ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア
州 | カナリア諸島州 |
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県 | ラス・パルマス県 |
島 | グラン・カナリア島 |
面積 | 100.55 km² [1] |
標高 | 8m |
人口 | 380,863 人 (2023年[2]) |
人口密度 | 3,787.8 人/km² |
住民呼称 | palmense |
守護聖人 | Santa Ana |
北緯28度06分00秒 西経15度25分00秒 / 北緯28.10000度 西経15.41667度座標: 北緯28度06分00秒 西経15度25分00秒 / 北緯28.10000度 西経15.41667度
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ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(Las Palmas de Gran Canaria)は、スペイン・カナリア諸島州ラス・パルマス県のムニシピオ(基礎自治体)。グラン・カナリア島北部に位置する。サンタ・クルス・デ・テネリフェと共同でカナリア諸島州の州都を務めており、ラス・パルマス県の県都でもある。38万人の人口は州内で最大で、スペイン全土で第9位である[2]。
歴史
[編集]この都市の建設は、1478年6月24日、カスティーリャの船長フアン・レホンがグラン・カナリア島の征服を始めたときにさかのぼる。都市は「エル・レアル・デ・ラス・パルマス」(ヤシの陣地)という名前で、ヤシの木があった場所に建てられた。先住民のグアンチェ族との戦いは5年間続き、双方に大量の死者を出したのち、1483年にグラン・カナリア島はスペイン王国に統合された。
町は成長を続け、島の政治・行政の中心地となった。数世紀間は経済の重要な中心地でもあり、サトウキビの取引とヨーロッパやアメリカへの農産物の輸出に支えられていた。景気のよいこの時代、町は何度も海賊に襲われ、襲撃は18世紀まで続いた。
1595年10月、イギリスの海賊フランシス・ドレークとジョン・ホーキンスの私掠船に襲われ持ちこたえたが、4年後にはオランダ人に町を掠奪され放火された。
19世紀には自由港が設立され、経済への大きな刺激となった。この特別な経済制度によってカナリア諸島の経済関係は発展し、港に来航する船の数が際立って増えた。この時期には観光業も生まれ、島で最高級のサンタ・カタリーナ・ホテルが1890年に開業した。
1957年から航空機時代が始まり、54人の乗客を乗せた最初の飛行機がガンド空港(グラン・カナリア国際空港)に着陸した。今日では観光業はグラン・カナリア島の経済の主要な原動力となっているが、観光の発展は日光の強い島南部に限られている。1989年にはラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学が設立された。
人口
[編集]ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアの人口推移 1900-2010 |
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[3]、1996年 - [4] |
注: 1940年代の人口増加分には、年代前半に合併された自治体サン・ロレンソの人口が含まれている
気候
[編集]ラス・パルマスは亜熱帯とステップ気候の特徴を持ち、地中海性気候の降水パターンを持つ。暖かく乾燥した夏、適度に温暖な冬を持つ。
平均の相対湿度は68%で、3月は65%、10月は71%と変動がある。
ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 20.6 (69.1) |
21.0 (69.8) |
21.8 (71.2) |
22.1 (71.8) |
23.1 (73.6) |
24.7 (76.5) |
26.5 (79.7) |
27.1 (80.8) |
27.1 (80.8) |
25.8 (78.4) |
23.8 (74.8) |
21.8 (71.2) |
23.7 (74.7) |
日平均気温 °C (°F) | 17.6 (63.7) |
17.9 (64.2) |
18.6 (65.5) |
18.9 (66) |
20.0 (68) |
21.7 (71.1) |
23.4 (74.1) |
24.1 (75.4) |
24.1 (75.4) |
22.7 (72.9) |
20.8 (69.4) |
18.7 (65.7) |
20.7 (69.3) |
平均最低気温 °C (°F) | 14.7 (58.5) |
14.9 (58.8) |
15.4 (59.7) |
15.7 (60.3) |
17.0 (62.6) |
18.7 (65.7) |
20.4 (68.7) |
21.2 (70.2) |
21.2 (70.2) |
19.7 (67.5) |
17.9 (64.2) |
15.7 (60.3) |
17.7 (63.9) |
降水量 mm (inch) | 18 (0.71) |
24 (0.94) |
14 (0.55) |
7 (0.28) |
2 (0.08) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
10 (0.39) |
13 (0.51) |
18 (0.71) |
27 (1.06) |
133 (5.24) |
平均降水日数 (≥1 mm) | 3 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 21 |
平均月間日照時間 | 191 | 192 | 218 | 224 | 265 | 281 | 304 | 294 | 238 | 218 | 191 | 189 | 2,805 |
出典:世界気象機関 (UN),[5] Agencia Estatal de Meteorología[6] |
名所
[編集]- カナリア諸島大聖堂 - 別名サンタ・アナ大聖堂。16世紀から19世紀にかけて建設された。カナリア諸島司教区(Diócesis de Canarias)の司教座である。
- コロンブスの家 - かつて政庁として使われていた古い宮殿。クリストファー・コロンブスが滞在したことがあり、現在は新世界探検をたどる博物館として使われている[7]。
- カナリア諸島博物館 - グアンチェ族の重要な遺物を見学できる。
- ラス・カンテラス通り - ラス・カンテラス海岸に沿った散歩道。この海岸は都市の海岸としては世界一美しいものの一つ。
- セントロ・アトランティコ・デ・アルテ・モデルノ - 現代美術館。
- ラ・ルス城 - 16世紀に海賊の攻撃から町を守るために建てられた砦。現在は催し物会場として使われる。
交通
[編集]グラン・カナリア空港が市街地の南18kmにある。スペインやヨーロッパ各国を結ぶ路線、テネリフェ島やランサローテ島への路線がある。
スポーツ
[編集]- CBグラン・カナリア - バスケットボールチーム
- UDラス・パルマス - サッカークラブ
出身人物
[編集]- ベニート・ペレス・ガルドス:作家、戯曲家
- アントニア・サン・フアン:女優
- ハビエル・バルデム:俳優
- アルフレード・クラウス:テノール歌手
- フアン・カルロス・バレロン:サッカー選手
- ヘセ・ロドリゲス:サッカー選手、歌手
脚注
[編集]- ^ “Población, superficie y densidad por municipios” (スペイン語). INE(スペイン国立統計局). 2012年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月14日閲覧。
- ^ a b “Autonomous Communities and Major Cities”. Citypopulation (2024年1月3日). 2024年8月15日閲覧。
- ^ Poblaciones de hecho desde 1900 hasta 1991. Cifras oficiales de los Censos respectivos.
- ^ Cifras oficiales de población resultantes de la revisión del Padrón municipal a 1 de enero.
- ^ “Weather Information for Airport of Gran Canaria”. August 2010閲覧。
- ^ “Valores Climatológicos Normales. Gran Canaria”. 2011年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。August 2010閲覧。
- ^ 川成洋『スペイン文化読本』丸善出版、2016年、86頁。ISBN 978-4-621-08995-8。
関連項目
[編集]- 在ラスパルマス領事事務所(旧・在ラスパルマス日本国総領事館)
外部リンク
[編集]- 公式
- 観光
- ラス・パルマス市の地図 - グラン・カナリア島観光協会
- グラン・カナリア島 スペイン政府観光局