リング・リング〜木枯しの少女
『リング・リング〜木枯しの少女』 | ||||
---|---|---|---|---|
ビョルン&ベニー、アグネタ&アンニ=フリッド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1972年3月29日 - 1973年3月15日 ストックホルム・メトロノーム、ヨーロッパフィルム、KHMスタジオ[1] | |||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | ポーラー | |||
プロデュース | ||||
ビョルン&ベニー、アグネタ&アンニ=フリッド アルバム 年表 | ||||
| ||||
『リング・リング』収録のシングル | ||||
|
専門評論家によるレビュー | |
---|---|
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
AllMusic | [3] |
Blender | [4] |
The Encyclopedia of Popular Music | [5] |
The New Rolling Stone Album Guide | [6] |
Spin Alternative Record Guide | 4/10[7] |
みんなのうた 希望が愛が、ホラ | |
---|---|
歌手 | ボニージャックス |
作詞者 | |
作曲者 | B.ウルヴァース |
編曲者 | 前田憲男 |
映像 | 実写 |
初放送月 | 1980年4月 - 5月 |
『リング・リング〜木枯しの少女』 (Ring Ring) (発売当時の邦題:「木枯の少女/夏の終りの少女~ビョルン&ベニー・ベスト・ヒッツ」)[8]は、スウェーデンのグループ、ABBAのデビューアルバムである。ただし、グループ名は単に「ビョルン&ベニー、アグネタ&アンニ=フリッド」とクレジットされている。
1973年3月26日にポーラーミュージックから、スカンジナヴィアやドイツ、オーストラリア、南アフリカ、メキシコなど限られた地域でのみリリースされた[9]。ベルギーでは1位を獲得し、オランダ、ノルウェー、南アフリカでも成功を収めた[10]。1975年にオーストラリアで再リリースされたが、イギリスでは1992年、アメリカでは1995年までリリースされることがなかった。
解説
[編集]最初に録音されたのは、「ピープル・ニード・ラヴ」で、1972年春に行われた。当時のグループは、4人のメンバーが関わる複数のプロジェクトの1つという位置づけに過ぎなかった。しかし、表題曲である「リング・リング」がヒットすると、4人は継続的なグループとして活動する意思を固めた[11]。1973年にポーラーからリリースされたオリジナル盤では、1曲目にスウェーデン語ヴァージョンの「リング・リング」が収録され、英語ヴァージョンはB面の4曲目に置かれている。
国際盤の収録曲「木枯しの少女」は、もともとはスウェーデンのポルノ映画『ただれた関係』のために、1969年、ビョルン&ベニー名義で録音されていたものである。1970年、シングルとしてリリースされると日本でヒットし[12]、スカンジナヴィアではシングル「リング・リング」英語ヴァージョンのB面に収録されている。また、「ディスイリュージョン」は、アグネタ・フォルツコグがソロアルバム『Elva kvinnor i ett hus』のためにスウェーデン語で書き下ろしたものである。アグネタはスウェーデン語による多くのソロ楽曲を作曲しているが、ABBAのスタジオアルバムに採用されているのはこの1曲のみである[13]。
日本では「ピープル・ニード・ラヴ」がボニージャックスによってカバーされ、1980年4月から5月にかけてNHK『みんなのうた』で放送された。曲名は「希望が愛が、ホラ」で、訳詞は山川啓介、編曲は前田憲男が手がけた[14]。
収録曲
[編集]特筆しない限り、作詞・作曲は、ベニー・アンデションとビョルン・ウルヴァースによる。
国際盤
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「リング・リング(英語バージョン)」(Ring Ring) | アンデション、スティグ・アンダーソン、ウルヴァース、ニール・セダカ、フィル・コディ | |
2. | 「見知らぬ街の少女」(Another Town, Another Train) | ||
3. | 「ディスイリュージョン」(Disillusion) | アグネタ・フォルツコグ、ウルヴァース | |
4. | 「ピープル・ニード・ラヴ」(People Need Love) | ||
5. | 「アイ・ソー・イット・イン・ザ・ミラー」(I Saw It in the Mirror) | ||
6. | 「ニーナは、かわいいバレリーナ」(Nina, Pretty Ballerina) |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「ラヴ・イズント・イージー」(Love Isn't Easy (But It Sure Is Hard Enough)) | ||
2. | 「ミー・アンド・ボビー・アンド・ボビーズ・ブラザー」(Me and Bobby and Bobby's Brother) | ||
3. | 「ヒー・イズ・ユア・ブラザー」(He Is Your Brother) | ||
4. | 「木枯しの少女」(She's My Kind of Girl) | ||
5. | 「アイ・アム・ジャスト・ア・ガール[15]」(I Am Just a Girl) | アンデション、アンダーソン、ウルヴァース | |
6. | 「ロックン・ロール・バンド」(Rock'n Roll Band) | ||
合計時間: |
1973年日本盤
[編集]# | タイトル |
---|---|
1. | 「木枯しの少女」(She's My Kind of Girl) |
2. | 「リング・リング(英語バージョン)」(Ring Ring) |
3. | 「見知らぬ街の少女」(Another Town, Another Train) |
4. | 「ディスイリュージョン」(Disillusion) |
5. | 「愛が欲しいの[16]」(People Need Love) |
6. | 「鏡の中」(I Saw It in the Mirror) |
# | タイトル |
---|---|
1. | 「夏の終りの少女」(I Am Just a Girl) |
2. | 「恋するって苦しいものね」(Love Isn't Easy (But It Sure Is Hard Enough)) |
3. | 「ボビー」(Me and Bobby and Bobby's Brother) |
4. | 「あなたのお兄様」(He Is Your Brother) |
5. | 「ニーナはかわいいバレリーナ」(Nina, Pretty Ballerina) |
ほかのヴァージョン
[編集]担当
[編集]- アグネタ・フォルツコグ – ヴォーカル、バッキングヴォーカル
