ラッキードッグ1
ジャンル | ADV |
---|---|
対応機種 |
Windows 2000 Pro/XP/Vista/7/8 PlayStation Vita Nintendo Switch |
発売元 |
[PC]Tennenouji [PS Vita]プロトタイプ |
発売日 |
[PC]2009年6月10日 [PS Vita]2018年3月8日 |
レイティング |
[PC]18禁 [PS Vita]CERO:D(17才以上対象)[1] |
コンテンツアイコン | セクシャル、暴力、犯罪[1] |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 24 |
セーブファイル数 | 40 |
メディア | [PC]DVD-ROM |
画面サイズ | 800x600ハイカラー |
キャラクターボイス | あり |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
『ラッキードッグ1』(ラッキードッグワン)は、Tennenoujiより2009年6月10日に発売されたボーイズラブ系アダルトゲーム。
2018年3月8日にプロトタイプよりPlayStation Vita版が発売。2022年1月20日にNintendo Switch版が発売。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
舞台は禁酒法時代のアメリカ。その一都市であるデイバン[2]に、CR:5(シーアールファイブ)というマフィア組織はある。CR:5とは「Capo Regime:cinque」の略であり、「5人の幹部」を意味する名である。しかし5人の幹部のうち、4人までもが一斉に検挙され刑務所に収監されてしまっていた。
ある日、たまたま同じ刑務所で服役中だったジャン(CR:5の構成員だが、下っ端にすぎない)の元に、CR:5のカポ(マフィアの首領の意)からの指令が届けられる。それは「収監されている幹部4人を率いて脱獄し、デイバンへ帰還せよ。成功のあかつきにはお前にカポの座を与える」という驚くべきものだった。
突然降って湧いた大きなチャンス。個性的な4人の幹部達と行動を共にすることになったジャンは、果たして無事カポの座を手に入れることができるのか。
構成
[編集]本作は「脱獄編」・「逃亡編」・「デイバン編」の3部構成になっている。「脱獄編」・「逃亡編」までは共通ルートであるが、「デイバン編」に入ると完全に攻略キャラごとに分かれた個別ルートとなる。
- 脱獄編
- CR:5のカポ(ボス)の指令を受けてから、刑務所で7日間を過ごす間に準備を整え、脱獄に挑むパート。一定の条件をクリアしないと脱獄は成功しない。
- 本作は、「刑務所もので脱獄がメインのゲーム」という風に誤解される事があるが、実際には刑務所が舞台となるのはこの「脱獄編」のみである。
- 逃亡編
- 脱獄は見事に成功したものの、来るはずだった迎えが来ず、5人は自力でデイバンの町を目指し帰還の途につく事となる。
- 「脱獄編」とは対照的に開放感に溢れたパートで、牧歌的な風景の中、ドタバタしたコメディタッチのエピソードが展開されるが、次第にマフィアとしての血腥いエピソードが主になってくる。
- デイバン編
- なんとか無事にデイバンに帰り着いた5人。だが彼らのシマはギャングであるGD(Grave Digger)に荒らされていた。しかもカポは行方不明で、ジャンの二代目カポへの就任話も一旦棚上げされた状態になる。そんな中、ジャンは4人の幹部の内の一人と行動を共にする事になる。
- マフィアであるCR:5と、ギャングであるGDとの熾烈な抗争が話の主軸となるパートで、相棒となる攻略キャラによって全く違う展開になる。この「デイバン編」が本作のメインパートである。
登場人物
[編集]- ジャンカルロ・ブルボン・デル・モンテ(Giancarlo・Bourbon del Monte)
- 声 - タダノドウテイ
- CR:5構成員 年齢:25歳 誕生日:10月10日 身長:177cm 体重:58kg 血液型:O型 刺青:鎖骨
- 本作の主人公。驚異的な運の良さから「ラッキードッグ」という二つ名を持つ。通称「ジャン」。趣味は脱獄。大雑把で飄々としているが、妙な所で几帳面。情に厚いが、逆に騙される事も多々ある。
- 若い頃からCR:5に所属しており、当初はその一構成員だったが、服役中に幹部第5位へ任命される。ボスのお気に入りらしい。好物はガム。
- ベルナルド・オルトラーニ(Bernardo Ortolani)
- 声 - 浅野要二
- CR:5幹部第2位→筆頭幹部 年齢:31歳 誕生日:6月14日 身長:190cm 体重:68kg 血液型:A型 刺青:左手首
- 内外政を取り仕切る。シノギは株取引や土地転がし等で、巨額の金を動かす。
- ジャンとはかねてより付き合いがあり、気さくに接する。
- ルキーノ・グレゴレッティ(Luchino Gregoretti)
- 声 - 四季路
- CR:5幹部第3位→第2位 年齢:27歳 誕生日:7月29日 身長:193cm 体重:94kg 血液型:O型 刺青:右手
- クラブやバーの経営、密売等の闇流通を取り扱う。派手な雰囲気が漂い、豪快で気風が良いが、高圧的で自信家。損得で物事を考える。ギャンブルと女が大好き。
- 地域の地盤固めも担当しており、市民からの信頼も厚い。今では大柄な体格をしているが、幼少期は体が弱く、女装をさせられていた。その出来はかなりのもの。
- ジュリオ・ディ・ボンドーネ(Giulio Di Bondone)
- 声 - 蒼井夕真
- CR:5幹部第4位→第3位 年齢:24歳 誕生日:2月15日 身長:188cm 体重:72kg 血液型:AB型 刺青:脇腹
- 幹部唯一の現役戦闘員。「狂犬ジュリオ」の異名を持つ。
