビデオソフト
[編集]同名のビデオソフトがDVDでリリースされている[2]。こちらはELPの結成25周年記念と銘打たれており、CDとは収録曲が異なっている。
- Welcome Back
- Tarkus
- Knife Edge
- Paper Blood
- Creole Dance
- From The Beginning
- Lucky Man
- Honky Tonk Train Blues
- Romeo and Juliet
- Pirates
- Pictures At An Exhibition
- Fanfare For The Common Man
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 9月には20年ぶりの日本公演が行われた。
- ^ ELPが1973年のアルバム『恐怖の頭脳改革』に収録した「トッカータ」の原曲の作曲者。
- ^ エマーソンが添付した自筆の曲目解説には"Alberto Ginastera wrote the original and I am honoured that the maestro and his wife (the renowned cellist Aurora Ginastera) gave their approval to my adaptations."とある。(Emerson Plays Emerson, EMI 7243 5 57301 2 1)
- ^ 原曲には歌詞があるが、ザ・ナイスのカバー曲はインストゥルメンタル。
- ^ ビクターエンタテインメント、VICP-5222。
出典
[編集]- ^ a b ORICON STYLE
- ^ Macan (2006), pp. 719–720.
引用文献
[編集]- Macan, Edward (2006). Endless Enigma: A Musical Biography of Emerson, Lake and Palmer. Chicago and La Salle: Open Court. ISBN 978-0-8126-9596-0