ラスロ・ジェレ
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2021年全仏オープンでのラスロ・ジェレ | ||||
基本情報 | ||||
愛称 | Laci(ラシィー) | |||
国籍 | セルビア | |||
出身地 | ユーゴスラビア・センタ | |||
生年月日 | 1995年6月2日(29歳) | |||
身長 | 188cm | |||
体重 | 82kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2013年 | |||
ツアー通算 | 2勝 | |||
シングルス | 2勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 5,662,214 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 2回戦(2023) | |||
全仏 | 3回戦(2019・21) | |||
全英 | 3回戦(2023) | |||
全米 | 3回戦(2023) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2021) | |||
全英 | 1回戦(2019・21-23) | |||
全米 | 2回戦(2023) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
デビス杯 | ベスト4(2017・23) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 27位(2019年6月10日) | |||
ダブルス | 346位(2021年3月22日) | |||
2024年12月22日現在 |
ラスロ・ジェレ (セルビア語: Ласло Ђере/Laslo Đere, ハンガリー語: Györe László, 1995年6月2日 - )は、ユーゴスラビア (現セルビア・ヴォイヴォディナ自治州) センタ出身の男子プロテニス選手。ATPツアーではシングルス2勝。自己最高ランキングはシングルス27位。ダブルス346位。
選手経歴
[編集]ジュニア時代
[編集]1995年6月2日にセルビアで生まれた。両親はハンガリー人であり、ふたりとも癌で亡くなっている。ジェレはセルビアのハンガリーコミュニティの一員であり、ハリガリー語、セルビア語、英語が流暢である。5歳のときに父親とテニスを始めた。クレーのサーフェスが得意であり、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・ロディック、レイトン・ヒューイットに憧れていた。ジュニア時代の戦績としては、シングルス優勝5回、準優勝10回、ダブルス優勝2回。2013年5月27日にはジュニア3位を記録している。さらに2013年ウィンブルドン選手権ジュニアの部でベスト8進出を経験している。
2013年 プロ転向
[編集]2013年にプロ転向。シーズンをフューチャーズをメインに巡ることになり、7月のセルビアで開催されたフューチャーズで初優勝。9月にもセルビアのフューチャーズでも優勝を果たして、タイ・オープンではワイルドカードによりATPツアー本戦初出場。1回戦でフェリシアーノ・ロペスに敗れた。11月にはキプロスで準優勝2回を記録して、年間最終ランキングは495位。
2014年 フューチャーズ6勝目
[編集]シーズンをフューチャーズのみでプレーしており、5月にクロアチアとボスニア、9月にセルビア、12月のセネガル共和国でのフューチャーズで優勝し、今季だけでフューチャーズ4勝を挙げた。6月にハンガリーのフューチャーズで準優勝。年間最終ランキングは341位。
2015年 トップ200入り
