リトル・セント・ジェームズ島
リトル・セント・ジェームズ島の図 | |
地理 | |
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場所 | カリブ海 |
座標 | 北緯18度18分0秒 西経64度49分30秒 / 北緯18.30000度 西経64.82500度座標: 北緯18度18分0秒 西経64度49分30秒 / 北緯18.30000度 西経64.82500度 |
行政 | |
リトル・セント・ジェームズ島(リトルセントジェームズとう、Little Saint James, U.S. Virgin Islands)は、カリブ海に浮かぶヴァージン諸島を構成する島の1つで、セント・トーマス島沖に位置する。
現在行政上はアメリカ領ヴァージン諸島に属し、個人所有の島(私有島)となっている[1][2][3]。有罪判決を受けた性犯罪者で投資家のジェフリー・エプスタインが2019年に死去するまで所有しており、70から78エーカーの広さを持つ[1][4][5]。
この島は、「罪の島」("Island of Sin")とも称される[6][7][8]。また、「ペドフィリアの島[注 1]」("Pedophile Island")、「乱交島」("Orgy Island")とも呼ばれる[9][10]。『インデペンデント』によると、エプスタインが所有していたこの島は10代の少女たちが乱交パーティーに参加させられた場所として悪名を馳せた[6]ことから「エプスタイン島」とも呼ばれる。
地理
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歴史
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訪問者
[編集]裁判所の文書には「アメリカ国内外の著名な政財界の幹部」がこの島に訪問していたことが記録されている[5]。フライトログによると、アンドルー王子はエプスタインのプライベートジェットで少なくとも1回リトル・セント・ジェームズ島に訪れているが、元従業員は複数回訪問していたと証言している[5][8]。
エプスタインが未成年者への違法な性的接触で告発される前には、スティーヴン・ホーキングは3人のノーベル賞受賞者を含む物理学者のグループでこの島を訪れていた[11][6]。ニューヨーク・タイムズはエプスタインが著名な研究者を招いたのは、「永遠の命」への欲求から自身のクローン作成を計画していたからだと報じている。彼らはエプスタインが資金を拠出したカンファレンスに招待されていた[11]。2006年3月に島で撮影された写真にはホーキング、デイビッド・グロス、リサ・ランドールらが会合の合間にバーベキューをしている様子が写っている[6][7]。ヘーラルト・トホーフト、フランク・ウィルチェック、ローレンス・クラウス、マーティン・ノヴァクらも招待されている[7]。クラウスは、会合の大部分は付近にあるセント・トーマス島で開かれ、リトル・セント・ジェームズではエプスタイン主宰のパーティーが開かれたと述べている[11]
ビル・クリントンがリトル・セント・ジェームズ島に訪問していたことは広く報じられている[12]。
またエプスタインの元執事が、島への渡航履歴のある者のリストを公開した(特筆性を欠くためここでのリストの掲載は省略)[13]。
性的虐待疑惑
[編集]エプスタインから被害を受けたとされる人物の弁護士によると、リトル・セント・ジェームズ島はエプスタインとその友人によって、未成年者に対する最も悪い犯罪の多くが行われた場所だという[12]。裁判所の文書によると、当時17歳の少女バージニア・ロバーツは、エプスタインの斡旋によってロンドン、ニューヨーク、リトル・セント・ジェームズ島の3度にわたってアンドルー王子との性交を強制されたと主張している[14][14]。バッキンガム宮殿はこの主張を否定した[11][15]。エプスタインの弁護士は、ロバーツの主張を「昔のことであり、信憑性がない」と述べている[8]。
ジェフリー・エプスタインの死後、FBIの捜査員はリトル・セント・ジェームズ島を捜索した[16][17][18]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「小児性愛の島」などといった日本語訳もあるが、ここでは、「愛」という語を含まない「ペドフィリア」を選択した。
出典
[編集]- ^ a b Ward, Vicky (June 27, 2011). “The Talented Mr. Epstein”. Vanity Fair. 2019年8月12日閲覧。
- ^ “Jeffrey Epstein arrested on sex trafficking charges”. miamiherald. 2019年8月12日閲覧。
- ^ Coaston, Jane (December 3, 2018). “Jeffrey Epstein, the convicted sex offender who is friends with Donald Trump and Bill Clinton, explained”. Vox. 2019年8月12日閲覧。
- ^ Jr, Landon Thomas (July 1, 2008). “Financier Starts Sentence in Prostitution Case”
- ^ a b c “Prince Andrew allegation: First pictures of paedo tycoon Jeffrey Epstein's £8k-a-night island lair”. Mirror (January 5, 2015). January 6, 2015閲覧。
- ^ a b c d “Pictured: Stephen Hawking on Jeffrey Epsteins "sex-slave island"”. (January 13, 2015)
- ^ a b c EST, Catherine Ostler On 01/29/15 at 9:52 AM (January 29, 2015). “Jeffrey Epstein: The Sex Offender Who Mixes With Princes and Premiers”. Newsweek. 2019年8月12日閲覧。
- ^ a b c “Stephen Hawking pictured on Jeffrey Epstein's 'Island of Sin'”. The Daily Telegraph. (January 12, 2015)
- ^ Metcalf, Jonathan Levin, Greg Farrell, Tom. “Mystery surrounds Jeffrey Epstein’s private island in the Caribbean”. latimes.com. 2019年7月13日閲覧。
- ^ Stieb, Matt (2019年7月10日). “Everything We Know About Jeffrey Epstein’s Private ‘Pedophile Island’” (英語). Intelligencer. 2019年7月13日閲覧。
- ^ a b c d Pavia, Will (January 9, 2015). “Stephen Hawking joined Jeffrey Epstein private island soiree”. The Australian. 2019年8月12日閲覧。
- ^ a b “The Salacious Ammo Even Donald Trump Won't Use in a Fight Against Hillary Clinton – VICE News”. News.vice.com. 2019年7月9日閲覧。
- ^ https://www.fnn.jp/articles/-/15092
- ^ a b “Prince Andrew sex allegations: Billionaire Jeffrey Epstein 'had 21”. (January 6, 2015)
- ^ Swaine, Jon (January 13, 2015). “Jeffrey Epstein's donations to young pupils prompts US Virgin Islands review”. 2019年8月12日閲覧。
- ^ “FBI searches Jeffrey Epstein’s home in Virgin Islands”. (August 12, 2019)
- ^ “FBI agents swarm Jeffrey Epstein's private Caribbean island” (August 13, 2019). 2019年12月14日閲覧。
- ^ “性的搾取疑惑の米富豪自殺、勾留管理に「深刻な異常事態」 米司法長官”. フランス通信社. (2019年8月13日) 2020年4月24日閲覧。