ラクシュミー (女優)
ラクシュミー Lakshmi | |
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ラクシュミー(2015年) | |
本名 | Yaragudipadi Venkata Mahalakshmi |
生年月日 | 1952年12月13日(72歳) |
出生地 | インド マドラス州マドラス(現タミル・ナードゥ州チェンナイ) |
職業 | 女優 |
ジャンル | タミル語映画、テルグ語映画、マラヤーラム語映画、カンナダ語映画、ヒンディー語映画 |
活動期間 | 1968年-現在 |
配偶者 |
バースカラン(1969年-1974年、離婚) モーハン・シャルマ(1975年-1980年、離婚) シヴァチャンドラン(1987年-現在) |
著名な家族 |
Y・V・ラーオ(父) クマーリー・ラクマニ(母) アイシュワリヤー・バースカラン(娘) |
ラクシュミー(Lakshmi、1952年12月13日 - )は、インドの南インド映画で活動する女優。1968年に『Jeevanamsam』で女優デビューし、これまでに650本以上の映画に出演している。主演女優として活動した後、1980年代以降は性格女優に転向し、様々な映画に助演女優として出演するようになった。彼女はフィルムフェア賞のヒンディー語映画部門及び南インド映画部門の4部門(タミル語映画部門、テルグ語映画部門、マラヤーラム語映画部門、カンナダ語映画部門)すべてにおいて主演女優賞を受賞した唯一の女優であり、また南部4州(アーンドラ・プラデーシュ州、タミル・ナードゥ州、カルナータカ州、ケーララ州)のすべての映画賞で主演女優賞を受賞した唯一の女優でもある。さらに国家映画賞 主演女優賞も受賞しており、ラクシュミーは南インド全域だけではなく、ヒンディー語圏でも高い人気を得ている[1][2][3][4][5][6]。
生い立ち
[編集]チェンナイ出身で、母のクマーリー・ラクマニは女優としてタミル語映画で活動し[7]、父のY・V・ラーオは映画監督・プロデューサー・俳優・脚本家・編集技師としてテルグ語映画・カンナダ語映画・マラヤーラム語映画・タミル語映画で活動していた[8]。
キャリア
[編集]ラクシュミーはタミル語映画・テルグ語映画・マラヤーラム語映画・カンナダ語映画で活動し、1970年代には南インド映画において人気女優の地位を確立した。1974年に出演したマラヤーラム語映画『Chattakkari』ではケーララ州映画賞 主演女優賞とフィルムフェア賞 マラヤーラム語映画部門主演女優賞を受賞し、同作はベンガルールで40週間以上上映されるヒット作となった。また、リメイク作の『Julie』『Miss Julie Prema Katha』にも出演し、『Julie』ではフィルムフェア賞 主演女優賞、年間活動賞を受賞している[9][10]。彼女は多才な演技力とグラマラスな外見で知られており、テルグ語映画『Panthulamma』は彼女が最も演技を評価された作品に挙げられている。また、『Chattakkari』の成功後は複数のマラヤーラム語映画に出演するようになり、『Chalanum』『Mohiniyaattam』ではフィルムフェア賞マラヤーラム語映画部門主演女優賞を受賞している。人気女優となったラクシュミーは多くの南インド映画俳優と共演したが、1970年代から1980年代にかけて共演したアナント・ナーグとのコンビネーションは高い評価を得ており、25本以上の映画で共演している。
ヒンディー語映画『Julie』でも成功を収めたが、ラクシュミーはヒンディー語映画には関心を示さず、南インド映画を中心に活動した。1977年に出演した『Sila Nerangalil Sila Manithargal』ではタミル女優として初めて国家映画賞 主演女優賞を受賞し、1980年代以降は助演女優として母親役・祖母役を多く演じるようになり、『ジーンズ 世界は2人のために』ではアイシュワリヤー・ラーイ・バッチャンの祖母役、『Hulchul』ではカリーナ・カプールの祖母役を演じている。また、1980年にはK・バーラチャンダルの補佐を受けて、『Mazhalai Pattalam』で監督デビューしている[11]。
私生活
[編集]ラクシュミーはバースカランと結婚して娘アイシュワリヤー・バースカランを出産したが、後に離婚している[12]。1975年に『Chattakkari』で共演したモーハン・シャルマと再婚したが、1980年に離婚した。その後、1987年に『En Uyir Kannamma』で共演したシヴァチャンドランと結婚し、2000年にサムクタを養女に迎え入れている[13]。
受賞歴
[編集]年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
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栄誉賞 | ||||
2016年 | ラージョートサヴァ賞 | — | 受賞 | [14] |
国家映画賞 | ||||
1977年 | 主演女優賞 | 『Sila Nerangalil Sila Manithargal』 | 受賞 | [15] |
フィルムフェア賞 | ||||
1976年 | 主演女優賞 | 『Julie』 | 受賞 | [16] |
フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
1975年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Dikkatra Parvathi』 | 受賞 | [16] |
マラヤーラム語映画部門主演女優賞 | 『Chattakkari』 | |||
1976年 | 『Chalanum』 | |||
1977年 | 『Mohiniyaattam』 | |||
1978年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Sila Nerangalil Sila Manithargal』 | ノミネート | |
テルグ語映画部門主演女優賞 | 『Panthulamma』 | |||
1979年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Oru Nadigai Natakam Parkiral』 | ||
特別賞 | 『Panthulamma』 | 受賞 | ||
1981年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Avan Aval Adhu』 | ノミネート | |
1984年 | 『Unmaigal』 | 受賞 | [17] | |
1985年 | 『Sirai』 | ノミネート | ||
1987年 | 『Samsaram Adhu Minsaram』 | [5][6] | ||
テルグ語映画部門主演女優賞 | 『Sravana Meghalu』 | 受賞 | ||
1994年 | カンナダ語映画部門主演女優賞 | 『Hoovu Hannu』 | [1] | |
1999年 | 生涯功労賞 | — | [18] | |
南インド国際映画賞 | ||||
2021年 | テルグ語映画部門助演女優賞 | 『Oh! Baby』 | 受賞 | [19] |
タミル・ナードゥ州映画賞 | ||||
1978年 | 主演女優賞 | 『Oru Nadigai Natakam Parkiral』 | 受賞 | |