[編集]2月、エジプトでフューチャーズ7勝目を挙げた。ATPツアー・500シリーズであるドバイ・テニス選手権では予選から出場。予選2回戦でリュカ・プイユに敗れた。全仏オープンで予選からグランドスラム (テニス) に参戦することになった。予選1回戦ではニコロズ・バシラシビリに敗れた。6月のチェコでのATPチャレンジャーツアーでイジー・ベセリーに4-6, 2-6のストレートで敗れ、チャレンジャー準優勝となったが、6月8日付けのランキングで182位になり、トップ200入りを果たした。全米オープンでも予選参戦。年間最終ランキングは186位。
2016年 グランドスラム初出場
[編集]グランドスラムでは全仏オープンで予選を通過して本戦初出場。夏にはATPチャレンジャーツアーで準優勝2回を果たした。年間最終ランキングは185位。
2017年 トップ100入り
[編集]ハサン2世グランプリでは初戦でマルティン・クリザンを破ってツアー大会初勝利[1]。ハンガリー・オープンでは1回戦でダニール・メドベージェフ、2回戦でビクトル・トロイツキ、準々決勝でフェルナンド・ベルダスコを破って準決勝進出。7月に行われたペルージャ・チャレンジャーで優勝。年間最終ランキングは88位。
2018年 グランドスラム初勝利
[編集]イスタンブール・オープンでは1回戦でデニス・イストミン、2回戦でアンドレアス・セッピ、準々決勝でパオロ・ロレンツィを破って準決勝進出。スイス・オープン・グシュタードでは1回戦でイストミン、2回戦でボルナ・チョリッチ、準々決勝でヴィクトル・ガロビッチを破って準決勝進出[2]。全米オープンでレオナルド・マイエルを1回戦で破り、グランドスラム初勝利。2回戦ではリシャール・ガスケに敗れた。年間最終ランキングは93位。
2019年 ツアー初優勝
[編集]2019年リオ・オープンでは初戦で世界ランク8位のドミニク・ティームを破り、そのままツアー決勝初進出。決勝でフェリックス・オジェ=アリアシムを6–3, 7–5で破り、初優勝を果たした。全仏オープンでは3回戦に初めて進出。第7シードの錦織圭に第5セット3-0とリードするも4-6, 7-6(8), 3-6, 6-4, 6-8で敗れた[3]。年間最終ランキングは38位。
2020年 ツアー2勝目
[編集]全豪オープンでは1回戦で西岡良仁に4-6, 6-3, 2-6, 6-7(1)で初戦敗退。コルドバ・オープンではベスト4入り。準決勝でディエゴ・シュワルツマンに1-6, 6-1, 2-6で敗れた。
全米オープンではクリストファー・オコネルに6-4, 4-6, 6-7(2), 4-6で初戦敗退。オーストリア・オープンではベスト4入り。準決勝でヤニック・ハンフマンに敗退。
全仏オープンではケビン・アンダーソンに2-6, 3-6, 4-6のストレートで初戦敗退するも、10月のフォルテ・ヴィレッジ・サルデーニャ・オープンでは決勝でマルコ・チェッキナートを7-6(3), 7-5のストレートで破り、ツアー2勝目を挙げた。 年間最終ランキングは57位。
2021年 ツアー3度目の決勝進出
[編集]全豪オープンでは1回戦で第2シードのラファエル・ナダルに3-6, 4-6, 1-6のストレートで敗れた。3月のアルゼンチン・オープンとチリ・オープンではベスト8進出。マイアミ・オープンではアレクサンダー・ブブリクに3-6, 4-6のストレートで敗れた。
フォルテ・ヴィレッジ・サルデーニャ・オープンでは2年連続決勝進出。決勝でロレンツォ・ソネゴに6-2, 6-7(5), 4-6で敗れ、準優勝。 全仏オープンでは自身2度目の3回戦進出。3回戦では第6シードのアレクサンダー・ズベレフに2-6, 5-7, 2-6のストレートで敗れた。
ウィンブルドン選手権では2回戦で第26シードのファビオ・フォニーニに3-6, 4-6, 6-0, 4-6で敗退した。ドイツ国際オープンとスイス・オープンではベスト4入り。準決勝ではそれぞれフィリップ・クライノビッチとユーゴ・ガストンに敗れた。全米オープンでは1回戦でデニス・クドラに6-4, 3-6, 5-7, 6-7(4)で初戦敗退。年間最終ランキングは52位。
2022年 ツアー4度目の決勝進出
[編集]全豪オープンでは1回戦で第14シードのデニス・シャポバロフに6-7(3), 4-6, 6-3, 6-7(3)で初戦敗退。BNPパリバ・オープンでは2回戦でヤニック・シナーに3-6, 3-6のストレートで敗れ、マイアミ・オープンではアーサー・リンダークネッシュに初戦敗退。
