ラドゥ・ジューデ
ラドゥ・ジューデ | |
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Radu Jude | |
Jude in 2020 | |
生誕 |
1977年3月28日(47歳) ルーマニア ブカレスト |
出身校 | ブカレスト・メディア大学 |
職業 |
映画監督 脚本家 |
活動期間 | 2002年 – |
ラドゥ・ジューデ(ルーマニア語: Radu Jude; 発音 [ˈradu ˈʒude]、1977年3月28日 - )は、ルーマニアの映画監督、脚本家。
略歴
[編集]2003年、ブカレスト・メディア大学映画監督学科卒業。コスタ=ガヴラス『ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-』やクリスティ・プイウ『ラザレスク氏の最期』の助監督を務める。『Corp la corp』『Marea Neagră』『 Lampa cu căciulă』といくつかの短編映画を制作し、サンダンス映画祭をはじめとする様々な映画祭で賞を獲る。併せて100を超えるCMの監督を務めた。
2009年に『The Happiest Girl in the World』で長編デビューを果たす。本作は、ベルリン国際映画祭CICAE賞を受賞し、同年のカンヌ国際映画祭ACID部門のプログラムに選出された。
2011年にはインディペンデント映画『Film pentru prieteni』を監督・製作。長編映画『Everybody in Our Family』はベルリン国際映画祭でプレミア上映された[1]
『アーフェリム!』[2]が第65回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)を受賞し[3] 、第88回アカデミー賞外国語映画賞のルーマニア公式エントリー作品としてショートリストに選出されたが、ノミネートは逃した[4]
『Uppercase Print』は、独裁者ニコラエ・チャウシェスクの共産主義体制に反対する落書きメッセージを書き、その後秘密警察に逮捕され、尋問を受けたルーマニアの10代の若者、ムグル・チャウリネスクの物語である。[5][6]本作は、ベルリン国際映画祭のフォーラム部門でワールドプレミア上映された。同映画祭では、エイドリアン・チオフランカと共同監督したドキュメンタリー映画『The Exit of the Trains』も上映された[7]
第71回ベルリン国際映画祭にて『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』が金熊賞を受賞する。[8]コロナ禍のルーマニア社会の閉塞感を風刺した本作はイメージフォーラム・フェスティバル2021で特別上映された後、ジューデ監督自らぼかしやカットの追加編集を行った「監督〈自己検閲〉版」が劇場公開された。[9]
2023年12月、ジュードは他の50人の映画監督たちとともに、2023年のイスラエルによるガザ地区侵攻の際の停戦と市民殺害の停止、人道支援のためのガザへの人道的回廊の設置と人質の解放を求める公開書簡に署名し、Libération誌に発表した。[10][11][12]
『世界の終わりにはあまり期待しないで』がカイエ・デュ・シネマの2023年ベスト映画第7位に選出された。[13]本作は、北九州国際映画祭2023にて上映された[14]
2024年にはアンディ・ウォーホルの『Sleep』にオマージュを捧げた『Sleep #2』をロカルノ映画祭に出品している。本作は、アンディ・ウォーホル・ミュージアムが24時間365日彼の墓をライブ配信している様子を編集した作品となっている。[15][16]
フィルモグラフィー
[編集]監督作
[編集]- În familie (テレビシリーズ、2002)
- Lampa cu căciulă (短編、2006)
- Alexandra (短編、2006)
- Dimineața (短編、2007)
- The Happiest Girl in the World (2009)
- Film pentru prieteni (2011)
- Everybody in Our Family (2012)
- O umbră de nor (短編、2013)
- Trece și prin perete (短編、2014)
- アーフェリム! (2015)
- 若き詩人の心の傷跡 (2016)
- Țara moartă (The Dead Nation) (ドキュメンタリー、2017)
- 野蛮人として歴史に名を残しても構わない (2018)
- The Exit of the Trains (Ieșirea trenurilor din gară)(ドキュメンタリー、 2020)
- Uppercase Print (2020)
- アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ (2021)
- The Potemkinists (短編、2022)
- 世界の終わりにはあまり期待しないで (2023)
- Eight Postcards from Utopia(2024)
- Sleep #2(2024)
助監督作
[編集]- ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼- (2002)
- Furia (2002)
- ラザレスク氏の最期 (2005)
脚注
[編集]- ^ “Radu Jude”. Festival Scope. 2015年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月15日閲覧。
- ^ Dalton (11 February 2015). “Aferim! by Radu Jude Review”. Hollywood Reporter. 4 September 2020閲覧。
- ^ Tartaglione (14 February 2015). “Aferim! wins the Silver Berlin Bear for Best Director”. Deadline Hollywood. 4 September 2020閲覧。
- ^ Linden (21 January 2016). “Aferim!, Romania's entry for the Foreign Language Academy Awards won the Silver Berlin Bear for Best Director”. Los Angeles Times. 4 September 2020閲覧。
- ^ Goodfellow (21 January 2020). “Uppercase Print”. Screen Daily. 4 September 2020閲覧。
- ^ Cardamenis, Forrest (15 November 2021). “The Horror and Humor of Romania's Dictatorship”. Hyperallergic 16 November 2021閲覧。
- ^ Obenson (20 January 2020). “Iesirea trenurilor din gara, by Radu Jude and Adrian Cioflanca”. IndieWire. 4 September 2020閲覧。
- ^ “The Prizes of the International Jury”. 7 March 2021閲覧。
- ^ “映画.com『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』解説”. 2024年6月28日閲覧。
- ^ “Gaza : des cinéastes du monde entier demandent un cessez-le-feu immédiat” (フランス語). Libération. (28 December 2023) 24 January 2024閲覧。
- ^ Newman (29 December 2023). “Claire Denis, Ryusuke Hamaguchi, Kiyoshi Kurosawa, Christian Petzold, Apichatpong Weerasethakul & More Sign Demand for Ceasefire in Gaza”. The Film Stage. 24 January 2024閲覧。
- ^ “Directors of cinema sign petition for immediate ceasefire”. The Jerusalem Post. (31 December 2023) 24 January 2024閲覧。
- ^ “CINEMAS+【注目すべき老舗映画雑誌】カイエ・デュ・シネマ2023ベストを徹底解説!”. 2024年6月28日閲覧。
- ^ “北九州国際映画祭2023”. 2024年6月28日閲覧。
- ^ “LOCARNO 2024 Out of Competition Review: Sleep #2”. 2024年8月17日閲覧。
- ^ “Figment(アンディ・ウォーホルライブ配信ページ)”. 2024年8月17日閲覧。