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リスガイ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リスガイ属
リスガイとネズミガイ
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
亜綱 : 新進腹足亜綱 Caenogastropoda
: タマキビ目 Littorinimorpha
超科 : タマガイ超科 Naticoidea
: タマガイ科 Naticidae
亜科 : トミガイ亜科 Polinicinae
: リスガイ属 Mammilla

(Schumacher, 1817)

リスガイ属(リスガイぞく、Mammilla)は、タマガイ科Naticidae)に属する巻貝である。殻高 2~3 cm 程度の卵円形の薄い貝殻をもち、殻口は広く、臍孔は臍盤でほぼふさがれる。ふたは革質。軟体は大きく、殻をおおう。浅海の砂底に棲み、他の貝を捕食する[1]。属名の mammilla は、乳首を意味する。

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この属に属する貝として、日本では以下の5種が知られている[1]

ネズミガイとリスガイはいずれも臍孔がふさがれ、若貝の模様はよく似るが、リスガイの方が殻の色が明るくてわずかに細長く光沢が強い。オオネズミガイはネズミガイよりもさらに球形に近く、臍孔がふさがれない。ヌノメリスガイとミカワネズミも臍孔がふさがれず、殻に光沢が無い[1][2]

この属に近い貝として、白色で細密な螺線をもつネコガイは、臍孔は開き、Sininae亜科のネコガイ属 Eunaticina に分類される[3]。また、白色で厚い殻をもち臍孔がC字型にふさがれるトミガイは、トミガイ亜科 Polinicinae のトミガイ属 Polinices に分類される[4]江戸時代武蔵石壽による『目八譜』には鼠介、白鼠、富介として掲載されているが、異なる種族との認識はまだない[5]

脚注

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  1. ^ a b c 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 貝類』奥谷喬司 世界文化社 2004年 ISBN 9784418049042
  2. ^ a b c 『中国北部湾潮間帯現生貝類図鑑』95 大口乳玉螺, 96 乳玉螺; 王海艳,张涛,马培振,蔡蕾,张振,科学出版社 2016年 ISBN 9787030485571
  3. ^ ネコガイ”. JAMSTEC. 2020年5月29日閲覧。
  4. ^ トミガイ”. JAMSTEC. 2020年5月29日閲覧。
  5. ^ 武蔵石壽 (1843). “鼠介”. 目八譜 7: 69.