モンテカルロ・マスターズでは3回戦進出。3回戦ではステファノス・チチパスに敗れた。セルビア・オープンでは同胞の第1シードのノバク・ジョコビッチに第1セットを先取する善戦をするも、2回戦敗退。ローマ・マスターズでは予選2試合と初戦を制するも、スタン・ワウリンカに2回戦敗退。全仏オープンでは2回戦で第2シードのダニール・メドベージェフに3-6, 4-6, 3-6のストレートで敗退した。ウィンブルドン選手権ではアレハンドロ・タビロに6-7(6), 2-6, 6-1, 6-4, 6-7(11)のフルセットの末に初戦敗退。
ウィンストン・セーラム・オープンでは決勝進出。決勝ではアドリアン・マナリノに6-7(1) 4-6で敗れ、準優勝。全米オープンでは第9シードのアンドレイ・ルブレフに6-7(5), 3-6, 6-3, 6-4, 4-6のフルセットの善戦の末に初戦敗退となった。年間最終ランキングは70位。
2023年 ツアー5度目の決勝進出
[編集]1月、全豪オープンでは1回戦で第27シードのグリゴール・ディミトロフに3-6, 2-6, 0-6のストレートで敗れた。
2月、アルゼンチン・オープンでは2回戦でカルロス・アルカラスに2-6, 6-4, 2-6で敗れた。リオ・オープンでは同胞ドゥシャン・ラヨビッチに2-6, 4-6のストレートで2回戦敗退。
3月、チリ・オープンではベスト8入り。BNPパリバ・オープンではオスカー・オッテに3-6, 5-7のストレートで初戦敗退。マイアミ・オープンでは2回戦でヤニック・シナーに4-6, 2-6のストレートで敗れた。
4月、モンテカルロ・マスターズではホベルト・ホルカシュにマッチポイントを握るも7-6(5), 6-7(5), 6-7(5)の熱戦の末に初戦敗退。スルプスカ・オープンではベスト8入り。準々決勝でアレックス・モルチャンに2-6, 6-4, 5-7で敗れた。マドリード・オープンではアスラン・カラツェフに初戦敗退。
5月、サルデーニャ・オープンでは準決勝でベン・シェルトンを3-6, 6-3, 6-4で下して、決勝進出。決勝でウゴ・アンベールに6-4, 5-7, 7-6で敗れ、準優勝となった。続くローマ・マスターズではマスターズ1000初の4回戦(ベスト16)進出。4回戦では第4シードのキャスパー・ルードに1-6, 3-6のストレートで敗れた。全仏オープンでは1回戦で第7シードのアンドレイ・ルブレフに1-6, 6-3, 3-6, 4-6で敗退となった。
6月、ロスマーレン・グラスコート選手権とハレ・オープンでは2回戦でそれぞれアレックス・デミノーとダニール・メドベージェフに敗れた。
7月、ウィンブルドン選手権では2回戦で第32シードのベン・シェルトンを3-6, 6-3, 7-6(5), 6-3で破り、初の3回戦進出。3回戦では第5シードのステファノス・チチパスに4-6, 6-7(5), 4-6のストレートで敗れた。ドイツ国際オープンでは準決勝でジャン・ジジェンを6-3, 6-2のストレートで退けて決勝進出。決勝ではアレクサンダー・ズベレフに5-7, 3-6のストレートで敗れ、準優勝を飾った。
8月、オーストリア・オープンではベスト4入り。準決勝でドミニク・ティームに7-6(3), 5-7, 6-7(8)で敗れた。ウィンストン・セーラム・オープンではベスト8入り。準々決勝ではセバスティアン・バエスに3-6, 0-6のストレートで屈した。
9月、全米オープンでは第32シードとして出場し、初の3回戦で同胞の第2シードのノバク・ジョコビッチ相手に4-6, 4-6, 6-1, 6-1, 3-6の2セットダウンから逆転を図ろうとするも、ジョコビッチに屈した。
10月、上海マスターズではリンキー・ヒジカタに6-7(4), 5-7のストレートで初戦敗退するも、ストックホルム・オープンではベスト4入りして、準決勝でガエル・モンフィスに5-7, 2-6のストレートで敗れた。
11月、パリ・マスターズでは2回戦でカレン・ハチャノフに4-6, 5-7のストレートで敗退した。年間最終ランキングは33位。
2024年 トップ100圏外
