ラジオのように
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『ラジオのように』 | ||||
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ブリジット・フォンテーヌ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | シャンソン、フリー・ジャズ | |||
レーベル | サラヴァ | |||
プロデュース | ピエール・バルー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ブリジット・フォンテーヌ アルバム 年表 | ||||
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『ラジオのように』(原題:Comme à la radio)は、ブリジット・フォンテーヌが1969年に発表したアルバム。
解説
[編集]サラヴァへの移籍後としては2作目のアルバム。当時フランスを拠点に活動していたアメリカのフリー・ジャズ・バンド、アート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバーが参加している。
日本版は1972年2月に日本コロムビアから発売された。そのライナーノーツは、間章[2]と蘆原英了が書いている。
1996年発売の再発CDでは、「やに」「黒がいちばん似合う」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録された。2008年発売の紙ジャケットCDでは、さらに2曲が加えられて14曲入りとなった。
表題曲は2003年公開の日本映画『阿修羅のごとく』の劇中歌及びエンディング・テーマとして使用され、同作のサウンドトラック・アルバムにも収録された[3]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はブリジット・フォンテーヌとアレスキ・ベルカセムの共作。
- ラジオのように - "Comme à la radio" - 8:04
- 短歌 II - "Tanka II" - 2:03
- 霧 - "Le Brouillard" (Areski Belkacem) - 3:24
- 私は26才 - "J'ai 26 ans" - 3:04
- 夏、夏 - "L'été l'été" - 3:56
- まだ - "Encore" - 1:35
- レオ - "Léo" - 3:50
- 子馬 - "Les petits chevaux" - 0:43
- 短歌 I - "Tanka I" - 1:46
- キャロル塔の駅長さんへの手紙 - "Lettre à Monsieur le Chef de gare de La Tour de Carol" (Brigitte Fontaine, A. Belkacem, Jacques Higelin, Jean-Charles Capon) - 6:11
ボーナス・トラック
[編集]- やに - "Le goudron" (B. Fontaine, J. Higelin) - 4:10
- シングルA面[4]
- 黒がいちばん似合う - "Le noir c'est mieux choisi" (B. Fontaine, J. Higelin) - 5:06
- シングルA面[4]
- 美しい動物たち - "Les beaux animaux" (B. Fontaine, J. Higelin) - 3:12
- シングル「やに」B面[4]
- ラジオのように(英語ヴァージョン) - " Comme à la radio (Version Anglaise)" - 8:10
カヴァー
[編集]「ラジオのように」は下記のアルバムでカヴァーされている。
- ASA-CHANG&巡礼『タブラマグマボンゴ』1998年
- 戸川純『20th Jun Togawa』(God Mountain) 2000年
- FEDAYIEN『FEDAYIEN Ⅳ』(1992年録音)2000年
- TRIAL PRODUCTION『RED ROCK』(PSC) 2002年
- Radio(川下直広、渋谷毅、不破大輔、芳垣安洋によるユニット)『RAdIO』(地底レコード) 2003年
- Radio(上記ユニット)+ゲスト勝井祐二『RADIO』(月刊不破大輔)
- 沖至『ラジオのように』(ガッツプロダクション) 2006年
- 大友良英 INVISIBLE SONGS『SORA』2007年
- 螺旋階段『不思議なところ+3Songs』2013年
- 大友良英スペシャルビッグバンド『大友良英SPECIAL BIG BAND LIVE AT SHINJUKU PIT INN 新宿ピットイン50周年記念』2015年
- ショローCLUB『from 1959』2017年
参加ミュージシャン
[編集]- ブリジット・フォンテーヌ - ボーカル、スポークン・ワード
- アレスキ・ベルカセム - パーカッション、ボーカル
- レスター・ボウイ - トランペット
- ジョセフ・ジャーマン - オーボエ、サックス
- ロスコー・ミッチェル - フルート
- マラカイ・フェイヴァース - ベース
- レオ・スミス - トランペット
- ジャック・イジュラン - ギター
- Jean-Charles Capon - チェロ
- Albert Guez - リュート
- Kakino De Paz - ツィター
脚注
[編集]- ^ Brigitte Fontaine / Areski avec Art Ensemble Of Chicago* - Comme À La Radio (LP, Album) at Discogs
- ^ 間章「ジャズと季節についてのメモ ブリジット・フォンテーヌ『ラジオのように』」『さらに冬へ旅立つために 間章著作集Ⅲ』月曜社、2014年。
- ^ 「阿修羅のごとく」オリジナル・サウンドトラック / 大島ミチル - CDJournal - 2015年4月17日閲覧
- ^ a b c 2008年再発盤(OMCX-1212)日本語ライナーノーツ