- CR:5役員会の重役かつ名門ボンドーネ家の当主でもある祖父を持つ御曹司。物静かで端正な容姿だが、実は快楽殺人者でネクロフィリア。二重人格(?)風なところがある。
- イヴァン・フィオーレ(Ivan Fiore)
- 声 - 平井達矢
- CR:5幹部第5位→第4位 年齢:22歳 誕生日:12月23日 身長:178cm 体重:66kg 血液型:B型 刺青:右腕
- 売春の元締めであり、CR:5の約半数を占める非イタリア系の戦闘員を率いる。ボスの座を手に入れる為なら、手段を選ばず、口も悪い為、周囲からの評判は悪い。何かとジャンに突っかかる。
- 純粋なイタリア人ではなく、血統を重んじるCR:5において異色の存在。
- バクシー・クリステンセン(Bakshi Christensen)
- 声 - 錦戸智久
- CR:5に敵対するギャング・Grave Digger(略称:GD)の幹部(エグゼクティブ)。年齢:25歳 誕生日:12月24日 血液型:AB型
- 血の気が多く、凶暴な性格から、味方のギャングからも嫌われ恐れられている。驚異的な戦闘能力と冷徹な権謀を組織に買われ、幹部となった。
- ラグトリフ・フェルフーフェン(Ragtliffe Verhoeven)
- 声 - 篁翔
- 組織絡みの抗争や制裁で出た屍体を始末する「掃除屋」。年齢:不詳 誕生日:10月31日 血液型:B型
- 現在はベルナルドの依頼で動いている。飄々とした性格で、捉え所が無い。いつも分厚いフードで頭を覆い、色付き眼鏡をかけている。郊外で養豚場を経営している。
スタッフ
[編集]関連商品
[編集]- 派生ゲーム
- Gian・carlo’S LUCKY HAPPY LIFE(2011年8月5日)
- ジャンのためなら世界を壊す(2012年4月8日)
- 5th anniversary Secret Diary L&F(2014年12月24日)
- RAKIDO Mania(2016年2月11日)
- 音楽CD
- ラッキードッグ1 オリジナルサウンドトラック(2009年8月26日)
- ドラマCD
- ラッキードッグ1 SUMMER CHANCE(2009年8月14日)
- ラッキードッグ1 AUTUMN CHANCE(2009年10月21日)
- ラッキードッグ1 WINTER CHANCE(2009年12月29日)
- ラッキードッグ1 SPRING CHANCE(2010年4月21日)
- ラッキードッグ1 anniversary:06.10(2010年7月10日)
- ラッキードッグ1 MOBILE SPECIAL(2011年9月14日)
- 書籍
- ラッキードッグ1 公式ビジュアルファンブック(2009年9月2日)ISBN 978 4757750555
- Cool-B Remix 由良SuperPack!!(2009年10月1日)ISBN 978 4776795575
- Cool-B Colleciotn 由良LuckyPack!!(2012年3月10日)
- ラッキードッグ1 anniversary:ver:RED(2010年7月10日)
- ラッキードッグ1 anniversary:ver:WHITE(2010年7月10日)
- ラッキードッグ1 2nd anniversary:polka-dot(2011年8月5日)
- ラッキードッグ1 2nd anniversary:red-line(2011年8月5日)
- ラッキードッグ1 3rd anniversary:rainbow(2012年10月10日)
- ラッキードッグ1 3rd anniversary:night sky(2012年10月10日)
- ラッキードッグ1 4th anniversary:ver:vecchio(2013年12月24日)
- ラッキードッグ1 4th anniversary:ver:giovane(2013年12月24日)
- ラッキードッグ1 6th anniversary:ver:yellow star(2015年10月10日)
- ラッキードッグ1 6th anniversary:ver:black dog(2015年10月10日)
- コミカライズ
舞台
[編集]上演日程
[編集]『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck( - ファーストラック)』
- 2018年3月24日 - 30日、六行会ホールで上演された。1作目。
『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck+( - ファーストラックプラス)』
- 2018年6月30日 - 7月8日、シアターサンモールで上演。1作目の再演。
『THE STAGE ラッキードッグ1 Break Through( - ブレイクスルー)』
- 2019年7月31日 - 8月4日、草月ホールで上演。2作目。
『THE STAGE ラッキードッグ1 Paradise Lost( - パラダイスロスト)』
- 2020年4月1日 - 4月5日、草月ホールで上演が決定。3作目。新型コロナウイルスの影響で中止され、8月末に再演予定だったが同様な理由で中止を発表。
『THE STAGE ラッキードッグ1 Paradise Lost+( - パラダイスロストプラス)』
- 2022年8月26日 - 29日、飛行船シアターで上演[3]。2020年に予定されていた3作目を一部内容を変更した復活公演。
出演者
[編集]特筆がなければ全公演に出演。アンサンブルキャストは割愛する。
- ジャン・カルロ - 堂本翔平
- ベルナルド・オルトラーニ - 杉江優篤
- ルキーノ・グレゴレッティ - 山内圭輔
- ジュリオ・ディ・ボンドーネ - 輝海
- イヴァン・フィオーレ - 佐藤慎亮
- バクシー・クリステンセン - 馬庭良介(初演から2作目まで)→小谷嘉一(中止3作目)→田中晃平(3作目復活公演)
