ラバースちゃん
ラバースちゃんは、JTB西日本による団体旅行向けエコツアーブランド「LOVEARTH(ラバース)」のオリジナル・イメージキャラクター。2011年(平成23年)11月25日に発表された。
概要
[編集]JTB西日本は2008年(平成20年)にカーボンオフセットに加え環境保護体験などを組み込んだ団体向けエコツアーブランド「LOVEARTH(ラバース)〜eco旅ええ旅できることからはじめよう〜」を発売した[1][2][3]。同ツアーのイメージキャラクターが2011年(平成23年)7月11日から8月31日まで募集され[4]、214件の応募の中からグランプリ賞に選ばれたのが当キャラクターである[5][6]。審査を担当したキャラクター選定委員会には特別特別審査員として小池一夫が参加し、講評を発表した[7][5]。
ツアー名称でもあるラバース(LOVEARTH)は、LOVE(愛)とEARTH(地球)を組み合わせたもので[5]、JTBの環境貢献活動のポリシーの一環として企画されたもの[8]。
キャラクターデザインは、京都府のイラスト制作会社である合同会社きゃらきゃらマキアート所属のイラストレーター『Maki』[9]によるもの[7][10]。
地球温暖化で悩む北極シロクマをモチーフにしており、JTBのロゴカラーでもある赤いスカーフがトレードマーク[5]。また、お尻の根元には地球の模様があり、そこから双葉の形をしたしっぽが生えている[7]。エコな活動が大好きで、環境保護に貢献すると双葉に花が咲く[5]。耳の穴にあたる部分がピンクのハートマークなのも特徴。
きゃらきゃらマキアートのメインスタッフ[注釈 1]が、知人の女子小学生に対する強制わいせつ容疑で逮捕され、強制わいせつ罪や児童買春・ポルノ禁止法違反などで執行猶予付きの有罪判決が2021年(令和3年)12月に確定したため[注釈 2]、講談社は同社との契約を破棄し雑誌『なかよし』連載中の漫画作品の打ち切りや単行本の回収、電子書籍版の削除などの措置を取った[16][15]。これらを受けてきゃらきゃらマキアートは活動を終了することをTwitter上で発表し[11][17][18]、本キャラクターの処遇については未定。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “JTB西日本、国内外団体旅行向けエコツアーブランドを発売”. トラベルビジョン. トラベルビジョン (2008年4月11日). 2024年3月30日閲覧。
- ^ 株式会社JTB (2021年12月2日). “修学旅行でSDGsを学び、カーボンオフセットを実現 「CO2ゼロ旅行プログラム」発売開始”. JTB. 株式会社JTB. 2024年3月30日閲覧。 “JTBは、2007年よりエコツアーブランド「GreenShoes(グリーンシューズ)」や「LOVEARTH(ラバース)」などの旅行商品を中心に「CO2ゼロ旅行」を販売してまいりました。”
- ^ “「JTB旅幹事」CO2ゼロ宣言!「ラバース」”. JTB. 株式会社JTB (2008年). 2008年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月30日閲覧。 ※2008年9月時点の公式ウェブサイトのアーカイブ。
- ^ JTB西日本広報室 (2011年7月8日). “JTB西日本『LOVEARTH(ラバース)』オリジナルキャラクターを公募します 募集期間:2011年7月11日(月)〜8月31日(水)” (pdf). JTB. 株式会社JTB. 2012年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月30日閲覧。
- ^ a b c d e JTB西日本広報室 (2011年11月25日). “オリジナルキャラクター決定! その名は『ラバースちゃん』” (pdf). JTB. 株式会社JTB. 2014年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月14日閲覧。
- ^ “LOVEARTH キャラクターデザイン募集発表!!|[eco旅(CSR)]ラバース”. JTB西日本オンビジネス. 株式会社JTB (2011年11月). 2012年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月30日閲覧。
- ^ a b c 「愛らしいしっぽに花が咲く JTB西日本がオリジナルキャラ「ラバースちゃん」」『MSN産経west』産経新聞社、2011年11月25日。オリジナルの2011年11月29日時点におけるアーカイブ。2011年12月5日閲覧。
- ^ “開発コンセプト|[eco旅(CSR)]ラバース”. JTB. 株式会社JTB. 2014年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月30日閲覧。
- ^ “ごあいさつ”. きゃらきゃらマキアート公式WEBサイト. 合同会社きゃらきゃらマキアート(きゃらきゃらマキアート.LLC) (2021年12月14日). 2024年3月30日閲覧。 “所属イラストレーター: Maki”
- ^ “速報!!JTB西日本マスコットキャラクターに「ラバースちゃん」が!!”. きゃらきゃらマキアートブログ (2011年11月27日). 2014年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月14日閲覧。
- ^ a b “「なかよし」連載2作品終了、著者と契約破棄 原作担当が女児わいせつで有罪判決「卑劣かつ悪質」”. J-CASTニュース. 株式会社ジェイ・キャスト (2021年12月14日). 2024年3月29日閲覧。 “きゃらきゃらマキアートは14日、ツイッターで「作家活動終了のお知らせ」を掲載。「様々な事情があり、きゃらきゃらマキアートとしての活動ができなくなりました」と、15年間の活動を終える旨を伝えた。”
- ^ 阿部英俊「面白い店イラストで楽しく 伏見の夫婦 フリーペーパーで紹介」『京都新聞』京都新聞社、2013年12月4日、22面。
- ^ “少女漫画原作者が女児わいせつ 「なかよし」に連載、有罪判決確定”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2021年12月14日). 2021年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月15日閲覧。
- ^ “漫画原作者、女児わいせつで有罪 雑誌なかよし連載、京都地裁”. 共同通信. 共同通信社 (2021年12月14日). 2021年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月29日閲覧。
- ^ a b 講談社 (2021年12月13日). “「なかよし」連載 『はらぺこペンギンカフェ』等の終了及び著者との契約破棄についてのお詫びとお知らせ” (pdf). 講談社ウェブサイト. 2024年3月29日閲覧。
- ^ “なかよし連載の「はらぺこペンギンカフェ」など連載終了、著者と契約破棄”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年12月14日). 2024年3月29日閲覧。
- ^ “『なかよし』2作品が原作担当者の女児わいせつで連載終了 講談社「断じて許されない卑劣かつ悪質な行為」”. ねとらぼ. アイティメディア株式会社. p. 2 (2021年12月14日). 2024年3月29日閲覧。
- ^ きゃらきゃらマキアート [@ccmakiart] (2021年12月14日). "『きゃらきゃらマキアート』作家活動終了のお知らせ". 2021年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2024年3月30日閲覧。 ※発表された「『きゃらきゃらマキアート』作家活動終了のお知らせ」は2024年に削除されたが、アカウントは削除されていない。
出典
[編集]- YAHOO!ニュース 2011年11月25日掲載。
- 産経新聞 2011年11月26日掲載。
- “愛らしいしっぽに花が咲く JTB西日本がオリジナルキャラ「ラバースちゃん」”. MSN産経west. (2011年11月25日). オリジナルの2011年11月29日時点におけるアーカイブ。