[編集]全豪オープンではアルチュール・カゾーに1回戦で2-6, 7-6(3), 2-6, 6-3, 2-6のフルセットの末に初戦敗退となった。全仏オープンではダニエル・アルトマイアーに5-7, 4-6, 7-6(6), 7-5, 6-7(6)のフルセットの末に初戦敗退。ウィンブルドン選手権ではリュカ・プイユに6-3, 6-7(4), 6-3, 3-6, 1-6のフルセットで初戦敗退。全米オープンでは1回戦でヤン=レナード・ストルフを6-7(7), 6-1, 6-7(7), 6-4, 6-2のフルセットの末に破り、初戦を突破するも、2回戦では第2シードの同胞ノバク・ジョコビッチ戦を4-6, 4-6, 0-2の時点で途中棄権した。11月のセルビア・オープンでは1回戦でスタン・ワウリンカを6-4, 6-4、2回戦ではドゥジェ・アジドゥコビッチを6-1, 7-6(8)、準々決勝ではファービアーン・マロジャーンを6-4, 6-2のストレートで下してベスト4進出。準決勝では同胞のハマド・メジェドビッチに2-6, 6-3, 6-7(2)で敗れた。ATPチャレンジャーツアーではプロスチェヨフ・チャレンジャー、サント・ドミンゴ・チャレンジャー、レイジェット・チャレンジャーではベスト4進出をするが、早期敗退が目立ち、世界ランキングは100位圏外となり、年間最終ランキングは115位。
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 5回 (2勝3敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2019年2月24日 | リオデジャネイロ | クレー | フェリックス・オジェ=アリアシム | 6–3, 7–5 |
優勝 | 2. | 2020年10月18日 | サルデーニャ (en) | クレー | マルコ・チェッキナート | 7–6(7–3), 7–5 |
準優勝 | 3. | 2021年4月11日 | サルデーニャ (en) | クレー | ロレンツォ・ソネゴ | 6–2, 6–7(5–7), 4–6 |
準優勝 | 4. | 2022年8月28日 | ウィンストン・セーラム | ハード | アドリアン・マナリノ | 6–7(1–7), 4–6 |
準優勝 | 5. | 2023年7月30日 | ハンブルク | クレー | アレクサンダー・ズベレフ | 5–7, 3–6 |
成績
[編集]4大大会シングルス
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | Q1 | Q2 | 1R | 1R | 1R | 0–3 |
全仏オープン | Q1 | 1R | Q2 | 1R | 3R | 1R | 2–4 |
ウィンブルドン | A | A | Q1 | 1R | 2R | NH | 1–2 |
全米オープン | Q1 | Q2 | A | 2R | 1R | 1R | 1–3 |
大会最高成績
[編集]大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 3R | 2019 |
マイアミ | 2R | 2021, 2023, 2024 |
モンテカルロ | 3R | 2022 |
マドリード | 3R | 2019 |
ローマ | 4R | 2023 |
カナダ | 1R | 2019 |
シンシナティ | 1R | 2019, 2021 |
上海 | 1R | 2023 |
パリ | 2R | 2023 |
オリンピック | A | 出場なし |
デビスカップ | SF | 2017, 2023 |
脚注
[編集]- ^ “Robredo Wins Marrakech Opener”. atptour.com. 2017年4月10日閲覧。
- ^ “Zopp Stuns Defending Champ Fognini In Gstaad”. atptour.com. 2018年7月26日閲覧。
- ^ “フルセットの錦織、全仏5年連続16強!4時間26分激闘制した”. スポーツニッポン 2019年7月1日閲覧。