ラニムスチン
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
法的規制 |
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薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 該当資料無し |
血漿タンパク結合 | 該当資料無し |
代謝 | 該当資料無し |
排泄 | 主として尿中 |
データベースID | |
CAS番号 | 58994-96-0 |
ATCコード | L01AD07 (WHO) |
PubChem | CID: 71741 |
ChemSpider | 64785 |
UNII | RYH2T97J77 |
別名 | 1-(2-chloroethyl)-1-nitroso-3-([(2R,3S,4S,5R,6S)-3,4,5-trihydroxy-6-methoxyoxan-2-yl]methyl)urea |
化学的データ | |
化学式 | C10H18ClN3O7 |
分子量 | 327.71 g/mol |
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ラニムスチン(英語: Ranimustine、略称:MCNU[1]) は、ニトロソウレア系のアルキル化剤の一つである。ストレプトゾトシンを基本骨格として、田辺三菱製薬により創製された。商品名は注射用サイメリン。
日本では膠芽腫、骨髄腫、悪性リンパ腫、慢性骨髄性白血病[2]、真性赤血球増加症[3]、本態性血小板増多症への治療の用途が認可されている。
アメリカ合衆国では、アメリカ食品医薬品局による評価中であり、市販されていない。
副作用
[編集]治験時の副作用発現率は44.6%であった[4]:34。主な副作用は白血球減少、血小板減少、食欲不振、悪心・嘔吐、赤血球減少であった。
重大な副作用として骨髄抑制(白血球減少(22.2%)、血小板減少(20.6%)、貧血、汎血球減少、出血傾向)と間質性肺炎(0.10%)が知られている。そのほか、肝臓、腎臓、消化器、皮膚、その他全身症状が発現する[5]。
出典
[編集]- ^ 抗がん剤略称一覧(分類別) 日本病院薬剤師会 2021年4月14日閲覧。
- ^ Kitajima K, Adachi T, Takahashi I, et al. (November 1989). “[Chemotherapy of chronic myelogenous leukemia--VP(M) regimen initiated during its chronic phase, and evaluation of MCNU in the phase of blastic crisis]” (Japanese). Gan To Kagaku Ryoho 16 (11): 3573–9. PMID 2817908.
- ^ Nagai M, Tasaka T, Kamano H, et al. (December 1988). “[Therapeutic effect of ranimustine (MCNU) on essential thrombocythemia and polycythemia vera]” (Japanese). Gan To Kagaku Ryoho 15 (12): 3267–70. PMID 3196045.
- ^ “注射用サイメリン50mg/注射用サイメリン100mg インタビューフォーム” (PDF) (2015年8月). 2016年6月29日閲覧。
- ^ “注射用サイメリン50mg/注射用サイメリン100mg 添付文書” (2015年8月). 2016年6月29日閲覧。