ランタン弘三石
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ランタン弘三石(ランタンこうぞうせき、 Kozoite-(La))は、2003年に発表された日本産新鉱物で、国立科学博物館の鉱物学者、宮脇律郎などにより、佐賀県唐津市に露出するアルカリ玄武岩の空隙から発見された[1][2]。化学組成は(La,Nd)(CO3)(OH)。斜方晶系。2000年に新鉱物として発表されたネオジム弘三石のネオジムをランタンで置き換えた種に相当する。筑波大学の化学者、長島弘三の無機化学分析による鉱物学への貢献をたたえて命名された。
1㎜程度の球状の結晶集合体として産出し、日光下では帯桃紫色、蛍光灯下では薄緑色となる[3]。分析では、結晶の中心周辺がランタン弘三石、辺縁部がネオジム弘三石となる。
脚注
[編集]- ^ Miyawaki, R. et al. (2003): Kozoite-(La), La(CO3)(OH), a new mineral from Mitsukoshi, Hizen-cho, Saga Prefecture, Japan. Jour. Mineral. Petrol. Sci., 98, 137-141.
- ^ 宮脇律郎, 松原聰, 横山一己, 岩野庄市朗, 濱崎和博, 行則功、「佐賀県肥前町産、ネオジム弘三石のランタン置換体について」 『日本鉱物学会年会講演要旨集』 2002年 2002巻 日本鉱物学会創立50周年記念年会(2002)講演要旨集, p.37, doi:10.14824/kobutsu.2002.0.37.0, 日本鉱物科学会
- ^ ランタン弘三石/Kozoite-(La)(2002-054)、浜根大輔、東京大学物性研究所電子顕微鏡室
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 松原聰「新鉱物発見物語」、佐賀のタマちゃん-ランタン弘三石、2006年、岩波書店。ISBN 4-00-007455-5
外部リンク
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