ルフィジ川
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ルフィジ川(ルフィジがわ、Rufiji River)はタンザニアを流れる川。キロンベロ川とルウェグ川とが合流しルフィジ川となる。タンザニア南西部の水源からインド洋の河口までの長さはおよそ600km。河口はマフィア島との間のマフィア海峡にある。大きな支流としてグレートルアハ川がある。およそ100kmは航行可能である。河口部のデルタには東アフリカ最大のマングローブ林があり[1]、2004年にマフィア島とキルワ島と共にラムサール条約登録地となり[2]、2023年に一帯はユネスコの生物圏保護区に指定された[3]。
古代ギリシャやローマでAzaniaと呼ばれ、『エリュトゥラー海案内記』に描かれている、東アフリカ沿岸に沿った古代の海上交通路[4]の南端でラプタと呼ばれる場所はおそらくルフィジ川デルタにあった[5]。
第一次世界大戦中、ドイツの巡洋艦ケーニヒスベルクがデルタ内に潜み、それを無力化しようとするイギリス軍との間で戦闘があった。
→詳細は「ルフィジデルタの戦い」を参照
ルフィジ川水系の流域面積は177,429平方キロメートルである[6]。
位置
[編集]- キロンベロ川とルウェグ川との合流地点 - 南緯8度31分17.0秒 東経37度20分41.0秒 / 南緯8.521389度 東経37.344722度
- 河口付近 - 南緯7度47分46.3秒 東経39度24分30.3秒 / 南緯7.796194度 東経39.408417度
脚注
[編集]- ^ Maria Snoussi, Johnson Kitheka, Yohanna Shaghude, Alioune Kane, Russell Arthurton, Martin Le Tissier, Hassan Virji (2007年). “Downstream and Coastal Impacts of Damming and Water Abstraction in Africa” (PDF). p. 589. 2014年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月23日閲覧。
- ^ “Rufiji-Mafia-Kilwa Marine Ramsar Site | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年10月29日). 2023年4月9日閲覧。
- ^ “Tanzania Awarded a New Man and Biosphere Reserve - RUMAKI” (英語). www.wwf.or.tz (14 June 2023). 2023年6月23日閲覧。
- ^ “The Peoples of the West”. from the Weilue 魏略 by Yu Huan 魚豢. University of Washington (September 2004). 2009年4月18日閲覧。
- ^ "The Egypto-Graeco-Romans and Panchea/Azania: sailing in the Erythraean Sea." Felix A. Chami. In: Society for Arabian Studies Monographs 2 Trade and Travel in the Red Sea Region. Proceedings of Red Sea Project I held in the British Museum October 2002, pp. 93-104. Edited by Paul Lunde and Alexandra Porter. ISBN 1-84171-622-7.
- ^ Arvidson, Anders (May 2009). “Initial Assessment of Socioeconomic and Environmental Risks and Opportunities of Large-scale Biofuels Production in the Rufiji District” (PDF). SEKAB BioEnergy (T) Ltd. p. 23. 2012年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月10日閲覧。