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ランディ・パウシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランディ・パウシュ
生前のランディ・パウシュ(2008年)
生誕 1960年10月23日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 メリーランド州ボルチモア
死没 (2008-07-25) 2008年7月25日(47歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 バージニア州ハンプトン・ローズチェサピーク
国籍 アメリカ合衆国
研究分野 計算機科学マンマシンインタフェース
研究機関 カーネギーメロン大学バージニア大学
出身校 ブラウン大学、カーネギーメロン大学
博士課程
指導教員
アルフレッド・スペクター
博士課程
指導学生
ジェフリー・ピアーズ、ディズニー・タン、マシュー・コンウェイ、アダム・ファス、アンドリュー・ファウリング、リッチ・ゴスワイラー、ケン・ヒンクリー、ケイトリン・ケレハー
主な業績 CMUエンターテインメント・テクノロジー・センターと共にソフトウェア「アリス」を開発
ウォルト・ディズニー・イマジニアリングでのアトラクション考案
人生に関する著書がベストセラーとなる
ガンとの闘い
主な受賞歴 ACMカール・V・カールストロム記念最優秀教育者賞
ACM SIGCSE
雑誌『タイム』の「タイム100」[1]
プロジェクト:人物伝
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ラドルフ・フレデリック・パウシュ[2](Randolph Frederick Pausch, 1960年10月23日 - 2008年7月25日)は、アメリカ合衆国にあるカーネギーメロン大学の終身教授。専門はコンピュータ科学マンマシンインタフェースである。

2007年9月18日に、パウシュはカーネギーメロン大学で「最後の授業:子供時代に抱いた夢の実現(en:The Last Lecture:Really Achieving Your Childhood Dreams)」という明るいタイトルの講義を行った。

2008年7月25日に、膵癌からの合併症で、バージニア州にある自宅で、家族に見守られながら亡くなった。

来歴

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パウシュはメリーランド州ボルチモアで生まれ、同州コロンビアで育った。オークランド・ミルズ高校を卒業し、1982年5月にはブラウン大学でコンピューター科学学士号を取得。1988年8月には、カーネギーメロン大学でコンピュータ科学博士号を取得した。

最後の授業

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2006年9月に、自身が膵癌の末期症状にあることを知り、医師からは余命3か月から6か月と診断されていた。 パウシュは2007年9月18日、母校のカーネギー・メロン大学で「最後の授業:子供時代に抱いた夢の実現(The Last Lecture:Really Achieving Your Childhood Dreams)」と言う名の講義を行った。「最後の授業」とは、同大で行われる特別講義シリーズの名称で、教授らが「もし死ぬ事が分かっていたら」という仮定のもとに教鞭をとるものである。このとき、彼は末期ガンで同大は特別講義シリーズの名称を「Journeys」に変更。パウシュは講義の中で、この名称変更に言及する。この講義は撮影され、YouTubeiTunesUにアップロードされたほか、メディアに取り上げられ、書籍化もされた。カーネギー・メロン大学が管理し、同大ウェブサイトでDVDの販売も行う(送料込みで7ドル)。その後、ジェフリー・ザスローとの共著『最後の授業 ぼくの命があるうちに』を発表、ニューヨーク・タイムズに取り上げられるほどのベストセラーになった。

講義の最後には「この講義は、いまこの講堂にいる皆さんに向けたものではありません。本当は私の子供たちに向けたものなのです」と締めくくった。

カーネギーメロン大学学長のジャレッド・コーンは、パウシュの人間性について感情的に語り、大学と教育への彼の貢献を「驚くべき素晴らしい」と言った[3]

その後、カーネギーメロン大学は、パウシュにちなんで、カーネギーメロン大学の新しいコンピュータサイエンスの建物と芸術センターを接続する歩道橋[4]を建設し、名前を付けることで、パウシュの世界への影響を祝うことを発表した。ブラウン大学教授のアンドリーズ・ヴァン・ダムは、パウシュの最後の講義に続いて、彼の勇気とリーダーシップを称賛し、彼をロールモデルと呼んで、涙を流し、熱烈なスピーチをした[3][5][6]

ランディ・パウシュ記念歩道橋は2009年10月30日に完成し、ジャイ、ディラン、ローガン、クロエ・パウシュがリボンを切った[7]

邦訳

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  • ランディ・パウシュ『最後の授業 ぼくの命があるうちに』ランダムハウス講談社、2008年
  • ランディ・パウシュ『最後の授業 ぼくの命があるうちに』(SB文庫)、SBクリエイティブ、2013年

出典

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  1. ^ Couric, Katie. “Randy Pausch”. Time. 2008年8月11日閲覧。
  2. ^ Nelson, Valerie J. (2008年7月26日). “Randy Pausch, 47; terminally ill professor inspired many with his 'last lecture'”. Los Angeles Times. 2008年8月11日閲覧。
  3. ^ a b Robins, Gabriel (2007年9月20日). “Randy Pausch's Last Lecture”. University of Virginia. March 12, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月11日閲覧。
  4. ^ Heinrichs, Allison M. (2007年9月19日). “Professor diagnosed with cancer offers his final words for the CMU community”. Pittsburgh Tribune-Review. 2007年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月11日閲覧。
  5. ^ A Beloved Professor Delivers The Lecture of a Lifetime at The Wall Street Journal, September 20, 2007
  6. ^ The Professor's Manifesto: What It Meant to Readers, September 27, 2007
  7. ^ Oct. 27: Carnegie Mellon To Dedicate Pedestrian Bridge In Honor of the Late Randy Pausch, Oct. 30”. Carnegie Mellon University. 2009年10月30日閲覧。

外部リンク

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