リチャード・ドーソン (音楽家)
リチャード・ドーソン Richard Dawson | |
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演奏中のドーソン、2015年撮影。 | |
基本情報 | |
ジャンル |
フォーク サイケデリック・フォーク エクスペリメンタル・ロック 前衛音楽 |
職業 |
シンガーソングライター 音楽家 |
担当楽器 |
ボーカル ギター キーボード サンプラー |
公式サイト | http://www.richarddawson.net/ |
リチャード・ドーソン(Richard Dawson)は、イングランドのニューカッスル・アポン・タイン出身のフォーク音楽の音楽家[1]。彼の2014年のアルバム『Nothing Important』は、Weird World からリリースされ、批評家たちの注目を集めた[2][3][4]。
経歴
[編集]ドーソンは、ニューカッスルで育ち、子どものころから歌うことに興味をもち、アメリカ合衆国の歌手たち、例えば、フェイス・ノー・モアのマイク・パットンなどを真似て歌っていた[5]。10年ほど、レコード販売店で働いた後、プロの音楽家として活動し始めた。彼は、高価ではないナイロン弦のアコースティック・ギターを買い[2]、誤ってこれを壊してしまった。このギターを修理に出したところ、戻ってきた楽器がユニークは音を出すことに、彼は気づき、今ではメインの楽器として使うようになっている[1]。
ドーソンが、ブルース音楽に取り組むアプローチは、キャプテン・ビーフハートのイングランド版だと表現されてきた[1][4]。ドーソン自身は、イスラム神秘主義(スーフィズム)に捧げられた音楽であるカッワーリーや[5]、ケニヤのフォーク・ギタリストであるヘンリー・マコビ (Henry Makobi)[1]、フォーク・ミュージシャンのマイク・ウォーターソン[6]などから影響を受けたと述べている。アルバム『The Glass Trunk』(2013年)と『Nothing Important』(2014年)では、ドーソンが「何か親族であるかのような精神 (somewhat of a kindred spirit)」を感じるというハープ奏者のロドリ・デイヴィスが共演した[5][6]。ドーソンとデイヴィス (Dawson and Davies) は、2013年には共作アルバム『Dawson-Davies: Hen Ogledd』をリリースし[7]、ドーソンはまた、ソロでの作品を「Eyeballs(アイボールズ)」という名義でも発表してきた[6]。
『Nothing Important』以降、ドーソンは、フェンダーのギターを、オレンジのアンプに直列につないで演奏している[5]。彼はまた、iOSのアプリ「ThumbJam」による合成音を使ったり、ごく基本的な知識しかないままにサクソフォーンを演奏したりしている[5]。
ドーソンの歌詞は、死への言及など暗い内容を扱っている。例えば、アルバム『The Glass Trunk』の制作に際し、彼はタイン・アンド・ウィアのアーカイブに関するデータベースを使って、「死」を検索し、殺人事件や傷害事件を報じた古い新聞記事からインスピレーションを得ている[2][8]。アルバム『Nothing Important』に収録された「The Vile Stuff」という曲は、様々な出来事を連続して語る内容となっているが、その中には、子どもの頃、学校の遠足で出かけた先でココナッツの殻を割ろうとして、ドライバーで手に穴を開けてしまった、という話も含まれている[4]。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- Richard Dawson Sings Songs and Plays Guitar (2007, Downbeat Records)
- Motherland (2008, Pink Triangle)
- Dawson May Jazzfinger Clay with Nev Clay, Ally May & Jazzfinger (2009, Pink Triangle)
- The Magic Bridge (2011, Pink Triangle/Box Records)
- The Glass Trunk (2013, alt.vinyl)
- Dawson-Davies: Hen Ogledd with Rhodri Davies (2013, alt.vinyl)
- Nothing Important (2014, Weird World)
脚注
[編集]- ^ a b c d “Richard Dawson – Dej Loaf, Oliver Heldens and 8 More New Artists You Need to Know | Rolling Stone”. Rolling Stone (November 2014). 2014年12月15日閲覧。
- ^ a b c “Richard Dawson: Nothing Important”. Pitchfork Media (2014年11月5日). 2014年12月15日閲覧。
- ^ “NME Reviews – Richard Dawson – 'Nothing Important'”. NME. IPC Media (2014年11月1日). 2014年12月15日閲覧。
- ^ a b c Hann, Michael (2014年11月20日). “Richard Dawson: Nothing Important review – remarkably original folk”. The Guardian 2014年12月16日閲覧。
- ^ a b c d e “Richard Dawson by Cian Nugent”. Bomb magazine (2014年12月3日). 2014年12月16日閲覧。
- ^ a b c “The Ancestor's Tale: An Interview With Richard Dawson”. The Quietus (2013年2月26日). 2014年12月16日閲覧。
- ^ Bliss, Abi (November 2014). “Galaxy of Scars”. The Wire (The Wire Magazine Ltd.) (369): 40 2014年12月16日閲覧。.
- ^ Wheeler, Harry (2014年3月5日). “Richard Dawson – The Glass Trunk”. Folk Radio. 2014年12月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- Richard Dawson (RICHARD-DAWSON/112144648806094) - Facebook
- 2014 interview with The Guardian