ナンディ賞 | ||||
1977年 | 主演女優賞 | 『Panthulamma』 | 受賞 | [20] |
1986年 | 『Sravana Meghalu』 | |||
2001年 | 性格女優賞 | 『Murari』 | ||
2012年 | 審査員特別賞 | 『Mithunam』 | ||
カルナータカ州映画賞 | ||||
1993年 | 主演女優賞 | 『Hoovu Hannu』 | 受賞 | |
2008年 | 助演女優賞 | 『Vamshi』 | [21] | |
2017年 | Dr.ラージクマール賞 | — | [22] | |
ケーララ州映画賞 | ||||
1974年 | 主演女優賞 | 『Chattakari』 | 受賞 | |
ベンガル映画ジャーナリスト協会賞 | ||||
1975年 | 年間活動賞 | 『Julie』 | 受賞 | [23] |
シネマ・エクスプレス賞 | ||||
1986年 | タミル語映画部門主演女優賞 | 『Samsaram Adhu Minsaram』 | 受賞 | [24] |
出典
[編集]- ^ a b 41st Annual Filmfare Best Telugu Film winners
- ^ Reed, Sir Stanley (22 August 1976). “The Times of India Directory and Year Book Including Who's who”. Times of India Press. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “The Times of India Directory and Year Book Including Who's who”. Times of India Press (22 August 1978). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “The Times of India Directory and Year Book Including Who's who” (22 August 1980). 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b “34th Annual Filmfare Awards South Winners” (28 May 2017). 28 May 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 September 2019閲覧。
- ^ a b “Collections” (1991年). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Sri Valli—1945”. The Hindu (Chennai, India). (28 December 2007). オリジナルの30 December 2007時点におけるアーカイブ。 22 July 2009閲覧。
- ^ “A revolutionary filmmaker”. The Hindu (22 August 2003). 19 November 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。19 November 2016閲覧。
- ^ “1st Filmfare Awards 1953”. 12 June 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。4 August 2007閲覧。
- ^ “69th & 70th Annual Hero Honda BFJA Awards 2007”. 19 January 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。12 August 2016閲覧。
- ^ Raman, Mohan (3 January 2015). “KB: Kollywood's Discovery Channel”. The Hindu 12 August 2016閲覧。
- ^ Warrier, Shobha (3 March 2001). “'I don't want to act with half-baked idiots any longer'”. Rediff. 22 July 2009閲覧。
- ^ “"I'll act till my last breath" - Lakshmi”. Screen (27 July 2007). 22 July 2009閲覧。
- ^ “List of Karnataka Rajyotsava Award winners 2016”. International Business Times (2016年10月31日). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “National Film Awards – 1977”. 20 March 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。24 April 2013閲覧。
- ^ a b “Indian and Pakistan Year Book and Who's who” (21 August 1984). 23 April 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。29 March 2023閲覧。
- ^ “Collections” (1991年). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Lifetime Achievement Award (South) winners down the years...”. Filmfare (2014年7月10日). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “SIIMA Awards 2021: Take A Look At The Full Winner's List”. The Hans India (20 September 2021). 2023年5月2日閲覧。
- ^ “నంది అవార్డు విజేతల పరంపర (1964–2008)” [A series of Nandi Award Winners (1964–2008)]. Information & Public Relations of Andhra Pradesh. 21 August 2020閲覧。(in Telugu)
- ^ INFORMATION: STATE FILM AWARDS 2008-09 (KARNATAKA)
- ^ “Rajkumar award for Lakshmi - Bangalore Mirror”. 2024年2月15日閲覧。
- ^ “39th Annual BFJA Awards”. BFJA. 19 January 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。6 January 2012閲覧。
- ^ “Cine artists asked to broaden talents” 30 March 2023閲覧。