ラスカル
ラスカル(英: Rascal)は、『はるかなるわがラスカル』やそのアニメ化作品『あらいぐまラスカル』(とその関連作品)などに登場するアライグマ。
概要
[編集]初出は『はるかなるわがラスカル』で、後述するようにこれは実話であり、作者であるスターリング・ノースが少年時代に出会ったアライグマがモデルである。
日本ではその『はるかなるわがラスカル』を原作としたアニメ作品『あらいぐまラスカル』によってその存在を広く知られることとなる。
『はるかなるわがラスカル』でのラスカル
[編集]この『はるかなるわがラスカル』は、その時点では多少の脚色はあるものの、ほぼ実話であり、少年時代の作者が出会ったアライグマがそのモデルとされている。
ディズニー実写版
[編集]1969年の実写版。[1]
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「世界名作劇場」シリーズでのラスカル
[編集]「世界名作劇場」シリーズでは、多くのグッズを制作している。
『あらいぐまラスカル』でのラスカル
[編集]『あらいぐまラスカル』は、『はるかなるわがラスカル』を原作とした作品だが、日本では、こちらの方が広く知られている。
アニメ制作当初から、主題歌のオープニングテーマとエンディングテーマの両方の歌詞に「ラスカル」の名が組み込まれる(エンディングテーマでは曲名自体に組み込まれている)ことなど、主人公のスターリング以上の扱いを受けていたが、アニメ終了後もそれは変わらず、世界名作劇場の紹介などでは他の主人公と並んで描かれることが多い。
アニメのデザインは、実際のアライグマよりレッサーパンダに近いものとなっている。
『ピーターパンの冒険』でのラスカル
[編集]『ピーターパンの冒険』では、同じ「世界名作劇場」シリーズということもあり、客演している。
『ぽかぽか森のラスカル』でのラスカル
[編集]『ぽかぽか森のラスカル』は、『あらいぐまラスカル』の放映開始30周年記念として制作されたアニメ作品であるが、登場人物は擬人化した動物たちであり、その設定は『あらいぐまラスカル』とは無関係なものとなっている。
ラスカルは、ぽかぽか森に暮らすアライグマという設定になっている。
『ハッピー!クラッピー』でのラスカル
[編集]2006年4月から、キッズステーションの子供向け番組『ハッピー!クラッピー』に、久保純子と共に『ぽかぽか森のラスカル』のラスカルが進行役として出演[2][3]。2008年9月に新山千春と森の妖精のラッピーに交代するまで出演し続けた。
『めいたんていラスカル』でのラスカル
[編集]『めいたんていラスカル』では、クマの名探偵のポーおじさんと共に行動する見習い探偵のアライグマとして登場する。
キャラクターデザインは、後記の「RASCAL little trip」をベースとしたものになっている。
その他のラスカル
[編集]2011年、日本アニメーションによる「あらいぐまラスカル」放送35周年記念事業の一環として、新たなキャラクターデザインの「RASCAL little trip」「Toy RASCAL」「まるりんラスカル」が発表された[4]。
ラスカルを演じた声優
[編集]余談
[編集]主に『あらいぐまラスカル』での知名度から、日本ではアライグマの代名詞として「ラスカル」が用いられるケースも見受けられる。
『あらいぐまラスカル』は、親を猟師に殺された幼いアライグマを動物好きの少年が拾って育て、最終的には野性に戻すというストーリーである。日本では同作品の放送中、幼齢の時の可愛さだけを見てペットショップが輸入販売を始め、それに伴ってアライグマを飼う人々が増えた。しかしその一方で、成獣の凶暴性(第1話で猟師に仕留められた母アライグマの描写など)は軽視され、また与える餌の入手の難しさ等から次第に飼えなくなり、山野に捨てられる事態が多発した。
このように捨てられたり、(たとえ注意を払って育てられていたとしても)逃げ出した生体が野生化して人や家畜、農作物、建築物等を害する問題が各地で起こっており、現在では特定外来生物に指定されている。
脚注
[編集]- ^ http://disney.go.com/disneyinsider/history/movies/rascal
- ^ 子育て真っ最中の久保純子をパーソナリティーに起用 「ハッピー!クラッピー」4月10日(月)放送開始」 (PDF) 、キッズステーション、2006年3月30日。
- ^ ぽかぽか森のラスカル最新情報「ハッピー!クラッピー」に出演決定!、日本アニメーション、2006年3月27日。
- ^ 「あらいぐまラスカル」から「RASCAL」へ〜「ラスカル・アニバーサリー・プロジェクト」、日本アニメーション、2011年4月20日。