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ルブ・エル・ヒズブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルブ・エル・ヒズブ

ルブ・エル・ヒズブ(۞英語: Rub el Hizbアラビア語: ربع الحزب‎、rubʿ al-ḥizb、「ルブ・アル=ヒズブ」)は、八つの頂点がある星型多角形八芒星)の記号の一種で、二つの正方形を重ねた形である。イスラム教の伝統的なシンボルの一つとなっており、イスラム圏の国の国章にも多く採用されている。

アラビア語で、ルブは「四分の一」を、ヒズブは「まとまり」「集まり」を意味する。クルアーン(イスラームの聖典)は114の章(スーラ)に分かれているが、各スーラの長さはばらつきが大きい。朗読を容易にするため、クルアーン全体を、長さがだいたい等しくなるように60に分けた巻を「ヒズブ」と呼ぶ(30に分けた巻を「ジュズウ」と呼ぶ)。各ヒズブはさらに四等分されており、四分の一(ルブ)毎に星形のマーク(۞)が書かれている。このマークが、ルブ・エル・ヒズブである。

イスラームの書道(カリグラフィー)においては、ルブ・エル・ヒズブは章の終わりを示すシンボルとして用いられる。Unicodeでは、ルブ・エル・ヒズブは U+06DE で表される。

使用

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クアラルンプールに建つペトロナスツインタワーの43階の平面図。フロアの形状はルブ・エル・ヒズブを引用している[1]

ルブ・エル・ヒズブは次のようなものに使われている。

アル=クッズの星

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アル=クッズの星

「アル=クッズの星」(英語: al-Quds star, アラビア語: نجمة القدس‎, najmat al-Quds)は、エルサレム(アラビア語でアル=クッズ、アル=クドゥス)のシンボルとして用いられるルブ・エル・ヒズブの一種である。ウマイヤ朝が建てた岩のドームの八角形の平面図に基づいてデザインされた。

2009年のアラブ文化首都にエルサレム(アル=クッズ)が選ばれた際のロゴマークや、ヨルダン川西岸地区ラマッラーに本店を置くアル=クッズ銀行のロゴマークなどに用いられている。

脚注

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関連項目

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