リングテイル科
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リングテイル科 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
リングテイル科[1] |
リングテイル科(Pseudocheiridae[2])は、樹上性の有袋類の科で、17種の現生種が属す。オーストラリアとニューギニアの森林・灌木地に生息する。
特徴
[編集]外見はブーラミス科に似るがサイズがより大きい。とはいえ小型哺乳類の部類に入り、最大種でもネコ大である。体重は200g~2kg。前足、後足ともに、後ろ向きに付いている第1指によって、ものをつかむことができる。フクロムササビを除き、尾で木の枝などを掴むことができる。夜行性で、大きな目を持つ[3]。
すべての種がほぼ完全な葉食性である。硬く繊維質の葉を消化するため、長い盲腸を持ち、中には葉を発酵させるバクテリアが住む。ウサギのように糞食を行い、2度消化することで多くの栄養分を得る。歯はすりつぶし型臼歯を持ち、下顎犬歯がない。歯式は 。
ほとんどの種が単独性だが、小さな群れを作る種もいる。警戒心が強いため、研究が難しい。縄張りは3ヘクタールにも及ぶ[3]。 壊胎は50日以上続くが、種によって多少異なる。
分類
[編集]以下のリストは現生種はWilson & Reeder's Mammal Species of the World 第3版 (2005)による。(Mammal Diversity Database と IUCN による変更部分を除く。)和名は川田ほか (2018)[1]による。
- †Pildra
- †Paljara
- †Marlu
- †Pseudokoala
- トビリングテイル亜科 Hemibelideinae
- リングテイル亜科 Pseudocheirinae
- セスジリングテイル亜科 Pseudochiropsinae
脚注
[編集]- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・横畑泰志ほか 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ Groves, C. P. (2005). Wilson, D. E.; Reeder, D. M.. eds. Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed.). ボルチモア: ジョンズ・ホプキンズ大学出版局. ISBN 0-801-88221-4. OCLC 62265494
- ^ a b Smith, Andrew (1984). Macdonald, D.. ed. The Encyclopedia of Mammals. New York: Facts on File. pp. 856–861. ISBN 0-87196-871-1