ラーダ・プリオラ
ラーダ プリオラ VAZ-2170 | |
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概要 | |
別名 | VAZ-2170 |
製造国 | ロシア |
ボディ | |
ボディタイプ |
4ドアセダン 3ドアハッチバック 5ドアハッチバック 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
1.6L 直列4気筒 1.8L |
最高出力 |
98hp(1.6L) 120hp(1.8L) |
変速機 |
5速MT 5速AMT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2492 mm |
全長 | 4210-4350mm |
全幅 | 1661mm |
全高 | 1420mm |
系譜 | |
先代 | ラーダ・110 |
プリオラ(PRIORA)は、ロシアの自動車メーカー、アフトヴァースによって2007年3月から2018年7月にかけて生産・販売された小型乗用車である。ラーダ・110の後継車であり、2012年5月16日までに59万台が生産された[1]。後継車はラーダ・ヴェスタとなる。
2018年7月17日、アフトヴァースはプリオラの生産終了を公式発表した。
構成
[編集]- VAZ-2170 - 4ドアセダン(2007年3月生産開始)
- VAZ-2171 - 5ドアステーションワゴン(2009年5月生産開始)
- VAZ-2172 - 5ドアハッチバック(2008年2月生産開始)
- VAZ-2172 Coupé - 3ドアハッチバック(2010年1月18日限定生産開始)
- VAZ-21708 Premier - ロングホイールベース版4ドアセダン(2008年秋少量生産開始)
歴史
[編集]- 2007年3月 - 生産ラインが稼働。
- 2007年4月21日 - 4ドアセダンを販売開始。
- 2008年2月 - 5ドアハッチバックを販売開始。
- 2008年10月 - 5ドアステーションワゴンをクラスノダールで開催されたモーターショーで披露。
- 2009年5月27日 - 5ドアステーションワゴンを生産開始。
- 2011年6月 - アフトヴァースが従来の98馬力エンジンと比較して39%軽量化された90馬力エンジン搭載車を近々発売すると発表。
- 2011年8月 - プリオラCNGを発表。ガソリンと圧縮天然ガス(以下、CNG)を燃料とする。タンク容量は43L、ガスタンク容量は96L。ガソリンでの航続距離は580km、CNGでの航続距離は330km[2]。
- 2015年末 - 5ドアハッチバックと5ドアステーションワゴンを生産終了。4ドアセダンが販売台数の80%以上を占めていた為とみられる。
- 2018年5月22日 - アフトヴァースが2018年7月に4ドアセダンを生産終了すると発表。なお、アフトヴァースのプレスリリースサイト、アフトスレダによれば「需要のあるモデルで、生産は継続されている」として、決定は保留されているという。
装備類
[編集]ベースグレードには、運転席サイドエアバッグと電動パワーステアリングが標準装備される。2008年5月以降は、助手席エアバッグ(近年では前席サイドエアバッグも)、前席シートベルトプリテンショナー、アンチロック・ブレーキ・システム、パーキングセンサーを装備した"Lux"パッケージも設定された。一部パッケージには、クライメートコントロール付エアコン、Bluetooth・ハンズフリー機能付オーディオ、前席ヒーター、オートマチックヘッドランプ、レインセンサーが標準装備される。2010年4月には、マルチメディアシステムがオプション設定され、2011年初頭には、ナビゲーションシステムが追加された。一方、エレクトロニック・スタビリティ・コントロールとATミッションは設定されない。
16バルブ1.6Lエンジンと、145N-mを発揮するよう、新設計されたトランスミッションが搭載され、クローズド・トランスミッション・ベアリングのボックスセットが採用された。
1.8L車の最高速度は190km/hで、0-100km/h加速は10秒である[3]。
AMT搭載車(プリオラ1.6 AMT、106馬力)は、2014年に発売された[4]。このAMTは、一般的な5速MTをベースとしているが、電気油圧式アクチュエータとZFグループ製エレクトロニック・コントロール・ユニットが採用された。
ラーダ・110との主な相違点
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プリオラはその前身であるVAZ-2110(ラーダ・110)を大幅改良を施したモデルであり、設計面では950箇所を超える改善が図られ[5]、2,000箇所を超える新型品が採用された(完全な新型車を開発する場合とほぼ同程度)。
諸元
[編集]概要 | |
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旋回半径 | 5.5m |
フロントサスペンション | マクファーソン・ストラット |
リアサスペンション | 弾性クロスビーム |
ステアリング | ラックアンドピニオン |
フロントブレーキ | ベンチレーテッドディスク |
リアブレーキ | ドラム |
タイヤ | 185 / 60R14 |
販売台数
[編集]2009年と2012年に、プリオラはロシア市場で最も売れている車となった[6]。
年 | 販売台数 |
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2007年 | 58,000台 |
2008年 | 128,600台 |
2009年 | 99,473台 |
2010年 | 125,235台 |
2011年[7] | 138,697台 |
2012年[8] | 125,951台 |
2013年 | 67,687台 |
2014年 | 47,817台 |
2015年 | 28,507台 |
2016年[9] | 17,553台 |
2017年[10] | 15,002台 |
モータースポーツ活動
[編集]ラーダ・スポーツチームは、2009年の世界ツーリングカー選手権の後期にプリオラで参戦した。
安全性
[編集]2007年にロシアの安全性評価プログラム、ARCAPによって実施された正面衝突テストにて16点中5.4点を獲得し、4つ星中1つ星という結果となった。なお、新型車は16点中10.6点を獲得した[11]。
脚注
[編集]- ^ “АВТОВАЗ прекратил выпуск Lada 111” (ロシア語). zr.ru. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “АвтоВАЗ" выпустил двухтопливную Lada Priora”. auto.vesti.ru. 2012年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月11日閲覧。
- ^ “LADA PRIORA 1.8L СЕДАН”. 2020年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月11日閲覧。
- ^ “Production of Lada Priora AMT has started”. Wroom.ru. 2016年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月11日閲覧。
- ^ Рождение «Приоры»
- ^ “Lada Priora стала самым продаваемым автомобилем в России в 2012 году.”. Delovoe.tv (2012年12月10日). 2012年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月14日閲覧。
- ^ “Авторынок России вырос на 39%”. Ведомости (2012年). 2012年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月23日閲覧。
- ^ “АВТОВАЗ подвел итоги продаж за 2012 год”. TLTnews.ru (2013年). 2013年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月14日閲覧。
- ^ Статистика и рейтинги продаж автомобилей в России в 2016 году
- ^ самых продаваемых отечественных автомобилей в России
- ^ “Лада Приора — Авторевю”. autoreview.ru. 2024年8月11日閲覧。