リチャード・ラムリー＝サンダーソン (第6代スカーバラ伯爵)

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第6代スカーバラ伯爵リチャード・ラムリー＝サンダーソン（英語: Richard Lumley-Saunderson, 6th Earl of Scarbrough、出生名リチャード・ラムリー（Richard Lumley）、1757年4月3日 – 1832年6月17日）は、イギリスの貴族、政治家。庶民院議員（在任：1784年 – 1790年）、ノッティンガムシャー州長官（英語版）（在任：1793年 – 1794年）を歴任した[1]。

生涯[編集]

第4代スカーバラ伯爵リチャード・ラムリー＝サンダーソンと妻バーバラ（Barbara、旧姓サヴィル（Savile）、1797年7月22日没、第7代準男爵サー・ジョージ・サヴィル（英語版）の娘）の次男として、1757年4月3日に生まれ、16日にサンドベック（英語版）で洗礼を受けた[2]。1770年から1773年までイートン・カレッジで教育を受けた[1]。

1775年にコルネット（英語版）（騎兵少尉）として第10竜騎兵連隊（英語版）に入隊した後[1]、 1778年6月30日に中尉に[3]、1779年10月9日に大尉に昇進した[4]。その後、第86歩兵連隊（英語版）に転じ、1780年11月28日に第3竜騎兵連隊（英語版）の中隊長に任命された[5]。1784年に軍務から引退した[1]。

1784年1月10日に母方のおじにあたる第8代準男爵サー・ジョージ・サヴィル（英語版）が死去すると、その遺産を継承し、議会の私法案（英語版）可決を受けて「サヴィル」を姓に加えた[1][2]。

1784年イギリス総選挙でリンカーン選挙区（英語版）から出馬、スカーバラ伯爵家の影響力により無投票で当選した[1][6]。議会では野党ホイッグ党の一員になり、1788年の摂政法危機（Regency Crisis）で野党の立場に同調して投票した[1]。1790年イギリス総選挙で出馬せず、議員を退任した[7]。庶民院で演説した記録はなかった[1]。

1793年から1794年までノッティンガムシャー州長官（英語版）を務めた[1]。1803年7月29日、ノッティンガムシャー副統監に任命された[8]。同年10月8日にノッティンガムシャー・ヨーマンリー連隊の大尉（Captain-Commandant）に任命され[9]、1808年7月ごろに辞任した[10]。

1807年9月5日に兄ジョージ・オーガスタが死去すると、スカーバラ伯爵位を継承した[2]。同時に姓を「ラムリー＝サヴィル」から「ラムリー＝サンダーソン」に改めたことで、サヴィル家の領地を放棄してサンダーソン家の領地を継承した[2]。

1832年6月17日にメリルボーンのポートマン・スクエア（英語版）で死去、弟ジョンが爵位を継承した[2]。

家族[編集]

1787年6月14日、ヘンリエッタ・ウィロビー（Henrietta Willoughby、1766年6月30日 – 1846年2月26日、第5代ミドルトン男爵ヘンリー・ウィロビー（英語版）の娘）と結婚したが、2人の間に子供はいなかった[2]。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i Namier, Sir Lewis (1964). "LUMLEY SAVILE, Hon. Richard (1757-1832).". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年8月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Cokayne, George Edward, ed. (1896). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (S to T) (英語). Vol. 7 (1st ed.). London: George Bell & Sons. pp. 76–77.
  3. ^ "No. 11887". The London Gazette (英語). 27 June 1778. p. 1.
  4. ^ "No. 12020". The London Gazette (英語). 5 October 1779. p. 2.
  5. ^ "No. 12139". The London Gazette (英語). 25 November 1780. p. 2.
  6. ^ Cannon, J. A. (1964). "Lincoln". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年8月22日閲覧。
  7. ^ Throne, R. G. (1986). "Lincoln". In Thorne, R. G. (ed.). The House of Commons 1790-1820 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年8月22日閲覧。
  8. ^ "No. 15614". The London Gazette (英語). 23 August 1803. p. 1097.
  9. ^ "No. 15627". The London Gazette (英語). 6 October 1803. p. 1363.
  10. ^ "No. 16170". The London Gazette (英語). 9 August 1808. p. 1092.

外部リンク[編集]

グレートブリテン議会（英語版）
先代
ロバート・ヴァイナー（英語版）
ジョン・フェントン＝コーソーン（英語版） 		庶民院議員（リンカーン選挙区（英語版）選出）
1784年 – 1790年
同職：ジョン・フェントン＝コーソーン（英語版） 		次代
ジョン・フェントン＝コーソーン（英語版）
ロバート・ホバート
イングランドの爵位
先代
ジョージ・ラムリー＝サンダーソン 		スカーバラ伯爵
1807年 – 1832年 		次代
ジョン・ラムリー＝サヴィル
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