- ホーナス・オサリバン - 藤澤雄生(初演のみ)→坪内悟(再演のみ)
- デイヴィッド・オーウェン - 吉村和紘(初演のみ)→朝倉佑介(再演のみ)
- ラグトリフ・フェルフーフェン - 松本旭平(2作目から中止3作目まで)→若菜太喜(3作目復活公演)
- ジョシュア・ハミルトン - 萩原匠(2作目から3作目復活公演まで)
- ロイド・ロンブローゾ - 中島一博(2作目から3作目復活公演まで)
- ジョバンニ - 嶋崎裕道(3作目復活公演)
- ザネリ - 藤希宙(3作目復活公演)
- カンパネッラ - 加来亮凪(3作目復活公演)
- ピアッジ - 住田静也(3作目復活公演)
- アルヴィン - 河合拳士朗(3作目復活公演)
スタッフ
[編集]漫画
[編集]コミカライズ『ラッキードッグ1 BLAST』が『月刊コミックジーン』(メディアファクトリー→KADOKAWA)にて、2011年7月号(創刊号)から2015年7月号まで連載された[4][5]。渦八が漫画を担当[6]。連載開始時のタイトルは『ラッキードッグ1』[6]。単行本第1巻はジーンコミックスのレーベル誕生第1弾作品のラインナップとして刊行された[7]。
2024年1月15日、『comipo』(viviON)のアプリがリニューアルされたことに合わせ、『ラッキードッグ1』のタイトルでWebtoonとして連載開始[8]。クレジットは原作:株式会社ウーガ、絵コンテ:デジタル職人STUDIO/じ、原画:弐連すばる/芝雲丹/つー[8]。
- Tennenouji(原作)・渦八(漫画)『ラッキードッグ1 BLAST』メディアファクトリー→KADOKAWA〈MFコミックス ジーンシリーズ〉、全9巻
- 2011年11月26日発売[9]、ISBN 978-4-04-067272-4
- 2012年6月27日発売[10]、ISBN 978-4-04-067599-2
- 2012年11月27日発売[11]、ISBN 978-4-8401-4758-3
- 2013年4月27日発売[12]、ISBN 978-4-8401-5053-8
- 2014年1月27日発売[13]、ISBN 978-4-04-066257-2
- 2014年8月27日発売[14]、ISBN 978-4-04-066840-6
- 2015年3月27日発売[15]、ISBN 978-4-04-067505-3
- 2015年9月26日発売[16]、ISBN 978-4-04-067812-2
- 2016年5月27日発売[17][18]、ISBN 978-4-04-068232-7
脚注
[編集]- ^ a b “製品情報”. ラッキードッグ1 公式サイト. プロトタイプ. 2018年2月7日閲覧。
- ^ アメリカ東海岸にあるという架空の都市。
- ^ “TOP - 『THE STAGE ラッキードッグ1 Paradise Lost+』公式サイト| 劇団飛行船 映劇ライヴエンタテイメント”. 劇団飛行船|公式サイト. 2022年6月8日閲覧。
- ^ “新創刊コミックジーン続報、遠藤海成らインタビューも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年12月29日) 2024年1月16日閲覧。
- ^ “女子が読む少年誌ジーン創刊!遠藤海成が中二マインド語る”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年6月15日) 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b 『月刊コミックジーン』2011年7月号、メディアファクトリー、2011年6月16日。表紙より。
- ^ “遠藤海成「黒犬O'clock」などジーンコミックス誕生フェア”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年11月15日) 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b “BLゲーム「ラッキードッグ1」のWebtoonなど、comipoリニューアルで新作一挙配信”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年1月15日) 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 1」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 2」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 3」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 4」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 5」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 6」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 7」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 8」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “脱獄劇から始まるギャングたちのサクセス物語「ラッキードッグ1」最終巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年5月27日) 2024年1月16日閲覧。
- ^ “「ラッキードッグ1 BLAST 9」渦八 MFコミックス ジーンシリーズ”. KADOKAWA. 2024年1月16日閲覧。