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リウヴィル関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リウヴィルラムダ関数は,ギリシャ文字 を用いて に表され,ジョセフ・リウヴィルにちなんで名付けられた,重要な数論的関数である。この関数は,素数偶数回掛け合わせた数 ( 回でもよい) であるとき を返し,奇数回掛け合わせた数であるとき を返す。

明示的に,算術の基本定理より,任意自然数 を以下のように素因数分解表示することができ,その表示は一意に定まる。

ただし, のとき であり, はいずれも素数, はいずれも自然数とする。空積とする。以下は素数オメガ関数である。

ここで, が成り立つから,完全加法的関数である。

を用いると, は次式で定義される。

オンライン整数列大辞典の数列 A008836.

より,完全乗法的関数である。

メビウス関数 関係がある。平方因子をもたない整数 を用いて と表されるとき,

約数 についてリウヴィル関数の総和をとると,平方に関する指示関数となる。

この式のメビウス反転

ディリクレ積に関する逆元はメビウス関数の絶対値である。すなわち, と定義すると, (あるいは,単位元 を用いて )

リウヴィル関数のディリクレ級数にはリーマンゼータ関数が登場する。

また

リウヴィル関数のランベルト級数は

ここで テータ関数である。

重みつき summatory 関数についての予想

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までのリウヴィル summatory 関数
までのリウヴィル summatory 関数
までのリウヴィル summatory 関数 のネガティブの対数グラフ
ファイル:Liouville-harmonic.svg
までのリウヴィル関数の調和 summatory 関数

ここで,

オンライン整数列大辞典の数列 A002819,

と定義する。

また,

と定義する。

参考資料

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  • Pólya, G. (1919). “Verschiedene Bemerkungen zur Zahlentheorie”. Jahresbericht der Deutschen Mathematiker-Vereinigung 28: 31–40. 
  • Haselgrove, C. Brian (1958). “A disproof of a conjecture of Pólya”. Mathematika 5 (2): 141–145. doi:10.1112/S0025579300001480. ISSN 0025-5793. MR0104638. Zbl 0085.27102. 
  • Lehman, R. (1960). “On Liouville's function”. Mathematics of Computation 14 (72): 311–320. doi:10.1090/S0025-5718-1960-0120198-5. MR0120198. 
  • Tanaka, Minoru (1980). “A Numerical Investigation on Cumulative Sum of the Liouville Function”. Tokyo Journal of Mathematics 3 (1): 187–189. doi:10.3836/tjm/1270216093. MR0584557. 
  • Weisstein, Eric W. "Liouville Function". mathworld.wolfram.com (英語).
  • Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), “Liouville function”, Encyclopedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4, https://www.encyclopediaofmath.org/index.php?title=Main_Page