- アンニ=フリッド・リングスタッド – ヴォーカル、バッキングヴォーカル
- ベニー・アンデション – ピアノ、キーボード、メロトロン、ヴォーカル、バッキングヴォーカル
- ビョルン・ウルヴァース – アコースティックギター、ヴォーカル、バッキングヴォーカル[17]
外部ミュージシャン
[編集]- Ola Brunkert – ドラム
- Roger Palm – ドラム
- Jan Bandel - ドラム
- Rutger Gunnarsson – ベース
- Mike Watson – ベース
- Stefan Brolund - ベース
- Janne Schaffer – アコースティックギター、エレクトリックギター
- Håkan Jansson - バリトンサクソフォーン
プロダクション
[編集]- ベニー・アンデション、ビョルン・ウルヴァース - プロデュース、アレンジメント
- Michael B. Tretow – エンジニア
- Björn Almstedt; Lennart Karlsmyr; Rune Persson – アシスタントエンジニア
- Sven-Olof Walldoff – ストリングス[18]
- Lars Falck; Bengt H. Malmqvist – フォトグラフィー
- Peter Wiking – オリジナルアルバムデザイン
- Jon Astley; Tim Young; Michael B. Tretow – リマスター (1997)
- Jon Astley; Michael B. Tretow – リマスター (2001)
- Henrik Jonsson – リマスター (コンプリート・スタジオ・レコーディングス)
チャート
[編集]チャート (1973-76年) | 最高 順位 |
---|---|
オーストラリア (ケント・ミュージック・レポート)[19] | 10 |
ニュージーランド (RMNZ)[20] | 32 |
ノルウェー (VG-lista)[21] | 10 |
スウェーデン[22] | 2 |
認定
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
オーストラリア (ARIA)[23] | 3× Platinum | 150,000^ |
ノルウェー | 10,000[24] | |
スウェーデン | 116,627[25] | |
^ 認定のみに基づく出荷枚数 |
出典
[編集]- ^ Scott, Robert (2002) 'ABBA: Thank You for the Music – The Stories Behind Every Song', Carlton Books Limited: Great Britain, p. 22
- ^ “Ring Ring - ABBA | Songs, Reviews, Credits | AllMusic”. 2021年9月21日閲覧。
- ^ AllMusic
- ^ Blender Magazine
- ^ Larkin, Colin (2007). The Encyclopedia of Popular Music (5th Concise ed.). United Kingdom: Omnibus Press. pp. 31. ISBN 978-1-84609-856-7
- ^ The New Rolling Stone Album Guide. Simon & Schuster. (2004). pp. 1–2
- ^ Spin Alternative Record Guide. Vintage Books. (1995). pp. 3–4
- ^ Björn & Benny, Anna & Frida – Ring Ring - Discogs
- ^ Ring Ring - オールミュージック
- ^ Scott, Robert (2002) 'ABBA: Thank You for the Music – The Stories Behind Every Song', Carlton Books Limited: Great Britain, p. 24
- ^ Rees, Dafydd; Crampton, Luke (1991). Guinness Book of Rock Stars. Enfield: Guinness Publishing Ltd.. pp. 1–2. ISBN 0-85112-971-4
- ^ Palm, C. M. Thank You for the Music. Polar Music International AB, 1994.
- ^ “Mecm - Mecm csajok - Hotdog.hu” (2013年10月13日). 13 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ “希望が愛が、ホラ | NHK みんなのうた”. NHK. 2024年2月19日閲覧。
- ^ 発売当時の邦題「夏の終りの少女」Björn Benny & Agnetha Frida – 夏の終りの少女 - Discogs
- ^ ディスコメイト時代の邦題は「愛、それは一番大切なもの」
- ^ “ABBA Omnibus - Songs - Who sings?”. 2021年9月21日閲覧。
- ^ Scott, Robert (2002) 'ABBA: Thank You for the Music – The Stories Behind Every Song', Carlton Books Limited: Great Britain, p.
- ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992. St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. ISBN 0-646-11917-6
- ^ "Charts.org.nz – BJÖRN, BENNY & AGNETHA, FRIDA – Ring Ring". Hung Medien. 28 August 2021閲覧。
- ^ "Norwegiancharts.com – BJÖRN, BENNY & AGNETHA, FRIDA – Ring Ring". Hung Medien. 28 August 2021閲覧。
- ^ “ABBA: The Worldwide Chart Page”. home.zipworld.com.au. 17 April 2017閲覧。
- ^ Nielsen Business Media, Inc (8 September 1979). ABBA The History
- ^ Hultin, Randi (8 September 1979). “Abba The World – Norway”. Billboard. 23 July 2018閲覧。
- ^ Schulman, Leif (8 September 1979). “Abba The World – Sweden”. Billboard. 23 July 2018閲覧。